「あんばら庵」から

日記

 
  
  
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(2004年2月18日現在8章まで更新)
(その後、休んでいます。近々再開の予定)
   日記は、2003年4月15日より開始し
    本日(2008年4月15日)周年を迎えました。
    
     
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2004/11/30    赤とんぼの足
今年の秋は、家の庭に赤とんぼが来なかったと思っていた。
去年は群れて飛んできたことがあり、その一匹をデジカメで取り、ホームページに取り入れた。浜木綿の葉の上に止まっていたものだ。ご 記憶の方もあるだろう。
今年は来たのかもしれないが、外出していて見損なったのだ、と思っていた。
 
今日は、天気が良いので二階の物干しに布団を干した。毛布と掛け布団をカヴァーを掛けたまま干した。昼過ぎ、早めに取り込みに行くと わたしの掛け布団の上に赤とんぼが止まっていた。近づけば逃げると思っていたが何故か逃げていかない。手で追うようにしたがまだ止ま っている。捕まえようと思えば指で掴めそうな気配であった。しかし、良く見ると赤とんぼは一生懸命飛ぼうとしている。それなのに動け ない。怪我でもしているのか? そうではなかった。赤とんぼの足先が、私の布団カバーの細かいレースの部分に引っかかってしまってい たのである。どうしたら取れるだろう。レースの端を少し引っ張った。二度目に強く引いたときになんとか足先がレースから離れ、赤とん ぼは飛び立った。目に触れる場所で良かった。裏側で見えなかったら、布団を抱え込んで潰したかもしれない。なんとなくほっとした瞬間 だった。
 
筆ぐるめのインストールは結局成功しなかった。機械には嫌われたが、赤とんぼに出会えた良い日になった。An
2004/11/29    気を鎮めて
風邪の具合が良くなったので、午前中、例のProofreadingをする。自分の小説が以前ほど情けなく感じられないようになって いる。自信とは言えないまでも、である。しかし、それもほんの少しである。満足したらおしまいと言うことか。
結局昼までかかった。
 
午後、日常の買い物に出て、それで一区切りというはずだったが、まだ元気だったので、新しいバージョンの筆ぐるめのインストールを始 めた。それが失敗の元で、マニュアル通りにしていたのに、途中で引っかかった。その経緯はもう面倒なので書かないが、どうやらウイル ス駆除ソフトが邪魔になっていたらしい。それを一時的に、有効から無効に、変えてやらなくてはいけなかったらしい。しかし、気付いた ときは後の祭りであった。電話の向うのナビゲーターは色々教えてくれたが、かなりの数の住所録が消えるのが怖くて、結局保留にしてし まった。
 
そんなふうにごたごたした日に限って、家族が早めに帰宅した。慌てて小さなじゃがいもを茹でたり、魚を焼いたりした。年賀状は、干支 さえ気にしなければ、去年のソフトからでも作れる。そう思って、気を鎮めた。
 
夜、大阪に電話したら、その最中に下の孫がソファから落ちて泣き出した。また慌てて電話を切った。しばらくして、
「だいじょうぶよ」
という本人からの電話があり、ほっとした。また遅くに、娘からも電話があった。入浴して床に就いた。An
2004/11/28    風邪は大分良くなる
風邪の具合は大分良くなる。
暖かいうちに駅前スーパーまで往復歩いて買い物を済ませる。と言ってもいつもよりは買う量を少なくして負担を軽くする。途中咳き込む こともなく、無事に帰ってこられた。昼ごはんは上等の焼き豚が残っていたので、みじん切りの野菜を混ぜてチャーハンを作る。スープも 簡単に拵える。家族が美味しいと言ってくれた。
 
午後、家族と一緒にテレビで女子プロゴルフの最終日を観る。昨日寝ていたことを思うと、ソファに座ってテレビ観戦するだけでも、体力 が必要であると改めて思う。短いパットなど、不動裕理プロも、宮里藍プロも考えられないミスをしたりしたが、結果は不動の優勝に決ま った。人気は若い宮里に集まっているようだが、不動の勝利は順当と思う。
相撲は、朝青竜が魁皇に負けたが、優勝する。魁皇の横綱はもちろん見送りである。
 
Yahooのグリーティング.カードを大阪の孫に送る。可愛いアニメサンプルがあり、音楽もついていてたくさん見ていると楽しくなっ た。風邪を引いて根気が無くなったときなどは、このサンプルを見るに限る。メッセージをつけて二種類も送信した。
 
夕食はきちんと食べた。食欲はある。
食後、家族が昔のアルバムを押入れから何冊も取り出した。家族の両親の若き日や、家族の子供時代の白黒写真をたくさん見た。なかには 、義母が戦前の婦人雑誌のグラビアを飾った麗姿もあった。家族の母親は着物の似合う美人の誉れ高かった。
今は孫のママ、息子の奥さんが活発な現代的美人である。水泳の名手で、料理の腕も素晴らしい。もちろん気だても良い。三代の嫁さんの真ん中に居る私は、文学 にうつつを抜かし、時に鏡を見ることも忘れる女である。
しかし、愛、才能、魅力に溢れた女性だと思っている。An
2004/11/27    自己管理、と言うけれど
家族の休日である。
私は咳がひどくなったので、午後は休ませてもらう。家族がちょうど女子のゴルフ中継を観戦していたので、そのまに床に就いた。若干十 九歳の宮里藍と、賞金王不動裕理の争いが面白いらしい。安心して良く眠れた。気を遣ったり遠慮していると病気が良くならない。古い時 代は、犠牲的精神を褒め称える風潮もあったが、今時は、自己管理、自己責任と責める風潮が生れている。周囲に悪いな、と感じてばかり もいられない。病気がひどくなれば、結局周囲に迷惑をかける。しかし、古い時代に教育を受け、今日まで生きている私たちには、関心を自己に向けるそのタイミングが難しい。人のことを案じるのもそろそろ止めにしたら、とわかっ ていて、無理をするときがある。
 
ゴルフ中継がちょうど18ホール目になったところでリヴィングに戻った。試合は四日間行われ、決着は明日に持ち越されるとのことであ る。
相撲は魁皇が負けているのでつまらない。若い白鵬は元気が良い。稀勢の里は、しこ名が私の本名に似ているので、なんとく気になっている。
夜も早く床に就いた。An
2004/11/26    セントポーリアに肥料やる
風邪が治らず英語のレッスンは休む。クラスメイトたちとBill先生が箱根の明神が岳登山をしたあとので、その話も聞きたかったのだ が、諦めた。写真はもうメールの添付で届いている。去年の冬は、一冬風邪を引かなかったのだが、今年は早めに引いてしまった。色々と 事情はあるが、弁解しても仕様がない。医者にもらった薬を飲んでごろごろとしているが、根が貧乏性で上手に休息が出来ない。
 
