コラム


7    生命情報−DNA、ゲノム、遺伝子とは?
更新日時:
2001/04/12 
20世紀は工業技術の発展期であったが、21世紀にはバイオ技術の発達が期待されている。その際使われる用語について理解しておく必要がある。
1.[細胞]
  1個の受精卵から赤ん坊で約3兆個、成人で約60兆個の細胞に分裂す
  る。細胞の中に核があり、その中に染色体がある。
2.[染色体]
  糸状物質でDNAという長い鎖状の化学物質からできている。
3.[DNA]
  ヒトの設計図が書いてある巻物に相当する。デオキシリボ核酸という化学
  物質の英語の頭字をとったもので、燐酸と糖と塩基からできており、燐酸と
  糖、塩基と塩基が結合して2本鎖となり、螺旋階段状となり安定する。
4.[塩基]
  文字に当たり、アデニン(A)、チミン(T)、グァニン(G)、シトニン(C)の4種あ
  る。但しAはTと、GはCとしか結合しない。
5.[人間の設計図]
  ヒトの染色体は23組で1セットとなり、4種の塩基が合計約30億個配列。
6.[ゲノム]
  生命情報の伝達単位で、ヒトゲノムは4文字で書かれた30億塩基配列の1
  セット。大半は無意味な配列で、意味があるのは約3〜4万個。尚イネゲノ
  ムは4文字で4.3億個。
7.[遺伝子]
  ヒトゲノムの中で生命維持上意味のある、つまり蛋白質の作り方が記述さ
  れている領域を言う。
8.[蛋白質]
  塩基3文字1組で一つのアミノ酸を合成する。アミノ酸は20種類ある。アミノ
  酸が最終的に特定の立体構造をした蛋白質を規定する。細胞、組織、酵
  素、ホルモン、抗体などいずれも蛋白質で、生命活動は遺伝子の作り出す
  蛋白質で営まれている。病気とは正しい蛋白質が作られないことより起こ
  る。遺伝子以外のゲノムは蛋白質を作り出さないので無意味である。
9.[具体例]
  21番染色体の塩基配列は3350万個で、その中で遺伝子は225個である。
  22番染色体の塩基配列は3346万個で、その中で遺伝子は545個である。
  既に30を超す生物の全ゲノムの解析を終了している。
  ピロリ菌の塩基配列は167万個で、遺伝子は1567個である。
  既にヒトゲノムも大半分かっているが、詳細には2003年中に解明される。
 
 
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