異文化探訪記


Tuesday, 10 September,2002    ニューヨーク・ロサンゼルス家族旅行10日間(その1)
[旅行概要]
 
期間     98年3月29日〜4月7日(10日間)
方式     航空券・ホテル・送迎のみHIS、現地自由行動
同行者    家族5名(本人、妻、娘、孫2名)
主要訪問先 ニューヨーク、フィラデルフィア、ロサンゼルス、サンディエゴ
往復航空機 ノース・ウェスト航空
 
 成田→NY→LOS→成田の航空券と、空港→ホテル間、及びNY、LOSそれぞれ4泊のホテルをHISに予約してもらい、後は自由に動き回るという経済的な仕組みを利用した。現地では徒歩・地下鉄・タクシー・鉄道・フェリーなどを利用し、バスによる地元の小ツアーも利用した。
 前回のアメリカ東部旅行から6年経っており、その後日本は経済不況となり、他方アメリカは株価9000ドルという好況に沸いているので、どう変わったか様子を探る興味があり、又今まで観光する機会のなかった所にも足をのばそうという下心があった。
 
第1節 ニューヨーク・フィラデルフィア
 
[ニューヨーク]
 成田では次々とアメリカ行きの飛行機が出発するのに、我々の搭乗するNW-18便のみ機材不足で出発が3時間も遅れ、更に急病人と称して途中ミネアポリスに寄港し、ニューヨークには6時間近く遅れて夜になってしまった。それに機内食もうまくなく、やはりNWは評判通りノースワーストだと感じた。
 ケネデイ空港からHISがミニバスでホテルまで案内してくれた。途中マンハッタンに入る所は相変わらず車が混んでいた。ブロードウェイとセントラルパークに近いシェラトンホテルは7番街の52/53丁目にあり、遊ぶのには大変便利な場所であった。しかし近所を歩いてみて、マンハッタンにも案外坂道が多いことが実感された。
[リバティ島]
 翌日は朝から市内観光にでかけた。3月末なのに予想外に気温が高かった。ブロードウェイ50丁目から地下鉄で南端のサウスフェリーに出る。地下鉄も以前のように物騒な事はなくなり、以後頻繁に利用した。バッテリー公園にはフェリーに乗ろうとする観光客が一杯並んでいたが、無事乗船でき、約15分でリバティ島に到着し、自由の女神像に登る。若い3人は歩いて一番上まで昇り、我々はエレベーターで展望台に出てマンハッタンを始め周囲の景色を堪能する。像の下は公園になっていて黄色の水仙が可愛らしく咲いていた。帰りには、かつてアメリカ移民の窓口であったエリス島に立ち寄ったが、後から考えると移民歴史センターを見物すればよかったと思ったが、いつ船がでるのか分からないので出掛け損なってしまった。バッテリー公園に戻ってみると、丁度桜が満開であった。
[マンハッタン南部]
 バッテリー公園からブロードウェイに出たら、アメリカン・インディアン博物館が目に入ったので覗いてみた。インディアンの昔の生活を再現しているが、彼等を征服したことには一切触れていない綺麗事の展示であった。
 ここから少し北上し、ニューヨーク最古の教会といわれるトリニティ教会から東に入ると、今をときめくウォール街である。ニューヨーク証券取引所の前の路上では氷を削って彫刻を作っていた。証券取引所のガイドツアーもあったが、待ち時間が長いので参加を断念した。
 近くに1789年初代大統領ジョージ・ワシントンが就任の際宣誓したというフェデラル・ホールがあり、玄関前に銅像があり、入り口の階段には大勢の観光客が腰掛けていた。
 トリニテイ教会の少し北西に世界貿易センタービルがあった。高さ420m、110階建てのツィンビルで、南側ビルの107階にある展望室から360度の眺望が堪能できた。地図と見比べながら眺めると、北の方はワシントン・アーチから5番街が真っ直ぐに見え、エンパイアステートビルがそそり立ち、その東の方でクライスラービルの頂部がきらきらと光って見える。ブルックリンを始め周囲がよく見えるが、チャイナタウンなどは近すぎて案外よく見えなかった。地下街に戻って昼食をとる。
[リンカーン・センター]
 地下は広くて所要の地下鉄の入り口を探すのに手間取ったが、世界貿易センターから一気に地下鉄で北上し、66丁目のリンカーン・センターに出る。ここはメトロポリタン・オペラを始め、ニューヨーク交響楽団の本拠地であるエイブリー・フィッシャー・ホール、バレーのニューヨーク州立劇場、ジュリアード音楽院などの文化施設団地となっている。オペラハウスでオペラの前売り券を買い、少し似つかわしくないと思われるシャガールの壁画を眺めてから外に出て、あちこちと見物してから若者と一旦別れた。
[近代美術館]
 地下鉄で59丁目のセントラルパークの南西の角に出る。コロンバス・サークルの公園よりには観光用馬車が数台屯しており、高い台座の上の彫刻が金色に輝いていた。ホテルの少し東まで戻り、近代美術館に入る。メトロポリタン美術館とは比ぶべくもないが、後期印象派から現代までの絵画、彫刻、写真、建築、映画など様々なジャンルの作品が展示されており、マチスの作品などは結構よく集めている。
[セント・パトリック教会]
 彫刻庭園で少し休憩してから5番街のセント・パトリック教会を覗く。ここは周囲の近代建築の中で、ひとりゴシック様式であり、ドイツのケルンの大聖堂を模して建てられたニューヨーク最大のローマ・カトリック教会である。道路に面していて扉を開放しているにも拘わらず、内部は案外静寂で荘厳な雰囲気が漂っていた。装飾も華美という程のこともない。ここから一旦ホテルに戻る。
[ミュージカル・キャッツ]
 シェラトン・ホテルには湯沸かしと珈琲・紅茶のサービスがあったので、テイクアウトで軽い食事をとり、夜になって皆で近くのウィンターガーデン劇場に行き、1983年初演以来の超ロングランのミュージカル「キャッツ」を見る。前回は満員で入れなかったが、今回も殆ど満員の盛況であった。23匹の猫が繰り広げる幻想的な舞台で、主題歌「メモリー」は大ヒットしたそうである。幕間に客も舞台に上がれるようなアットホームな感じであるが、比較的小さな劇場で、舞台と客席の距離が近いのがブロードウェイ・ミュージカルのよさであろう。内容は単純で、日本人と思われる男性舞踊手の見事な踊りと、年老いて仲間はずれとなった雌猫の哀れさが印象に残る程度であった。玄関前の路上で若者が現代的な音楽と踊りをデモしていたのはいかにもアメリカ的であった。それにしても夜の道路が安全になったものである。
[古都観光]
 翌日は若者と別行動をとり、我々二人は古都フィラデルフィアを観光することとした。今から約40年前、はじめてアメリカへ来たとき、ニューヨークから飛行機でフィラデルフィアへ飛び、GEの遮断器工場を訪れたことがあるが、肝心の街の様子がさっぱり記憶にないので、今回は列車で行き、町中を歩いてみようと思い立ったわけである。
              (つづく)
  
 

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