セントポーリアに肥料をやることにする。縁あって我が家にはセントポーリアが何鉢かある。若い頃いちど凝ったが手がかかるのでやらな くなっていた。それが息子の奥さんの母上に紫色の花の咲く一鉢をいただいたのがきっかけで、また始めた。徒長した葉を試しに葉挿しを してみたら、春になって豆粒のような芽が出た。それもかなりの数である。少し大きくしてそれを鉢に植え替えた。セントポーリア専用の 土も買った。
日当たりの良い場所(室内のカーテン越し)が良いのか、それらがすくすくと育ち、毎年花を咲かせている。ハイポネックスを薄めた肥料 も時々与える。
考えてみると、それも忙しくてしばらくやっていない。風邪引きでも、そのぐらいはやれる。割合を説明書どおり、水に対して千倍に垂ら して一鉢ずつ丁寧にやる。気分転換にはなった。
 
少し休息して、暖かいうちにスーパーまで往復歩く。必要な品の殆どを買って家に着く。煮魚を二人分買った。少々具合が悪くても、私の 食欲は減らない。よほど消化器が丈夫らしい。玉子とじの吸い物も作る。そして安心して家族の帰りを待った。An
2004/11/25    医薬分業が良いか?
午前中にクリニックに行く。一軒目の内科が混んでいたので、一時間後と約束してもう一軒、歩いて十分ほどの皮膚科クリニックに行く。 これは足の塗り薬をもらうためである。このクリニックは従来の方法で、受付の女性が(看護婦かもしれない)窓口から薬を渡してくれる 。この中年女性は、飾り気もなく、患者との応対も上手く、世間話をして行く人が多い。診察券もいちいち出さなくても顔を覚えていてく れる。庶民的な「医院」という感じのクリニックである。
 
もう一方の内科は、数年前から医薬分業になり、窓口では二軒先の薬局で薬をもらうように、処方箋をくれる。そこは複数のクリニックか らの患者が来ていて、ときには待たされることもある。また薬剤師も男女合わせて五、六人は居て、「今日の血圧は如何でした」などと親 身に話しかけてくれるのだが、いつも同じ人でないから親しみが湧かない。
 
どちらの方法が良いとも言えないが、あまり親しくない人と体調の話はしたくないから、従来の「医院」のほうが良いかもしれない。ともか く、一時間後に内科クリニックに行き、風邪薬をもらう。お腹の具合も風邪のせいらしい。インフルエンザの予防注射をして一ヶ月ほどで 風邪を引くのもおかしなものだ。家に帰ったらほっとして何もする気がなくなった。
 
午後、仏壇に線香を上げて祈る。家族の両親の遺影が飾ってあるところだ。家族の会社で大事な会議がある。わたし自身のことは洋間の十字架に 祈るが、家族のことは和室の仏壇の前で祈る。単なる形式に過ぎないが、どちらも真剣に祈れば、効き目はあると思っている。
「よろしくお願いいたします」
と繰り返した。
夜遅く、帰ってきた家族に、会議は無事に終ったと聞く。
安心してそのまま眠りについた。An
2004/11/24    「小田切孝の言い分」を読む
風邪で一日中家に居る。この一年外出しなかった日は数えるほどだ。昼過ぎは体を横にしたり起こしたりしてテレビの映画を観る。刑事で あるキアヌ.リーヴスが爆弾魔と戦う話で、スリルがあり最後まで観た。こんなことも最近はめったにない。
 
夜の食事を作らないわけにもいかず、煮物を少しする。煮ているあいだに本を読む。
絲山秋子氏の「袋小路の男」のなかの二作目、「小田切孝の言い分」を読み終わる。
体調が悪いから長く感想は書けないが、小田切孝が産婦人科のパーキングの車のなかで待っているところは良い。(というより泣かせる発 想である)
この二人には体の関係がないから、その意味でもこのシーンは新鮮でもある。普通の発想ならば、産婦人科の外もしくは中で待 つのは、女と体の関係のあった男ということになる。この状況は当たり前すぎて、新鮮な表現はなかなか生れない。
 
ただし、最後の日向子の引越し報告が(この会話の遣り取りも良い)ややハッピーエンドを暗示させて、つまらない。
少なくとも、良い関係に一歩近づいたことになる。十数年にも及ぶ、日向子の一方的な片思いを貫いている設定で進んでいる連作小説なの だが、女の強さ(男女関係での)、と男を取り込む力(凄さでもある)、が微かに感じられる。最後には、相手にほんとうに惚れているのは 「小田切」、ということにもなりそうな終り方である。これについて、私は賛成でも反対でもない。
この小説は、恋愛小説であると同時に 、歳月の小説でもあるからである。(枚数に関係なく)
 
また、送り仮名や漢字の使い方も面白い。待ち合わせは、「待ちあわせ」と書き、付き合いを゜「おつき合い」と書く。カジュアルな会話 もスムーズに読めた。
 
長く書かないと言いながら、結構書いてしまった。
明日はクリニックに行く予定。An
2004/11/23    「気」の遣り取りを考えた日
昨日、エステの施療中、エスティシヤンといろいろと話した、と書いた。
記憶に残っている話題は、「気」と「足」の関係である。「気」は頭から足へと流れるもので、足裏のマッサージをしていると、そのお客さん の体から出たものをもらってしまうことがあるという話で、怖い気持にさせられるものだった。
別の友達にも、人が亡くなって駆けつけたときに、決してその足元に立ったり座ったりしないこと、と注意されたことがある。悪いものが やはり足から出ると言う。
そして、今日はテレビで、毎日、自分の「気」を高めるために頭の上に手を上げて鶏のように鳴く、体操のポーズを教えていた。すると「気 」が天井に届く、と言う。
 
辞書で「気」の項を引いてみた。まず一は、
天地間を満たし、宇宙を構成する基本と考えられるもの。また、その動き。
とある。さらに、
万物が生ずる根元。二十四節気に同じ。とある。
 
その二十四節気とは、
太陽年を、太陽の黄経に従って24等分して、季節を示すのに用いる語。中国伝来の語で、その等分点を立春、雨水などと名付ける。そし て、二十四節。二十四気。とも呼ぶ、とある。
私の通うエステは、台湾式マッサージの流れを汲むと聞いているから、中国古来の考えが入っているのだと思われる。
 
上記のことからなにを考えたかというと、夫婦間の「気」の遣り取りというものに、興味を覚えた。
この関係は「気」よりも「相性」を考えるほうが良いかもしれないが、瞬間や短期間のことだったら、「気」を取られる、「気」を吸われる 、「気」を奪われる、などという現象が起きて当然なのではないか。
 
