敏行が天国から電話をかけられるように
棺に入れてもたせようとしたら、誰かがこれは持っていたほうがいい!
と私に手渡してくれた方がいました。
天国で車の運転が出来るようにと、取ったばかりの免許証も入れてあげたら、
これも持っていたほうがいい…と棺から取り出してくれた方…
今本当に感謝しています。
免許証は、律子のお守りでさいふの中に入っています。
携帯には写真が何百枚もたくさん残っていました。
携帯のメールには仲間から励ましのメール、頑張れメールがたくさん残っていました。
とくに移植前にもらった頑張れメールは、敏行が保護をしていたから、
消えずにしっかり残っていました。
敏行の送信メールも親には言わなかった、不安な気持ち、怖い気持ち…
移植に対する恐怖を仲間にメールをしていました。
敏行…
敏行は心配かけまいとお母さんお父さんには、怖い気持ちを言わなかったんだね。
お母さんは沈んで考え込んでいる敏行の顔を見ていたから
「心配なんだろうな。こわいんだろうな。」 ってずっと思っていたよ。
でも、決して口には出さなかったよね。本当に敏行は強かったよ。
携帯のフリーメモに書かれていた内容を見たら、胸がつぶれる思いだった。
「ラーメン・焼肉・キムチ鍋・クレープ」
きっと食べたかったものを書いたんだね。
口内炎がひどくなってから、ほとんど最期まで満足に食べることができなかったから
どんな気持ちでこれをメモしておいたのかと思ったら、
本当に何もできなかった自分が情けなかった…
敏行…
本当に何もできないお母さんだったね。
食べさせてあげることができなかったことが本当に悔やまれるよ…
本当にごめんなさい。
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