おはようございます。今朝は、5月30日に行われる聖母月ミサを前に、「ミサ聖祭」と「ご聖体」についてお話ししましょう。
カトリック教会には、「秘跡(サクラメント)」というものがあります。「秘跡」とは、イエス・キリスト自らが定めたもので、神様の恩恵を表し、キリストの働きによって与えられる“しるし”のことです。秘跡には、「洗礼」、「堅信」、「ご聖体」、「ゆるし」、「病者の塗油」、「叙階」、「婚姻」の七つがあります。それぞれを簡単に説明すると次のようになります。
1.「洗礼」とは、人が神様の子として新たに生まれ、キリストを信じる者となるための秘跡です。
2.「堅信」とは、聖霊の恵みを受けて、洗礼による新たな命を成長させ、信仰の証を立てる力を与えるものです。
3.「聖体」とは、救いのいけにえであるイエス・キリストの御体と御血とが、パンと葡萄酒の形で神様に捧げられて、キリストを信じる者の永遠の命の糧となる秘跡です。
4.「ゆるし」の秘跡とは、洗礼後に犯した罪を、教会の司祭を通してゆるしてもらい、神様と和解するための秘跡です。
5.「病者の塗油」とは、病気などで命が危うくなったキリスト者を助けるための秘跡です。
6.「叙階」とは、教会の役職の任務と権能を授け、これをふさわしく行うための恵みです。もっと簡単に言うと、神父様になるためのお恵みです。
7.「婚姻」の秘跡とは、キリスト者である男女の一生の縁を結び、夫婦がそのつとめをよく果たせるように、神様のお恵みをいただくための秘跡です。
これらの七つの秘跡のうち、ご「聖体」についてもう少し詳しくお話ししましょう。
イエス・キリストは十字架に掛けられるご受難の前の晩、つまり最後の晩餐の時に、パンを取って感謝し、弟子たちに与えて「皆これを取って食べなさい。これはあなた方のために渡される私の体である。」と言われ、次に杯を取って感謝し、弟子たちに与えて「皆これを受けて飲みなさい。これは私の血の杯、あなた方と多くの人のために流されて、罪のゆるしとなる新しい契約の血である。これを私の記念として行いなさい。」と仰せられ、聖体の秘跡をお定めになりました。イエス・キリストが「聖体」をお定めになったのは、ミサ聖祭において新約のいけにえの奉献が、世の終わりまで教会の中で記念され再現されることによって、キリストを信じる者が、永遠の命の糧で養われるためなのです。ですから、「聖体」とは、パンと葡萄酒の形をしたキリストの御体と御血ということになります。
次に、「ミサ聖祭」ですが、これはイエス・キリストの死が記念され、キリストの御体と御血とが神様に捧げられて、キリストを信じる者に永遠の命の糧として与えられるカトリック教会の祭儀です。ミサ聖祭では、神様に感謝することによって、それに与る者に豊かな神様のお恵みである罪のゆるしと哀れみ、そして「救い」が与えられ、全世界に神様の豊かなお恵みが示されるのです。この神様の豊かなお恵みは、すべてイエス・キリストの十字架上のいけにえ、つまり私たち人間を原罪から救って下さったという、イエス・キリストによる人類の罪のあがないに由来しているのです。
ですから、ミサ聖祭に与るときには、イエス・キリストとともに最後の晩餐に同席して、またイエス・キリストの十字架上の罪のあがないを思い起こしながら、敬虔な心と感謝の心をもって参加することが大切なのです。
どうぞ、5月30日の「聖母月のミサ」に与ることによって、全校の皆さんのもとに神様のお恵みが豊かに注がれますように、互いにお祈りいたしましょう。
アーメン。
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