初秋から、家族の体調が悪く、腫れ物や風邪の症状に付き合った。
会社の事情や年齢などを承知してのことだが、どうやら私がその風邪をもらってしまったらしい。喉が少し痛く体がだるい。
マイナスの「気」をもらったという気がしないでもない。
今はこうして少しばかり関係の分析が出来るが、若いうちはどうだったのだろう。朝、家族が二日酔いのまま出かけた後などは、こちらも 一日元気が出なかった。自分のことも棚に上げられない。私ががんを患ったとき、家族の「気」は著しく減退したに違いない。
 
この「気」の遣り取りは、小説の面白い材料になりそうでもある。
今日は祭日で、家族の休日でもあった。An
2004/11/22    ラ・フランスとエステで気分転換
朝一番の洗濯干しで、右腰を少し痛めた。籠を持ち上げようとしたときにピッときた。すぐにシップを貼った。それから、ゆっくりと外出 した。用事が溜まっているので、寝ているわけにも行かない。昨日着た喪服をクリーニング店に出し、そのあと二三の用事を済ませて帰っ た。あとはもう何もする気がしなくなった。昼ごはん代りに山形から直送のラ・フランスを食べた。とてもみずみずしく、程よい甘さもあ り、気分がかなりほぐれた。
 
午後はお気に入りのエステに行き、体中を揉み解してもらった。施療中のBGMが、クラシック音楽の中に小鳥の声が混じる構成になって いて、春のような気分になった。いつもの通りエステシャンと色々と話をした。
「結婚した娘さんはお元気ですか」などと聞かれた。
「はい」と答えた。
 
帰ってから、少し安くなった白菜で料理をした。早く床に就いた。An
2004/11/21    親戚の法事に行く
大阪に行っている家族の代りに親戚の法事に行く。こんなことはめったにないことだが、このところ家族も疲れているのでゆっくりさせて あげたい、と思った結果の代役である。
 
さて、その法事の会場は東京の本願寺分院である。渋谷から井の頭線に乗り明大前で降りる。東京在住の人はさして遠くないと思うだろう が、私の住んでいるところからは二時間はかかる場所である。
渋谷に行くのはJRで直通の湘南新宿ラインに乗るか、時間が合わない場合は品川駅乗換えでも行かれる。もう一つの方法は横浜駅乗換え で東急東横線に乗り換える方法である。ここは考えどころである。
 
この春から東急東横線が横浜中華街まで乗り入れになって便利になったが、その反面不便になったのは横浜駅の乗り換えである。以前はJ Rのホームの階段を降りてすぐに横の階段を上がれば東急東横線に乗れたのだが、場所が変り階段やエスカレーターを幾つも上り下りする ようになった。この点の評判は誰に聞いても良くない。
それでも北側通路が出来て、そこはいくぶん乗り換え時間が短いので、の通路を利用している。
どの方法にしようかと考えたが、結局、横浜駅乗換え、東急東横線に乗ることにした。途中読む本も持参した。
 
東急東横線は、料金が安い。渋谷まで590円で行かれる。
乗り換え時の上り下りの歩きについては、体調が良いので覚悟して出かけた。渋谷駅でも乗り換えた。そこもかなり歩き、明大前で降りて からも陸橋を一つ越えて甲州街道沿いに歩いた。天気が良く暖かいので汗をかいたが、気持よく歩いた。
早く到着したので、故人の墓参りもできた。血縁関係はないが、この家に嫁に来た頃可愛がって頂いた。遺影の笑顔が印象的だった。
帰りもまた同じコースで戻った。
 
夜、やっと大阪から戻った家族と合流した。土産の柿の葉ずしを二人で食べた。孫たちと行った鞍馬山は紅葉も見ごろで、とても良かったそうである。An
2004/11/20    「袋小路の男」読む
午前中、「袋小路の男」 絲山秋子著(講談社)を読む。
昼過ぎ車を修理工場に運び、置いて電車で帰ってくる途中も読み、表題作は読み終わる。シンプルな表現で あるが、一言一言が腑に落ちる言葉で語られている。例えば、十二年間指一本も触れない、などというのは不自然だ、などと思わないよう に書いてある。行間にはさまざまな葛藤があるだろうと思われるが、余計なものを全部捨てて描いているから、ラストの「静かな気持であ る」という言葉も生きている。しかし、この小説の世界はいわゆるプラトニック.ラヴの世界とは違う。性も含めた男と女の世界であって 、それでいてなおかつ、指一本触れない関係を書き上げているのである。
 
今日は車の修理の件で少しややこしいことがあったのだが、読後感は大変良かった。新しい文体の人だが、懐かしさも感じた。作品に普遍 性があるからだろう。
 
夜は、娘が伊豆の今井浜から、息子が大阪から電話をくれた。息子一家は訪ねている私の家族とともに、今日は鞍馬山に出かけたそうであ る。鞍馬の歴史を書いた本を買ったというから、家族が持って帰るのを楽しみにしている。
下の孫が電話口に出て、「てんぐちゃんがいたの、おサルもいたの」と話してくれて可愛かった。
 
先日ヒントを得た、乳房を犬に引っかかれた女性の話、は面白い展開になりそうだ。死者の世界にまで話が進む。あとはまだ秘密にしてお く……。An
2004/11/19    「Forbes」日本版 2005年一月号
朝、息子を無事に送り出す。いつもより一時間ほど早起きした。
午前中少し休んで英語のレッスンに行こうとしたら、疲れが出たのか行く気がしなくなった。ましてや車に乗るわけである。先日バンパーを擦った後 遺症が残っている。土曜には修理に持っていく約束である。少し臆病風が吹いた。いつもの通り迷ったが、ぎりぎりになって欠席すると電 話をした。仕方がない。人の都合で動いていると、こういうこともある。
 
午後の郵便で、雑誌「Forbes」日本版 2005年一月号が届く。喜怒哀楽のコーナーに、私が「喜び」、担当でエッセイを書いた のが載っている。「足の話」というタイトルである。財界、経済専門の雑誌だが、アメリカではかなり有名な雑誌らしい。はじめ、メールで エッセイ依頼がきたとき、いたずらメールかと不安になった。電話で確認をしてから、添付メールを開けた。ウイルスだったら、たちまち 感染するところだった。取り越し苦労の末、無事掲載、発刊となったエッセイでもある。お読みいただければ幸いだ。
 
夕方、刷り終えた「のぞみ会」の年賀状を会長さん宛てに送る。宛名のリストは私のコンピューターでは開けないので、バトンを渡す。一 先ずほっとした。
 
駅前に出て、新刊の小説を二冊買う。
一冊は「袋小路の男」 絲山秋子著(講談社)、もう一冊は「金毘羅」 笙野頼子著(集英社)
絲山秋子氏には心魅かれている。
帰宅して少し読み始める。
英語をさぼった点は悔やまれる日だが、その分読書のエネルギーが残った日でもある。An
2004/11/18    年賀状印刷 パートT
朝、出張に行く家族を送ったあと、近くのクリニックに血圧を測りに行く。混んでいて、30分ほど待合室でぼんやりしていたこともあって、上が13 0、下が82という良い調子てあった。このところの忙しさの割には安定している。
 
