一昨年は8月13日、昨年は4月の例大祭に靖国神社に参拝した小泉首相は、本年は年始めの1月14日に参拝した。これに対して中国と韓国が相変わらず猛反発を示している。それ以上に問題は、NHKを初めとする日本のマスコミの一部が、まるで中国や韓国の肩を持つような論調で報道し、これに同調する社民党や日本共産党が提灯持ちするだけでなく、民社党までがA級戦犯を合祀している所に参拝するのは怪しからんと、世界の非常識をさらけだし、与党の公明党は自らが政教分離の原則に反していると疑われているにも拘わらず、首相の靖国参拝を憲法違反と非難している。自民党、保守党や遺族の会は賛意を表しているが、自由党は参拝自体はよいが、説明不足と非難している。これに対して小泉首相の「これは日本の伝統と文化である」との声明は片隅にしか報道されない。
毎度のことでうんざりするが、やはりこの問題は日本にとっての重要問題であり、いい加減に処置すべきではない。日本のアイデンティティに触れる問題を、本質を衝かずに、いたずらに反日を国是とする特殊な国(中国と韓国)との友好を旗印に迎合するのはいかにもみっともない話である。
神道は日本の原始宗教であり、天皇制より古い歴史を持っている。ただ現代の世界宗教のような教義も教祖もない独特のものである。長年、島国日本に住む人々の心情を捉えてきたものであり、八百万(ヤオヨロズ)の神々を祀って共存するという伝統は、殺戮を繰り返してきたユーラシア大陸の非情な世界とは明確に一線を画すものである。この中で靖国神社は、戊辰戦争以来ではあるが、国のために命を捧げた人々を神々として祀る所である。一国の首相が毎年参拝するのは当然のことである。中国や韓国の非難で参拝をやめた中曽根、橋本の元首相こそ問題であり、神道の理解もなく非難するのは、文明国として最も恥ずべき内政干渉であり、断固拒否すべきである。
中国も毛沢東は日本軍が蒋介石の国民党軍を破ってくれたと、日本軍に感謝の意を表していた。それがケ小平を経て戦後世代の江沢民に至って、歴史を改竄し、国内に徹底的な反日教育を行うことによって政権を維持してきた。典型的な例は瀋陽(昔の奉天)の満州事変を記念する九・一八歴史博物館である。世界史的にアジアの植民地解放のトリガーとなった大東亜戦争の意義を無視し、局地的事象を針小棒大に誇張し、中華思想に与しない日本を敵視することによって、国内の矛盾を粉塗して辛くも団結を維持している。今時極東軍事裁判もA級戦犯も国際法違反であることは世界的に明らかな事である。日本は鮮明に内政干渉を排する意向を示すと共に、中国国内各地にある反日教育展示に対して日中友好の精神に反すると具体的に抗議すべきである。
韓国も対日講和を行った朴政権は、日本の陸士出身で親日的であったが、その後の文民政権は反日的になってしまった。理由は単純で、古来、漢、隋、唐や明の時代、朝鮮半島は部分的に支那大陸王朝に占領されたり、服属関係にあった。それでも昔の日本、即ち倭国は、朝鮮半島経由で文物を仕入れてきたので、朝鮮半島の方が儒教的にいえば本家に近い上位にあったと思っている。それが近代に入り、日本が先に文明化し、大韓民国王朝の腐敗・堕落により、遂に日本に併合されるに至った。これを素直に認めることが何としても嫌で、韓国は反日のポーズを取っている。最近ようやく韓国にも歴史を見直す動きが見られるが、公式には未だに発刊禁止等の処分で、時代遅れの対日優位の思想に浸ろうとしている。従って無意味な靖国批判には断固として反論すべきである。
中国と韓国に対して、明確に内政干渉拒否を貫き、逆に友好を阻害する反日教育に抗議しても、他のアジア諸国及び世界に対しては全く問題がない。むしろ島国日本がユーラシア大陸諸国に対して、論理的に明確な意思表示をしない所に問題の根源がある。
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