コラム


6    国家危機意識の欠如
更新日時:
2001/04/05 
バブルが崩壊してから約10年、日本経済は低迷を続け、これを打破すべく政府は公共投資を続けてきたが、さっぱり効果がない。金利は下がるし、株価も下がり、年金生活者にとっては全くやりきれない状態が続いている。
 
 一方若い人からみれば、政府が未来から多額の借金をしているので、将来自分たちが高齢化した時に、ちゃんと年金が貰えるかどうか疑わしい、ということから年金保険を払わない人が多いという。
 
 しかしテレビを見ていると1億総白痴化するのではないかと思われる番組が氾濫し、一方政治に関しては政策論議がほとんどなく首相の資質がどうのこうのという、全くレベルの低いマスコミの報道が続いている。
 
 さらにはパラサイト・シングルなどという言葉も現れ、勉強しなくても、働かなくても、親のすねを囓っていれば食うには困らないという風潮が見られる。
 
 外国からは世界第二の経済大国として、いつまでも経済不振を続けていては困ると言われているが、どうもピンとこないらしい。
 
 大局的にみれば、大きな政府に国民がぶら下がっている時代ではなくなった。やはり中央集権官僚制が最大のガンであり、規制をなくし、国民が政府に頼らず自らの力で知的付加価値生産性をあげなければ日本自体国際的に生きてゆく道はない。
 
  かつて柳田邦男が「この国の失敗の本質」であげたように、合理性を欠く、視野が狭い、学習の軽視、戦略があいまい、というのが日本人の文化的欠陥遺伝子である。つまり甘えの構造に基づく島国根性である。
 
 最近はいろいろな面で国際競争力が急速に低下しつつある。現在の国の状態に一般国民の危機意識が欠如していることは、あの敗戦の教訓を無にして、日本が再び亡国の道を歩んでいることを示していると考えざるを得ない。
 


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