家に戻って、「のぞみ会」の年賀葉書の裏面を刷り始める。電話で細かいところを会長のMさんと遣り取りし、FAXも二回送信したあと 、本番刷りとなる。無地の葉書は逆さに置けば逆さに刷られるので、慎重にチェックして行う。夕方までには、250枚刷り終わる。イラ ストのデザインも、色使いも良く、まあ、良い仕上がりと思う。
 
一休みしようと思ったら、なんと大阪の息子が東京の本社に用事があり、今晩泊まりにくるらしい。和室に掃除機をかけ、そのあと魚屋ま で買い物に出る。煮付け用のカレイを買って戻る。その他にもブロッコリーを茹でたりする。到着まで少しのんびりする。
 
ニュースは女児が誘拐され、遺体で発見されたり、と暗い話が多い。
小泉首相の使う「三位一体」という言葉も不自然に聞える。ニュース解説では、元々これはキリスト教の、父と子と聖霊の一体を表すと言 っているが、もはや、その意味からは逸脱している。
 
息子の到着は午後九時。食事のあと、付き合ってテレビの洋画を観た。An
2004/11/17    雑用の日も楽しい
午前中から、手紙の返事、それに同封する写真の印刷をする。
先日の隅田川クルーズの写真もその中に入っている。師走になる前のひと時、そしてふたたび細かい校正原稿が届くまでの間、雑用をこな していかなくてはならない。手紙や写真は自分がいただいたとき嬉しいから、出来る限り人様にも送るようにしている。郵便局まで持って いってひとまずほっとした。
 
その折、ゆうパックの料金を書いたチラシをもらってきた。コンビニ店の宅配サーヴィスにも参入するらしい。税金の関係で民間の業者よ りは安くなるようだ。何でも安いに越したことはないが、三十年近く、宅配はクロネコと思ってきたので、頭の切り替えがつかない。しか し、家族のゴルフ宅配便は何故かペリカンである。いつからそうなったのか、記憶がない。ゴルフバッグには、12本か13本クラブが入 っていて、それが重いせいか、集配に来る人はいつも力のありそうな男性である。だから選んだというわけでもない。たまたまそうなった のだと思う。これから先、どうするのか、特に決めてはいない。真剣に考えないのは、個数が少ないからで、個数が多いときのことを考え て情報だけは捉えておきたいと思う。自作の本を多数送る場合などは、安いほうが助かる。
 
先日擦った車のメーカーに電話をする。修理工場への道筋を聞き、出来るだけ安くしてくれるように交渉した。
 
午後、やっとほっとして、庭の鉢植えの雑草取りをした。ピンクの小薔薇が一輪咲いている鉢に、クローバー系の雑草が密集していた。こ れでは栄養が取られてしまう。日中はかなり暖かく、作業をしていると汗ばむくらいだった。
 
夜は、玉葱、人参、ピーマンを丁寧にみじん切りして、挽肉と炒め、オムレツの中身にした。雑用の日も楽しい。An
2004/11/16    残照に輝いて
一昨日家で、階段を三段落ちたあとの痛みは大分治まっている。ほんとうに骨折しなくて良かったと思う。まさに不幸中の幸いである。
今日も外で二件の用事がある。戸塚で人に会った後、鵠沼に行かなくてはならない。こんな用事も果たせないところだった。
パンツ姿で、楽な靴を履いて、転ばないように気をつけて出かける。
一時間後、無事に戸塚の用件は済んだ。良い面談が出来たと思う。
それから、東海道線の下りに乗って藤沢で降りる。いつもは車で行く海岸沿いの場所だが、今日は初めて電車を乗り継いで行く。小田急線 に乗り換える。二つ目で降りて、十分ほど歩くと海の側の目的地に着いた。天気も良く、寒くもなく、気持ちの良い散歩になった。友人た ちと会食をした。
 
帰りは、江ノ電に乗った。ちょうど海の向うに夕日が輝いていて、ずっとその風景を眺めていた。オレンジ色の大きな夕日はまだ水平線に は届いていなかった。ぼんやりと眺めているなかにも、その夕日が自分の人生の残照のようにも感じられ、僅かのあいだでも輝けるあいだ は輝いていたいと考えた。
夕食は江ノ島で買ったカマスの干物を食べた。生干しでなかなか美味しかった。An
2004/11/15    雨の日の七五三
朝、かなりの雨の中、予約してあった美容院に行く。髪をカットしてもらうため。
続いて美容院に入ってきた親子はお母さんと小さなお嬢さんである。
「まあまあ、雨で」
という美容院の人の声を聞いて気がついた。今日は十一月十五日、七五三のお祝い日なのである。小さなお嬢さんは七歳のお祝いの準備に 訪れたようだ。鏡台の前でおとなしく座っている姿がとても可愛らしかった。待っているお母さんもまだお若い。髪やお顔を整えてから、 着物を着せてもらうのだろう。わたしはカットだけなので先に帰り、最後の晴れ姿は見られないが、気になるのは外に降り続く雨だった。
どうやら、仕度を終えた後この美容院からすぐの写真館に行き、そこから八幡宮詣でをするらしい。八幡宮までは子供の足で二、三十分は かかる。どう考えてもこの雨のなか、着物姿では気の毒である。
私の帰り道もまだ雨が中降りだった。急いで買い物をして家に帰る。
それからは、ゲラ原稿の整理があり、しばらくは机に向かい、さらにコンピューターにも向った。
昼過ぎて、ふと気が付くと雨が上がり、空には晴れ間が見えていた。
美容院のお嬢さんのことを思い出した。
晴れた八幡宮の参道、小さな草履で玉砂利を踏む姿が目に浮び、とてもほっとしていた。An
2004/11/14    ご婚約内定、そしてわたしは……
皇室の紀宮殿下のご婚約が内定したとのニュースは、誠に喜ばしい。ご本人も今の時代の少子化や女性の晩婚についてのご見識がおありだ ったようだが、先々を案じられ辛いときもおありだったと思う。心からお喜びを申し上げる。
 
