コラム


46    航空自衛隊百里基地見学会
更新日時:
2002/06/18 
日本工業倶楽部の見学会として霞ヶ浦の北にある航空自衛隊百里基地の見学に参加したので、その概要と感想を以下にまとめて報告する。
 
[概要]
 日本工業倶楽部では毎年2〜3回面白い所に見学会を行うので、今回も百里基地は今まで行ったことがないので申し込んで参加した。参加者は約80名であった。
 平成14年6月17日(月)午前9時30分、新丸ビル横から2台のバスで出発、箱崎から首都高→6号線→常磐自動車道に乗り、途中守谷SAで休憩し、千代田石岡インターで降り、再び6号線に乗り、途中から東へ折れて約2時間で百里基地正門に到着した。東京から直線で80km、千代田石岡インターから22kmであり、ほぼ順調であった。途中バスの窓から見えた小菅刑務所は、改装で素晴らしいマンション風になり、刑罰の緩いことと相まって、外国人犯罪者にとって益々魅力的になったのではないかと思われた。
 百里基地正門に到着後、広報隊員が乗り込んできて見学時程が配られ、まず司令部庁舎の基地講堂で約20分間パソコンによる映像プレゼンテーションで基地概況の説明を受けると共に、航空自衛隊及び百里基地のPRパンフレットを貰った。ついで隊員食堂で、基地司令他多数の幹部と共に、会話しながら隊員食(偶々ビフテキ)で会食を行い、厚生館という売店を覗き、見学に入る。見学はバス1,2号車を更に二分して四班で行った。
 まず401基地防空隊の内容説明を受けた後、防空機材の実物の運転・説明を受けた。ついで日本でただ一ヶ所百里基地にのみある偵察航空隊について、北格納庫の偵察機の前で説明を受けた。最後は第2格納庫で、戦闘機の説明・見学をすると共に、F-15J戦闘機4機のデモスクランブル(緊急発進デモ)を見せて貰い、記念撮影をして見学会を終了した。
 10分間のトイレ休憩の後、予定通り15:30離隊し、往路を逆に、順調に2時間10分くらいで新丸ビル横に帰着した。この間うかつにも知らなかった知識を沢山仕入れた。
 
[感想]
 
○百里基地は関東で唯一の戦闘航空団がある航空基地で、首都圏防空の任に当たっており、又航空自衛隊唯一の偵察航空隊が所在しており、全部で10の部隊、約2000名の隊員がその任に当たっている。首都圏居住者にとっては重要な存在であることをあらためて認識した。
 
○1998〜99年のわが国周辺の兵力配備状況は次の如くであり、質的には分からないが、量的には中国は断然軍事大国であり、これがODAの対象とは疑問に感じる。
 
国名    兵員(万人)|航空機(機)|艦船)(隻) |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−-----
極東ロシア  21.9------- 820 ----- 420
中国----- 210-------- 4,030------830
北朝鮮--- 100----------610------730
韓国-------56----------520------210
在韓米軍----2.8----------90 
台湾-------24----------560------380
日本-------14.6---------510----- 150
在日米軍----2.1---------140
米第7艦隊--------------130------60
 
○食事中の雑談で、陸上、海上自衛隊は航空機としてはヘリコプターしか所有せず、戦闘機他はすべて航空自衛隊に属し、日本は爆撃機や航空母艦は所有していないとのことであったが、果たしてそれでよいのであろうか?
 
○第401基地防空隊の所有する防空火器として、短SAM(短距離地対空誘導弾)用の射撃統制装置及び発射装置、91式携帯式地対空誘導弾(SAM-2)等、20mm対空機関砲を除いて殆ど東芝製と明記されており、同社OBとして誇らしく感じた。
 
○偵察航空隊に関して、現実には自然災害の状況を可視光及び赤外線カメラで撮影して効果を挙げている由であるが、機材が古いこと、非武装であること、又百里基地にしかいなくて遠方は偵察できないことなどにいささか疑問を感じた。
 
○二人乗り練習機T-4が曲芸をするブルーインパルスの正体であることを知った。戦闘機F-15Jは一人乗りであるが、ミサイル、機関砲なども所持し、操縦室を覗くと細かい計器やボタンが沢山あり、運転ミスを絶滅することはかなり難しいのではないかと感じた。
 
○デモスクランブルとはいえ、若者が元気よく走ってきて搭乗し、次々と轟音をとどろかせながら離陸してゆく様子には、やはり感動的なものがあった。
 
○航空自衛隊が一生懸命訓練しているのを頼もしく感じながら見学できたが、実戦を経験していない点に一抹の不安を感じた。しかし問題は国民の理解の問題であり、未だに反基地運動で誘導路の一部に未買収地があるとのこと、国民として甚だ残念に思う。
 
 
 


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