紀行文「白峰の麓」の足跡をたどる

 2004年12月11日、95年前「白峰の麓」に著されたる場所をたどり、写真を撮った。暖かい陽射しの日だった。
各写真タイトルの日付は、「白峰の麓」に基づく明治42年(1909年)の日付である。
「」内は、「白峰の麓」より引用。
上から見下ろした平林の集落(11月13日)
上から見下ろした平林の集落(11月13日)

 「上から下を臨むと、村の尽くるところに田が在る、畑がある、富士川の河原の向こうには三坂(御坂)女坂などの峠が連なって、その上に富士が見える。大きな景色もあるが、小さな画題は無数である。」
 平林の富士山ビューポイントから撮す。
  
 

鷹尾山氷室神社(11月13日)
鷹尾山氷室神社(11月13日)

 「鎮守の鷲尾神社にゆく、」と記されているが、鷹尾神社の誤りだろう。
 鷹尾山氷室神社。宝亀元年(770年)の創立で、儀丹上人の開基といわれている。旧くは、真言宗鷹尾寺と称し、武田家、徳川家の信仰も厚く、代々徳川家より御朱印を賜った。明治維新の神仏分離令により、鷹尾寺から仏教関係を取り除き氷室神社となったそうである。

氷室神社の石段(11月13日)
氷室神社の石段(11月13日)

 「二百階も石段を登ると本社がある。」
 実際に本社まで行ってみて、石段を数えたが430段ほどあった。
 

氷室神社本殿(11月13日)
氷室神社本殿(11月13日)

 「二百階も石段を登ると本社がある」
 現在の氷室神社本殿。良いお天気だったが、誰にも会わなかった。

氷室神社の大杉(11月13日)
氷室神社の大杉(11月13日)

 「甲州一と里人の自慢している大杉が幾株か天を突いて、鳥一つ啼かぬ神々しき幽すいの境地である。」
 氷室神社一帯に生育する1200本程の杉林は、適潤な水分の供給を受け、また、神域であるため保護され美林を構成している。
 特に神社の裏にある大杉は、神社の御神木として1200年前からあるものだとされている。幹回り8.4m、樹高約400mである。

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Last updated: 2005/2/27