皇室と我が家の行事を比べることは躊躇われるが、この夏、我が娘も三十代で結婚したばかりなので、人間として共感できることは多い。 (それについては最近、日本文藝家協会の会員月刊ニュースに書いた。)
民間人の母親の実感としては、安堵が第一で、淋しさは二の次になった。
しかし、その民間人は娘に会おうと思えばいつでも会える。(実際にはそう頻繁に会っていないが)しかし、皇室に生きる母親(皇后陛下 )と民間に嫁いだ娘となると、そう頻繁には会えなくなる。そう考えるとお気の毒だが、それでもいつまでも手元に置いているわけには行 かないと思われ、決意をされたのだろう。
親と言うものは、自分の人生がまだある間に安堵したいものなのである。
 
今日は疲れているので、ミサを休んだ。細かい仕事を少し励んだあと、二階の息子が居た部屋を片付けた。押し入れ用の棚を買ったので、 広く使うために色々と工夫し、体力も使った。すっかり終って一度階下に降りてから、「クリスマスの飾り物が出しっぱなしだった」と気 付き、もう一度二階に上がった。片付けてほっとして階段を下りたとき、体が宙に浮いた。三段滑って途中で止まった。我が家の階段は二 階に上りきる手前で、左に折れている。その部分の板は広くなっている。そこに大きなお尻が乗っかって、大転落を免れたらしい。不幸中 の幸いであった。
しかし、右の臀部を強か打った。骨折はしていないようだが、痛くて目下しっぷを貼っている。二日続きの災難である。An
2004/11/13    災難な日
家族の休日である。午前中は家事と自分の仕事をするが、午後から車を出して隣の市まで行く。
風呂場のすのこはまだ完成していないが、もうひとつ東急ハンズで買い物がある。それはプラスティック製の割れないガラスである。我が婚 家の仏壇には、両開きでその片方ずつが更に二つに折れる扉が付いている。扉は木製で細かい格子戸があり、そこにガラスが張ってある。
そのガラスが割れて落ちた。格子戸の枠が緩んで外れたからである。大人ばかりのときは良いが、孫たちが来て遊びまわっているときだっ たら、とぞっとした。
それで家族がプラスティック製に張り替えると言い出した。
先日、すのこの材料を買ったときに、下見をしてきている。今度はしっかりと枠の寸法を測って出かけた。ハンズではそれも木材と同じ、 注文の寸法どおりカットしてくれる。
 
その用件が無事に済み、食糧を買って家路に着いた。
大仏の周辺から車が混み出した。普段は三十秒もかからないトンネル走行が、渋滞で三分もかかった。観音前の丁字路の周辺も、文学館前 も混んでいた。慎重に運転して帰ったが、家の近くの路地のところで家族連れの自転車三台に出会った。ちょうどバックで曲がりかけたと ころだったので、「先に行きますね」と断って、バックを続け、縦列の車庫入れを始めた。こちらを待ってくれている自転車が気になって いた。以前にも、この日記でわたしは車のバック得意で、一度タクシーの運ちゃんに褒められたと書いた。その私が、あろうことか、縦列 のハンドルを左へ切ろうとしたとき、ガリッ!という音を聞いてしまった。もう自転車はこちらに走ってきていた。無意識に、左に寄って あげようと思っていたらしい。やり直しをしているうちに、自転車の家族連れはすいすいと車庫の横を走り抜けていった。
 
結果は、左かどのバンパーに無残な擦りあとが付き、スモールランプにひびか入った。根本はわたし自身が疲れていたのだから仕方ないが 、ハンドルを持つ以上、心は鬼にして(緊張感を保ち続けて、と言う意味)家まで帰らなくてはならないのが鉄則である。このときは妙に 人に優しくなった。優しいのは良いが、心に隙は困る。現実的なことを言えば、優しかったばっかりに、こちらが何万円も損するのも困る 。
一晩経って、諦めて、「それでも、大きな事故を起こすより良かったわねえ」と家族に話すまでには、このようにいろいろな思いが心を駆 け巡った。仏壇の修理をする材料を買いに行ったのに、効き目がなかったのか。ともかく災難な日だった。
 
夜は大阪の息子、そして川崎の娘と電話で話をした。An
2004/11/12    英会話レッスンに行く
明け方大雨の音で目を覚ます。起きて朝食を作る頃も雨が激しく、家族の出勤を案じる。TVニュースではJRの後れを報じている。それ でも家族は会社へと家を出る。しかし、そのあとから雨は急激に小降りになり、午前中には晴れてくる。
 
午後、雨が激しいままだったら、欠席しようと思っていた英語レッスンに行く。
テーマは、文化の日、七五三の祝い、勤労感謝の日などで、それらについて話す。
今年、文化勲章を受章した人を言えるか、と聞かれたが、だれもすぐに言えなかった。それなら過去に受賞、でもいいからと言われ、わた しは尊敬する作家、遠藤周作氏の名を言った。その作品も素晴らしく、お体を悪くされて車椅子で授賞式に向われたことも記憶している。
すると、BILL先生が、その人の名を聞いたことがある。代表作は何?と聞かれるので、「沈黙」゛The Silence゛と言う。 隣席の人が隠れキリシタンについて書かれてあると口ぞえしてくれる。おそらく英訳があるだろうと言うと、彼はメモをしていた。来日し て七年というから、文学の情報も得ているようだ。
 
このクラスの、春に箱根登山ハイキングをしたメンバーがまた秋の登山を計画している。春に続いて私も行きたいところだが、今回は仕事 が詰まっているので止む無く欠席する、と話す。
ちなみにゲラ原稿に使うゲラは、英語で galley.
ゲラ刷りは、galley proof.
それを読むのは、proof reading.
となる。
つまり、箱根登山不参加の理由は、
I’m just proof reading.
となる。
アメリカでは、proofread と繋げることもある。
 
家に帰ってまたその日本語の、細かい仕事(proofread)を広げる。An
2004/11/11    たらちり鍋
パレスチナのヤセル.アラファト議長死す。世界平和記念日の今日。病名は明らかにされていない。
国籍不明の潜水艦が、石垣島付近の日本の領海を侵犯しているらしい。ある国のもので、原子力潜水艦ではないか、と取りざたされている が、まだ特定はされていない。何のために?国威を示すためなのか。他国の航空機による領空侵犯、という問題もよくあるが、領海となり 、それが潜水艦となると、水面下に潜っているだけに不気味さを感じる。早く国を特定し、抗議してもらいたいものだ。
 
細かい仕事の続きで、一日頑張る。大変なのだが、何日も続けていると慣れてきて、その都度深められるから面白くもなる。辛さの果てに 楽しさがあるというところか。来週の月曜ぐらいには整理がつくと思う。
夕方には細かい仕事は終えて、遠いスーパーまで買い物に出る。 銀行にも寄る。仕事で頭がいっぱいだが、お金の勘定はまだ間違えていない。今朝は家族に「最近の味噌汁は、少し味が濃い」と言われた。 やはり集中力が欠けてきているらしい。家庭と両立ぐらいはと高を括っていると、自滅することもある。気を付けなくてはならない。
 
