以前このHPのコラム#52で、二人の韓国人として紹介した金完燮氏は、このほど続編として「親日派のための弁明A−(英雄の虚像、日帝の実像)」(扶桑社)を発表した。彼は戦前、戦中、戦後の三部に分けて、歴史の真実を追究し、韓国政府の反日宣伝に対して真っ向から反論を突きつけており、中には私のよく知らなかったことも含まれている。迫害を受けながら真実を追究する勇気と、独特な歴史の解明に対して敬意を表する。こまかな点は別にして感銘を受けた点を主に紹介する。
☆第一部 歪められた英雄たち
戦前の歴史として金氏は数点問題点を挙げている。
@閔妃事件では、閔妃を救国の殉教者として美化しようとする試みがあるが、彼女は朝鮮 末の改革に徹底して抵抗し、日本と朝鮮の革命勢力の攻撃をうけ殺害された王妃である。
A伊藤博文公は東洋のビスマルクであり、伊藤公を暗殺した安重根はとんでもない「エセ 偉人」である。
B朝鮮総督府をまるで土地強奪の強盗のようにいいふらしているが、とんでもなく、土地 調査事業の完成によってはじめて朝鮮に近代化の基礎ができたのである。
C三一運動は朝鮮の独立運動といっているが、実はアメリカの宣教師などによって扇動さ れたキリスト教徒が中心で、朝鮮王朝に回帰しようとする両班勢力など、極めて不純な 勢力が企画し繰り広げた大規模暴動で、朝鮮総督府と軍警は人道的に対応した。
D独立軍というものの正体は実は強盗団のような馬賊であった。
E朝鮮総督府に28年間奉職した経済官僚の穂積真六郎は、名門の出であるが土着型官僚 として驚異的な高度経済成長を支えたので、彼こそは「真の朝鮮の国父」と讃えている。
☆第二部 大東亜戦争の真実
@日本が敗戦したのは事実であるが、戦争犯罪国であるというのは戦勝国の一方的主張で ある。戦時中のソ連、中国、米国の方が民間人虐殺によりずっと戦争犯罪国に近い。
A真珠湾攻撃はルーズベルトの陰謀であり、1940年に対日戦争挑発行動八項目が出され ていることが発見されている。ただし日本は真珠湾を徹底破壊せずに引き上げたのは失 敗であった。
B従軍慰安婦というのは日本軍のヒューマニズムの現れであり、「日本軍性奴隷」という 表現は強制連行を含めて事実に反する。元従軍慰安婦の告白は虚偽八百である。
C日本の敗戦で、戦前に取得していた南樺太、朝鮮、台湾まで取り上げたのは連合軍の野 心的な強奪であり、弱者から収奪する戦勝国の形を変えた侵略にほかならない。
又日本の敗戦で一番被害を受けたのは朝鮮民族であった。得たものは分断と苦痛、飢餓 と死だけで、失ったものは70万人の日本人と輸出市場、高貴な自由と尊厳であった。
D敗戦直後、和夫一家は地主であったが小作人を愛し、大勢の孤児の面倒をみていたが、 朝鮮人孤児たちに虐殺されてしまった。又日本人を追放してその財産を強奪した。
E米進駐軍のホッジ中将は事実に反する「奴隷状態の朝鮮人を搾取者日本から解放する」 という立場を変えなかった。そして日本人財産強奪の犯罪を犯した。
☆戦後韓国のアイデンティティ
@テコンドというのは空手道のことで、韓国で一部の者が勝手に名前を変えたものである。
A北朝鮮の躍進と韓国の猛追から始まったが、マレーシアが韓国モデルを採用した。圧縮 成長は日帝時代が始まりである。
B日韓の人種的ルーツは同じであり、朝鮮と満州も一体である。
C韓国は歴史教科書は国定一種類である。日本の教科書に韓国政府がつけたクレームに対 して、韓国戦争に至るまで26項ついて、検定合格文、韓国政府の修正意見、日本政府 の回答、それらに対する解説をつけ、誰が歴史を歪曲しているか批判している。
親日派のための弁明A(英雄の虚像、日帝の実像) 詳細目次
金完燮・著 星野知美・訳 扶桑社 2004年11月30日@ 大田文化の森情報館221キ
まえがき
第一部 歪められた英雄たち
閔妃事件と韓国人のアイデンティティ(明星皇后シンドローム、甲午改革の退潮、閔 妃殺害事件とその後の経過、ベストセラー「皇太子妃拉致事件」、閔妃の真実、国 を傾けた三人の女性統治者、アイデンティティの混乱)
きつね狩り(閔妃は皇后ではなかった、嫉妬心と権力欲に燃えて、閔氏の勢道政治と 乙未事変、国にたかる餓鬼の群れ、)
東洋のビスマルク(なぜ伊藤博文は成功しえたか、輝ける業績、名分のない伊藤公暗 殺、伊藤公再評価の日は来るか、)
星を射る(伊藤公暗殺の真相、「エセ偉人」としての安重根、守旧反動勢力の反逆、 アジアの星落つ、異例だった日本の人権配置、朝鮮民族の英雄?)
