第7日目 5月28日(月) カッセル→フルダ→バンベルグ
[カッセル]
6:30起床、朝食、8:00荷物出し、9:00
出発する。カッセルから真っ直ぐ南へ、ゲーテ街道のフルダへ向かう。
[フルダ]
10:12フルダの大聖堂の横に到着下車。以後徒歩で市内をめぐる。ガイドのトモコさん現れる。今回の旅行までフルダという町の名に気付かなかったが、ドイツ文化に影響を与えたキリスト教としては大変由緒ある土地であることが分かった。744年3月12日、フランケン地方の教会の創立者で宣教師であった聖ボニファティウスが弟子のシュトルミウスに指示して、この地にはじめてベネディクト派の修道院を建てたのが今日のフルダ市の発祥の礎となった。種々の段階を経て、1220年にはフルダ大修道院長には宗教的指導者としての使命の他に、世俗的な領主の任務が課せられ、帝国領主としての称号「領主僧正」が与えられた。18世紀のバロック期には第二の全盛期を迎え、大寺院の建立と共に大規模なバロック様式建築事業が行われた。しかし1802年の還俗の後、政治形態としてのフルダ本山僧会は終焉した。現在人口6万人、タイア、ベビーフード、シャンプーなどの産地で失業が少なく、聖人の眠る町であり、ドイツのほぼ中心にあり、フランクフルトの空港から北東に約100kmの位置にある。
(大聖堂)
大聖堂はフルダの最も重要なバロック建築物の一つで、1704年から1712年にかけて、ローマのサンピエトロ寺院の影響を受けたらしく、ローマン・バロック様式で建立された。大規模な修復工事の後、建物の内外共に再び本来のバロックの光彩を放っていると町の観光案内書に書いてあるが、外側は大分くすんできている。尚昔ベネディクト派の修道院のあった跡はすぐ近くで今はミヒャエル教会となっている。
このドームには四福音書記者の壁画もあるが、内部は白壁に白の大理石の沢山の彫像や金色の祭壇があり、豪華な感じがする。変わっているのは南北両面に祭壇があり、南はベネディクト派の祭壇、北は修道院の創立者シュトロミウスの祭壇がある。大祭壇は三位一体、聖母子昇天の構図であり、中央祭壇下の地下には聖ボニファティウスの墓がある。昔から巡礼の聖地とされているらしい。
(宮殿庭園)
ドームを出て隣接する宮殿庭園に入る。真ん中に直径16mの大噴水があり、バラとシャクナゲの花壇は生憎と植え替えの作業中であった。この庭園は初めバロック様式で造園され、19世紀には英国式庭園に改造されたという。樹齢百年ものブナや樫の大木を背景にして、北はオランジェリー宮殿、南にはこれから入るフルダ城(市宮殿ともいう)が見える。オランジェリー宮殿は素晴らしい設計のバロック様式のホールを持ち、フルダでの社交上の大イベントに、国際会議や全国会議に恰好の場を提供している。更にオランジェリー宮殿の前にある彫刻「フローラ・バーゼ(花瓶)」は、ドイツで最も美しいバロック彫刻の一つと言われている。
(フルダ城)
この居城は現在は市庁舎としても使われているが、政教一体となった領主僧正の命により、1706〜1721年の間に、もとのルネッサンス様式の城を拡張、改造し、力強く美しいバロックの贅美を尽くして造り上げられた。3階建ての各階を廻ってみる。地階は皇帝の間になっている。3階へ行くとパブリック・スペースとなっており、緑の間、階段踊り場(控えの間)、ゴブラン織り展示の間、市議会議場となっている大広間などがある。2階はプライベート・スペースとなっており、ダイアナの間(食堂)、謁見の間、婚姻届けの間、鏡の間、フルダ陶磁器コレクションなどがある。歴史の間などかつての絶対王朝の生きた時代を垣間見る事が出来る。尚意外にも天守閣ではブラウン管の発明者で1909年ノーベル物理学賞をとったフェルディナンド・ブラウン博士を顕彰していたが、彼はフルダの生まれなのだそうである。私も私の父も、大学の卒論の実験でブラウン管のお世話になった事をふと思い出した。庭の花園が綺麗であった。
(昼食)
フルダの町にはまだいろいろな博物館や教会があるが、時間の関係で最重要な2ヶ所をみただけで一応観光は終了し、バスで10分位移動して12:30ガストホフ・イェーガーハウスで昼食を取る。アスパラスープ、鱒のフライ、ポテト、イチゴというもので、パンもコーヒーもついていない。ワインかビールその他の飲み物を別途注文する。14:20バスに乗り、アウトバーンで南に向かい、ヘッセン州からバイエルン州に入る。
[バンベルグ]
約2時間アウトバーンを南下し、東に折れて16:10バンベルグのホテルレジデンツシュロスに到着し、直ちにチェックインする。時間があるので近くの町を覗いてみることとした。レグニッツ川と平行して西岸を南東に下ると、名物ラオホビールという燻製ビールを造っている酒場があり、少し先に川の中州の旧市庁舎に出る。川を渡って東へ出て、グリュネルマルクトに出、壮麗なファサードの聖マルチン教会の中をちらと拝見し、マックス広場から市庁舎をぐるりと一回りして戻る。ホテルの近くのレグニッツ川の風景(川縁の大きなしだれ柳と優美なバロック式住宅)も素晴らしかった。夕食は19:00からホテルで、カッセルでガイドが来なかったお詫びとしてラオホ燻製ビールが提供され、クリームキャロットスープ、ピーマンのライス詰め、と珍しく蛋白質の全くない夕食であった。 本日は11,500歩。
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