夕食を作り家族を待つあいだ、インターネットの検索を幾つかする。色々と情報が得られることもある。面白かったのは(失礼!)、姪の ご主人のお顔が突然アップで出てきたことである。彼は優秀な弁護士で、パネル.ディスカッションなどに参加している。写真はその折の ものらしい。活躍は素晴らしいが、若い世代の人を見ていると微笑ましくもあり、楽しく拝見させてもらった。私ももう少し若かったら、 ホームページにアップに耐えられる写真でも出したいところだが、顰蹙を買うといけないので自粛することにする。
 
夜はたらちり鍋を作る。スーパーでは八分の一に切った白菜を買ってきて、刻んで使った。年の暮れまで野菜の高値は続くのだろうか。
風邪が治りかけの家族と、鍋を囲んだ。An
2004/11/10    結婚記念日
イラク、ファルージヤの攻撃が始まっている。テレビの映像だとしても、爆撃の音は聞いていて楽しいものではない。早く終ってもらいた いと思う。拉致に関するさらに突っ込んだ日朝交渉も始まっている。これも映像のみだが、緊迫感が伝わってくる。解決の糸口が見付かる と良いが。
 
一日また細かい仕事をする。送り仮名の表もさらに細かく作り、それを見ながら仕事をしている。もうひとつ書き手の好みというものも加 えられる。どの漢字を必ず使うか、どこを平仮名で通すか、一貫統一させなくてはならない。少なくともプロである以上は。
 
庭のハゼの木が紅葉し始めている。まだ半分ぐらいだが赤い色が鮮やかで美しい。満開の黄菊とともに楽しんでいる。
 
昨日、今日は何の日、というのを書いたから今日も書くが、今日は技能の日である。家族は今度の土日に風呂のすのこを完成させる、と言 っているから、彼もまた技能の人である。
偶然だが、今日はその彼との結婚記念日でもある。何回目かは秘密にしておく。銀婚式は過ぎたが、金婚式はまだとだけ書いておく。お赤 飯を炊くほどでもなく、プレゼント交換するほど若くもなく、町へ出たついでに鯛の尾頭付きの代りに、鯵を二本買った。塩焼きにすると 美味しい。大根おろしを添える。入刀の出来る小さなマロンケーキも買った。
 
彼が記念日を覚えていたかどうかは聞かなかったが、七時過ぎに帰ってきた。ビールで静かに乾杯した。An
2004/11/09    全国火災予防運動から
11月9日は何の日かというと、二つある。
一つは太陽暦採用記念日。もう一つは全国火災予防運動が始まる。最近は地震と水害問題が多くて、火災の予防のほうがおろそかになると いけないから、予防運動をするのは良いことだ。
火災と言えば戦争中のことなど思い出すが、今それは書きたくない。「表彰」という拙作にそのことは少し書いてある。
今書くのはわたしのクリスチャン.ネームの話である。幼いとき、母に、
「あなたの霊名(クリスチャン.ネーム)は聖アガタよ」
と聞かされたときは、なんとなく語感の響きから言って、つまらない名前に思った。
 
中学生から英語を習うようになって、アガタは英語のアガサのイタリア読みなのだと知った。アガサ.クリスティという女性ミステリー作 家の名前も知り、その本も読んだ。二十代になって結婚したころ、所属の教会に図書室が出来た。たくさんの宗教書のなかに聖人伝も何冊 かあった。聖アガタについても書かれてあり、それによると聖人アガタはイタリアのシシリアの生まれでその地方の火山が噴火した折に、 家に燃え移った火を消し止めたり、怪我人を助けたり、献身的に働きをしつづけて聖人になった、とあった。それ以来、彼女は「火災保護 の聖人」と呼ばれていると言う。少しばかり嬉しくなった。
 
決定的な感動は、三年前イタリア巡礼に行ったとき、シシリアのカターニア空港の近くにアガタという小さな町があり、それが聖アガタの 町だったからである。
そのとき、わたしは、
「ああ、イタリアのこんな素朴なところに私の町があった」
と思い、その巡り合わせに暖かいものを感じた。何にしても母が選んでくれた クリスチャン.ネームである。この聖人の祝日が二月六日で、私の誕生日と一日違いだったので、付けたらしい。ちなみに一日前の五日は、日本二十六聖人の祝日である。
中年になって長崎を訪問した折、この二十六体の像も見学している。
火災運動と言うと、これらの話を思う。An
2004/11/08    短編小説のヒント
土日が過ぎて、また細かい仕事に戻る。
「のぞみ会」の会長さんからの連絡で、年賀状250枚とカラーインクを送ったと言うが、まだわたしの仕事は年賀状にまで到達してはいな い。もっとも、「のぞみ会」年賀状のデザインは早くから決まっていて、私のコンピューターに保存してある。プリンタの調子も良いから 、取り掛かればすぐに出来ると思う。
 
庭のことはしばらく書かなかったが、このところ菊が満開である。一重の黄菊が甘い匂いを放ちながら咲いている。蝶や虻が始終飛んでき て、蜜を吸っている。日の差すころは、とても長閑な雰囲気である。細かい仕事の後は、この庭をぼんやりと見て休息する。後は鉢植えの 水やりに精を出す。出来るだけ目を休める。
 
隣家がやっと塀を作り始めた。建築が終っても風情のない仮塀が取れず、なんとなく落ち着かなかった。鉄パイプと幌で出来た仮塀が取れ ると、見違えるほど広くなった。隣家のご主人の話に寄ると、内装がまだ残っているそうだが、一年以上も建築期間のある大変な家を建て たものと思う。我が家としては、庭の日当たりが良く、雑音が少なければ、それで良い。
 
昨日、土曜の夕暮れ時に犬に飛びつかれたと書いたが、そのときの家族との気持の食い違いが面白かったので、それをヒントに短編小説を 書こうと、ワードにメモを書き連ねた。一時間も書いたら1500字にもなった。実際にはわたしの膝の上辺りに犬の爪が来たのだが、小 説では左胸の上になった。老いてもまだ大きく白い乳房に赤い筋がついたことにする。腹を立てて消毒薬をつける状況も、乳房のほうが楽 しいイメージが湧く。
 
