Mr.トリックの独り言

2005/03/12    旅立ちの朝に
冬鳥が北へ帰る季節となった。日中や夜でも空高くコオーと鳴きながら、隊列を組んで羽ばたく白鳥の仲間、北へ向かう長い旅に備えるべく餌を盛んに探し回るジョウビタキなどの小鳥類。どれもがみなそれぞれの生活スタイルで私たちにその姿を見せてくれる。
 体の大きさは、ほとんど成鳥と変わらないもののまだ真っ白でない灰色がかったオオハクチョウの幼鳥もシベリアでは、繁殖の準備にかかるのかもしれない。それにしても、オオハクチョウの隊列を組んで帰る姿は優雅だ。
 なんだかんだいってもあの純白ともいえる姿は、見るものを虜にする。
 これから、厳しい旅になるだろうが、来年、また、元気に帰って来いよ!と願わずにはいられない。
 今日は、卒業式。生徒の旅立ちの日でもある。
2005/03/11    図鑑を見るのは楽しい
仕事柄というべきか趣味だというか、しばしば図鑑を手にすることが多い。それも植物、野鳥、昆虫、キノコなど他分野に渡る。 ただ、悲しいかな、よくお世話になる図鑑とほとんど本棚に眠ってしまうものとはっきりしてしまう。それでもいつの日か役立つことがあるはずと信じ、買い続けている。
 よくお世話になるのは、植物では、山と渓谷社の「山渓ハンディ図鑑」。中でも、「樹に咲く花」の3冊は、樹木の違いを見わけるのにずいぶん役立った。
 眺めるだけで、楽しい図鑑もある。
 世界文化社の「巣と卵図鑑」は、鳥の巣の識別ができるだけでなく、野鳥たちの工夫に驚いてしまう。
 ポプラ社の「川原の石ころ図鑑」は、たかが川原の石ころがたかがどころか奥深いことにうれしくなる。
 仕事柄、「校庭の○○シリーズ」は全部集めている。中でも「校庭のクモ・ダニ・アブラムシ」はテーマからして愉快!
 シダ類がよくわからないので、役立っているのが、誠文堂新光社の「葉によるシダの検索図鑑」。
 地方版では、秋田のものを結構持っているが、亜璃西社の「北海道樹木図鑑」や信濃毎日新聞社の「葉でわかる樹木」など。
 図鑑集めは、まだ続く。
 
2005/03/10    自然体験の多い子は
 自然体験の多い子は、健全に育つと確信している。
 以前は、遊びそのものが自然体験だった。しかし、最近は違う。子どもたちにとって、ゲームやカードなど「おもしろい」「楽しい」ものがこれでもかこれでもかと降り注ぐ。
 それでも私は、「子どもたちにもっと自然体験を」と主張し続けたい。
 自然体験は、心身がたくましく気持ちの優しい子に育てると思うからだ。なぜ、そうなるかは、このHPで少しずつ明らかにしていきたいと思うが、その前におもしろいデータがある。
 文部科学省が旧文部省時代に集めたデータだが、自然体験の多い子は、そうでない子より道徳観・正義感が身についているということだ。
 「チョウやトンボ、バッタなどの昆虫をつかまえたこと」「太陽が昇るところや沈むことを見たこと」などの自然体験が豊富だと「友達が悪いことをしていたらやめさせる」「バスや電車で席を譲る」といった道徳観・正義感が高いというものだ。
 私も勤務先で、この関連について調べたことがある。データはさほど多くはなかったが、確かにそのような傾向はでていた。そして、さらに自然体験の多い子ほどふるさとに対する誇りが高いこともわかった。
 このような子は、自然の豊かなことは価値あることだ、と気づいているのだろう。
 
2005/03/09    ありすぎて見えない
 椎名誠さんが興味深いことを話されていた。
 「いろんな世界を見てて、共通したことがあるのに気がついてね。多すぎると見えないっていうか、気にしないっていう現象があるようですね。例えば、ネパールの子どもたちって、星空に興味がないんですよ。チベットの遊牧民もそうです。どうしてかっというと、毎日星空なんですよ、生まれた時から。モンゴルの遊牧民の子どもたちは花、草花には興味がない。あたり一面、草花ですから(「レクリエーション(No.553)日本レクリエーション協会」より)」。
 私の勤務先は、自然が豊かな地域である。理科の授業で、「道ばたの花を(花の観察のために)何でもよいから1輪だけ持ってきてください。」と指示したことがあった。その時、ある子がカタクリの花を持ってきたことにびっくりしたことがあった。同じ県内でもわざわざ車を走らせて、あるいはお金を払ってまでもカタクリの花を見に行く方がいる。この地域では、カタクリの花は、道ばたに咲いている、ごく当たり前の花なのである。また、この地域には、たくさんの山があるにもかかわらず、意外に登ったことがないことも驚いた。山によっては、たくさんの貴重な動植物が見られるにもかかわらず。
 やはり、ありすぎると見えないのだろうか。しかし、同時に気づかせることも大切だ。その役目は、まず、この地域の自然そのものが価値あることだ、と気づいた人から発信することだと思う。
 
2005/03/08    虫こぶのこと
 虫こぶ(虫えい)とは、植物の葉にこぶがついておりその内部に虫が見られることからついた名である。
 しかし、最近、このようなこぶが昆虫だけでなくダニや線虫、さらに菌類や細菌によっても形成されることがわかってきた。そのため、こぶを虫こぶや虫えいだけと呼ぶのは適当ではないということになった。そのため、虫えい、ダニえい、菌えいなどをまとめて、いわば広義の虫こぶをゴール(Gall)と呼ぶようになってきた。したがって、これからは、植物の葉にそのような形成物が見られた時、ゴールと呼んだ方がよいだろう。
 とはいえ、ゴールを形成する大半は、動物性であり、その主役は昆虫である。
 昆虫では、タマバエ等のハエ目が全体の半数を占め、次いでタマバチやアブラムシなどが続く。
 昆虫以外では、菌類、細菌類を始め、ウイルスやダニ類などもある。
 ごく身近な所を見渡せば、「フォト不思議な自然」にマルバマンサクのゴールを紹介したが、他には、クリ(形成者はクリタマバチ)、ケヤキ(形成者はケヤキヒトスジワタムシ)などある。
 ゴールもなかなか奥深い(参考文献として、文一総合出版の「虫こぶハンドブック」)。
2005/03/07    固雪渡りのススメ
 日曜日の朝、子ども2人と公園を散策した。
 もちろん、今は150センチもの雪の上である。
 幸い、昨日は、快晴だったし、朝方はよく冷えていた。
 案の定、固雪である。
 私はスノーシューだが、子どもたちは、ストックに長靴という格好である。それでもほとんど雪に埋まらない。だから楽しいのだ。おまけに、いくら桜の花やリンゴで有名な公園とはいえ、この時期誰も歩いている人はいない。こんな時は、うまくいけば動物たちにだって会える。昨日は、残念ながらお目にかかれなかったが、その分、足跡で楽しめた。多くいるのはウサギ。前足は、後ろに着くから進む方向もわかる。時々、この辺で立ち止まったなとか少し雪にぬかったななんて想像できる。
 私は、例年であれば、マンサクの花が咲いているかもと期待しながら、散策したのだが、その楽しみは、次の日曜日に持ち越された。私が、マンサクの花(つぼみ)を観察している間、子どもたちは誰もいない公園の斜面で、転がったりけつ滑りをしたりしている。まさに、自然が創り出す遊園地である。
 冬の固雪渡りは、親子共々、楽しめる。

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最終更新日:2008/1/19

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