朝鮮総督府は強盗だったのか(1.朝鮮総督府は果たして土地を強奪したのか、2.土地調 査事業によって農民は生活の場を失いさまよい人になったのか、)
三一運動の真実(東学の恨、文明の衝突、550対7500、堤岩里事件、まとめ)
柳寛順ストーリー(李花学堂での宗教教育、両班を抱き込んだキリスト教、竝川暴動 と柳寛順の逮捕、)
独立軍の正体(1.大甸子嶺戦闘の場合、2.新聞記事でみる独立軍の正体、3.証言)
穂積産業革命(土着型官僚としての穂積真六郎、驚異的な高度経済成長を支える、鴨 緑江の奇跡、朝鮮の国益を優先、穂積に「真の朝鮮の国父」をみる、)
第二部 大東亜戦争の真実
真珠湾の真実(怪物のような国家を相手に、ルーズベルトの陰謀、対日戦争挑発行動 八項目の内容、真珠湾攻撃で犯した失敗、)
日本軍のヒューマニズム−軍隊慰安婦(呼称と存在の有無、反日キャンペーンの定番 メニュー、独創的な発想、純潔思想と従軍慰安婦、従軍慰安婦制度の実態、慰安所 運営の実態、従軍慰安婦問題の評価、)
傷しか残さなかった解放−日本の敗戦と韓国(強奪された「日本領」、ソ連の朝鮮北部 侵攻、反日勢力の政権掌握、敗戦の損益計算書、日帝時代の水準を回復できない韓 国、解放なのか)
和夫一家殺害事件−敗戦直後の朝鮮の状況(「敵産」を分け合った南北朝鮮、傲慢な るカイロ宣言、米軍の犯した「戦争犯罪」、最後の総督が流した涙、)
第三部 戦後韓国のアイデンティティ
タイ拳空手道?(空手道の起源と朝鮮での普及、テコンド命名のあきれた経緯、テコン ド協会の迷走、)
「韓国モデル」と社会主義の崩壊(左派の心をとらえた従属理論、北朝鮮の躍進と韓 国の猛追、NICSの台頭、韓国モデルを採用した国、圧縮成長は日帝時代が始まり)
日鮮同祖?鮮満一体?(日韓のルーツは中央アジア、東アジアに進出したモンゴロイ ド、日韓の人種的ルーツは同じ、中国と韓国・それぞれのアイデンティティ、女真 族と朝鮮の関係、トゥルク族の栄えある歴史)
誰が歴史を歪曲しているか−日韓教科書問題に寄せて(6.倭寇、7.朝鮮の国号、8.壬辰
倭乱、9.朝鮮通信使、10.朝鮮の西欧列強に対する認識と国際的地位、11.前近代東 アジア国際秩序と朝鮮、12.日本=武家社会、朝鮮=文官社会論、13.征韓論、14.江 華島事件、15.朝鮮半島脅威説、16.日本政府の朝鮮中立化案、17.朝鮮の近代化と日 本との関係、18.朝鮮をめぐる清・日の対立、19.東学農民運動と日清戦争、20.日露 戦争、21.韓国強制併合、22.植民地朝鮮開発論、23.関東大地震(震災)と朝鮮人、24. 強制動員と皇民化政策、25.強制徴用と軍隊慰安婦、26.韓国戦争(朝鮮戦争)
以上
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