わたしはいつもこんな変なことを考えている。文学の力は、災い転じて福にする力でもある。だからわたしは元気だとも言える。メモの一 節をもっと書き記したいところだが、職業上の秘密だから書かない。どうかご自由に想像していただきたい。An
2004/11/07    言葉は永遠に残る。(わたしは気が強いのか?)
昨日夕方、家族と家から八幡宮の入り口まで往復歩いた。散歩を兼ねた買出しである。帰りに二の鳥居の側のスーパーで食料品を買った。 約一時間だから、3キロは十分に歩いている。足早に歩いているときは快調だったが、買い物に立ち止まったりするとリズムが狂い疲れを 感じた。
家に近い路地に戻ってきたとき、散歩中の犬に跳びかかられた。暗闇だから良く分からないが、柴犬の大型といった白っぽい毛の犬だった 。驚いたので、飼い主に「気をつけてください!」と怒った。膝の上の辺りに爪を立てられ少し痛みを感じた。飼い主が特に丁寧に詫びた という印象もなかったので、腹が立った。家に戻りズボンを上げて見ると、赤くなっていたが血は出ていなかった。消毒だけした。
 
その後がまだある。夕食時、少しアルコールを飲んだ家族に、
「犬に飛びつかれたときに、瞬間的に、飼い主に、気をつけてください、と言えるのは気が強い」
と言われた。腹立ちが再燃した。
動物好きの家族なら「よしよし」と言うところか。しかし、わたしはどんなときにもルールのない人間は嫌いである。ペットを可愛がる人 の気持は尊重するが、飼う以上は、人に迷惑をかけないことを最優先にするべきである。そして、少しでも人に害を与えたら、率直に謝る べきである。それが出来ないなら、ペットは飼うべきではない。
 
気をしっかりと持って生きているのは、ただ我が身を守るために、である 。人を攻撃するために、ではない。今の私に、足も手も大切である。足は歩き、旅にも行き、手は家事をして、ものを書く。コンピュータ ーのキーも叩く。思いや願い、そして祈りが、手足を通じて言葉に代わる。言葉は永遠に残る。
 
一夜明けて、心を鎮めて日曜のミサに行く。
司式は、カナダに同行したパレ神父である。少し疲れが感じられ、祈りに集中出来なかった。
 
帰ってくると娘から電話があったという。すぐにこちらから電話をする。メモリ交換を褒めてくれた。宅配便を送る件を話す。
午後は、家族と風呂のすのこを作る材料を買いに行く。平板と角木を買うと、店で寸法に合わせて切ってくれる。あとは家族が釘で打ち付 けるだけである。
おできが治ったばかりなので、
「作るのは、年内で良いわよ」
と言っておく。
また、気が強い、などと言われたくない。
しかし、大工仕事 は嫌いではないらしい。
もう一つ、押入れに置く棚を買った。これはすぐに二階の押入れに置いた。
An
 
2004/11/06    東芝さん、メモリ交換出来ました。
休日である。家族の食事は丁寧に作るが、それが終ればデスクの仕事はいつも通りである。それでも、天気が良いのでひと仕事した後、家 の片付けを始める。
私の部屋のプラスティックの引き出しの整理をし、毎日使わないものを入れた二段を二階の押入れへと移動する。あらかじめ、元々その押 入れにあった娘の新食器を娘の部屋に移動する。
それでなんとか落ち着いた。二段だけでも無くなると、狭い部屋の風通りが良くなる。
その間、家族も私に負けじと三畳の納戸を片付けていた。
 
さて、その間に東芝からの交換メモリが届いた。
確かに、パッケージのなかには交換ガイドも一緒に入っている。しかし、何種類かの機種の説明も同時にされているので、少し分かりにく かった。ナビダイヤルに電話をした。男性が出て来て、疑問点をきちんと説明してくれた。
家族と遅めの昼食を取ってから、ひとりでメモリ交換を始めた。
 
最初に、ホームページの日記をCD保存した。それから電源を切り、ACアダプター、ケーブル類を外した。マウスも、外付けフロッピー も外した。パソコンを裏返した。説明図に寄ると、小さなねじを二つ外さなくてはならない。家族に、
「小さなプラスネジありますか」
と言うと、すぐにとても小さいネジのセットを出してくれた。
そのネジで、裏蓋はすぐに開いた。
次に、メモリの裏表が殆ど同じで、どちらが表か少し考えた。しかし、外した古いメモリの表面にナンバーを書いた小さな紙が貼ってあり 、同じように紙が貼ってあるほうを表と判断した。もし失敗したら、やり直せば良いと考えて、交換し、また蓋を閉めて、電源、ケーブル などを繋いだ。
結果は?
 
今、メモリ交換したコンピューターでこの日記を書いているのだから、結果は先ず成功であった。家族が使いやすいネジを提供してくれた 以外は、すべて私が頑張った。
難しいので、娘に泣きつこうかと思ったが、先ず自分でトライしてからと思い直した。
 
高齢者としての、掛け声は、「何でも、ひとりでやりましょう!」
 
娘よ、これを読んだら、褒めてください!
An
2004/11/05    英会話のレッスンで、新紙幣の話する
午前中、宿題をして英語のレッスンに行く。Bill先生も大統領選挙の結果に失望しているようだった。しばらくはその話題が続く。そ の後は、「今週新しいものが日本に出来た、それは何?」という話題になり、最初はプロ野球新規参入チーム決定か、と思ったが、
「皆さんが毎日使っているものです」
と言われ、私は「ああ」と気が付き、
「money」と答えた。
「その通りです」と言われ、いささか嬉しかった。そういえば今週、新紙幣が発行されたが、他のニュースもあり、まだ見たわけでも手に したわけでもないので、つい忘れてしまっていた。皆も同じだったようだ。発行の目的は、偽札防止のため、経済の発展のため、などと意 見を交わした。
 
往復は車だったが、八幡宮の横の切通しを通るとき思った。トンネルもあり、高い崖下もある。こんなときに地震が来たらどうしようか、 と。経験者に寄ると、ハンドルを強く取られて驚くらしい。車は停止した方が良いとしても、その場所も安全な場所にしなくてはならない だろう。いまだ余震の続く地方のニュースを見たり、読んだりすると、心が痛むと同時に、自分自身の心の準備をするようになる。
 
送ってあったエッセイのゲラ校正がとどく。改行が二箇所増えて嬉しい。字数を気にしていた。
夕方まで、また小説のほうの細かい仕事をする。
夜は、ホワイトシチューを煮た。An
2004/11/04    大根を煮る
朝起きてテレビのスイッチをひねったら、ニュース番組でブッシュ氏が勝利宣言をしていた。ひどくがっかりした。しかし敗者のケリー氏 はすぐにアメリカは団結し、一つにならなければいけないと声明を出している。寛容なところは良いが、もう一息パワーを出して、大統領 の座を勝ち取って欲しかったと思う。これから先の四年間、強気と戦争へと向う政策が続くのかと思うと、憂鬱になる。
先週英語のレッスンで習ったBob.Dylanの歌のタイトルを引用すると、まさに、
「Tangled up in blue」である。
 
日中細かいデスクの仕事をしながら、大根を煮る。輪切りにしたままなので、少なくとも所要時間は一時間半必要である。鶏肉少々、そし て人参、こんにゃく、椎茸を加える。細かい仕事とは、漢字の送り仮名の正誤表作り、である。
例えば、明かり、現れる、代わる、聞える、などの平仮名の部分を送り仮名というのである。
原稿を大量に直すとき、全文の送り仮名の統一をしなくてはならないので、頭のなかの記憶だけでは不確かになる。それで表を見る。表の 基準はおおむね「広辞苑第四版、第五版」から取っている。
作り終えて、マイドキュメントに保存できた頃には、大根が美味しく煮えていた。An
2004/11/03    アメリカ大統領選
休日で家族がゴルフに出かけた。
留守番のわたしは、一日中、デスクに向い、細かい仕事をしていたが、合間にテレビのスイッチを入れ、アメリカ大統領選の開票状況を見 た。投票率は60パーセントにもなり大変良かったというが、選挙人制度というものがあり、日本の選挙とはかなり違うので、どうも分か りにくい。庶民の意見がどう反映されているのか、そこのところが一番分かりにくい。オハイオ州で、選挙人登録をしているものと、して いないものとの判別に時間がかかりそうと言う。これは前回の選挙のフロリダと同じケースである。ブッシュ氏がケリー氏を少しリードし ているところで夜になり、つまらないからもう寝てしまった。
 
英会話のBill先生からは、あなただったら、どちらに投票するか?というホームワークが出ている。あさってまでに、「わたしはケリ ー氏に投票する」というコメントを拵えようと思っている。理由も書かなくてはならない。その第一の理由は、「アメリカに戦争を止めさ せたいから」である。ケリー氏もそれをアピールして選挙戦に出馬している。しかし、中傷合戦のネガティブ.キャンペーンに寄ると、ケ リー氏の意見はころころ変ると言われている。なんとも頼りないが、それでもわたしは新風に期待した。日米関係も、日朝問題の解決にも 、ブッシュ氏のほうが良いと言われているのに、である。
 
日本には、判官びいき、という感情がある。
考えてみると、最近のわたしは負けるほうばかりを応援している。
例えば、日本シリーズの中日ドラゴンズ、プロ野球新規参入のライブドア、そしてケリー氏である。応援する理由はそれぞれ違うが、結論 が同じなので、がっかりしてしまう。アンチ権力者、アンチ強者、なのか。いや、そうでもない。長年の巨人ファンだから、そうも言えな い。たまたまそうなったとは思えないが。
 
夕方、また散歩と買い物をする。
ゴルフ日和だったので家族は機嫌よく戻ってきた。An
2004/11/02    東芝さん、ノートパソコンのメモリ交換は大変です!
このところ、「あんばら庵」の日記での漢字変換ミスが多い。家族に指摘されて慌てて直している。読者へのご迷惑をお詫び申し上げる。
 
さて、今朝は午前九時から、ノートパソコンのメモリ交換を新聞その他で発表している東芝に電話をかけはじめる。三十分ぐらいで繋がった。受話器を 持ちながら他の仕事をして、辛抱強く待った。出てきたkさんという女の人に判定するソフトのダウンロードの手順を教わった。すぐに該当機種と判明 した。住所氏名(本名)、その他を書きこむ欄まで進んで、後はその欄を交換申し込みとして送信するだけ、と言われて電話を切った。送信の前に 完了はクリックしないで、と注意されたからそこはクリックはしなかったが、丁寧に書き込みをしたのに、送信クリックすると送信不可能に なった。ノートンのインターネット.セキュリティの画面が出て来る。何度試みても同じ結果になる。
 
仕方なくもう一度東芝に電話する。
今度はSさんという女のひとが出る。問題点を言うと、少し待ってくださいと言う。誰かと相談している様子。電話をかける人が多いのか、バックノイズが騒々しい。ふたたびSさんが出て、そのノートンのウインドウの「遮断」に黒丸が入ってら、その上の「許可」に黒丸を写してくださ いと言う。
その通りにしたら、送信完了と言う小さなウインドウが出た。しかし、元々は「遮断」になっていたわけだから、その場所 に戻したかったが、ウインドウはすでに消えてしまい出来なかった。その点は東芝に聞きそこなった。
娘にどうしたらノートンのウインドウが出せるか、方法を聞いてみた いと思う。「遮断」しないと余計なメールが入ってくるかと心配である。
なお、送られてくる交換メモリには、交換方法の解説文も入っていると言う。メモリ交換を実行すること事態は良心的だが、この労力と時間の浪費はどうしてくれる。自立して、コンピューターを操作するのも大変だ。
なお、電話に出た人の態度は、悪くなかった。念のため。
 
その後はゲラ原稿の手直しばかり、しかし、怠けるわけにはいかない。
それでも散歩とディリーフーズの買出しだけは必ずしている。さすがに食欲は落ちている。An
2004/11/01    新紙幣発行、年賀状売り出し、ノートパソコンなど
今日から十一月。暖房を付けようとしないから寒さはそれほどではないようだ。
新しいことが二つある。新紙幣が三種類デビューした。全く新しい肖像のものが、五千円札樋口一葉、千円札が野口英世、福沢諭吉の肖像 は引き続きだが、やはり新札の一万円札が出た。
と言っても、わたしはまだ現物を見ていないし、持っても居ない。また忙しくて銀行に換金に行く暇もない。
 
来年度の年賀葉書も売りに出される。
そのニュースを聞くだけでもせわしない気持になる。「のぞみ会」の年賀状印刷も頼まれている。自分も葉書のデザインもまだ決まってい ない。
 
もう一つニュースがあった。私のパソコンに関係のあるニュースである。
東芝製造のコンピューター(ノートパソコン)に不具合があり、それに該当する機種に対してメモリを交換する、と言うのである。インタ ーネットで調べると、どうやら私のコンピューターは該当製品らしい。しかし確実かどうか、ダウンロードして判定すると言うが、読んだ だけでは手順が良く分からなく、難しそうなので明日東芝に電話をしようと思う。しかし、このように発表されると、電話が混んで繋がり づらいのではと案じられる。またメモリが送られても自分で交換できるのか、不安でもある。
今朝は日本文藝家協会の協会通信の原稿を送信したところで、その後はゲラ原稿の手直しがある。パソコン関係の電話は時間を食うし、エ ネルギーも消耗するので困る。
 
夕方少し歩いた。体調は悪くないが、気になることもある。いずれにしても注意しないで生きていられる歳ではない。An

PAST INDEX FUTURE
2003.6 「のぞみ会」総会にて表彰される筆者と成毛医師 筆者とコスモス
05.2.18 「表彰」出版を祝う会にて挨拶する筆者 07.5.2 薄紅と白のブーゲンビリア 庭にて 07.5.12 庭の紫陽花(隅田川の花火)
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Last updated: 2009/7/2