異文化探訪記


Friday, 13 September,2002    ニューヨーク・ロサンゼルス家族旅行10日間(その2)
[フィラデルフィアへ]
 例によってブロードウェイ50丁目から地下鉄で34丁目ペンシルバニア駅へ行き、貫禄ある駅舎を眺めながらアムトラックという急行列車の切符を買い、沢山あるホームへの降り口を探しながら無事列車に乗り込む。変化の多い外の景色を楽しみながら1時間20分でフィラデルフィアに到着する。やはりなかなか立派な駅である。外に出ると近くに地下鉄の30番街駅があり、ここからマーケット通りを真っ直ぐ5番街まで出る。
[自由の鐘]
 地下鉄から表に出ると、すぐ西側にリバティ・ベルがある。アメリカの自由を象徴する鐘で、1776年、独立宣言が読み上げられた時、それを市民に伝えるために鳴らされたと言われているが、今はガラス張りの展示室に保管されており、街を静かに見守っている。丁度小学生が多勢、先生に引率されて参観にきていた。
[独立歴史公園]
 その直ぐ南にインデペンデンス・ホールを始めとする独立歴史公園が東の方に拡がっている。(旅行の際は常に磁石を携行して絶えず方角をチェックしている。)ここには20以上の歴史的な観光名所が密集しているが、その中で最も有名なのがインデペンス・ホールである。元ペンシルバニア州庁舎であるが、その昔ここで独立宣言が署名され、その後合衆国憲法が作られた「合衆国誕生の場所」である。館内の見学はツアーのみなので、しばらく公園で散策してからツアーに参加した。外観は茶色の煉瓦造りで、中央に時計塔とその上に鐘らしきものがあり、こじんまりとした建物である。内部も天井は高いが部屋はそれ程広くはなく、質素なテーブルと椅子が当時の面影を残している。説明付きなので結構時間を取られる。
[フィラデルフィア市内散策]
 独立歴史公園からチェスナット通りを東に向かうと、合衆国第二或いは第一の銀行があり、3ブロック先には観光案内所がある。ほんとはここからスタートすると良かったのかも知れない。いろいろな参考資料が取り揃えられている。そこから3番街を北上してマーケット通りに出るが、途中にはまだ古い町が残っている。
 次いで目抜きのマーケット通りを一直線に西に向かって歩く。途中7番街と8番街の間にあるマーケット・プレイス・イーストというショッピング・センターみたいな所の地下に中華料理のファースト・フード店チャイナ・パゴタがあり、そこで昼食を済ます。案内書おすすめの店なので、もう少し立派かと思ったが、小さな実用的な店であった。
[シティ・ホール周辺]
 昼食後再びマーケット通りを西に歩くと、13番街と15番街の間、マーケット通りの真ん中にシティ・ホールが突っ立っている。庁舎としては国内最大で、その繊細で厳かな雰囲気の外観はまるで教会のようであり、白い塔の上には、この町を作り上げたウィリアム・ベンのブロンズ像が立っている。たまたま修理中で中には入れなかった。
 ここから少し西北に16番街とアーチ通りの角まで行くと、一寸した公園になっており、斜めに西北にフランクリン・パークウェイが一直線に延びている。まるでパリのシャンゼリゼのような感じであるが、車はあまり走っていない。途中に自然科学博物館、フランクリン科学博物館、ロダン美術館、突き当たりにフィラデルフィア美術館があり、幾つか覗いてみるつもりであったが、大分歩き疲れたので内部に入るのは省略した。
 市庁舎まで戻って地下鉄で30番街に、再びアムトラックでニューヨークへ、更に地下鉄でホテルに戻る。鉄道利用の旅は予約も不要で気軽に利用できる。
[レ・ミゼラブル]
 夜、家内は女4人でミュージカルのレ・ミゼラブルを見に行く。これで3回目だそうである。私はモバイル・ギアでCOMPUSERVE経由ニフティの平成フォーラムなどを巡回する。序でにメールも送信しようとしたが、こちらはうまく行かず、残念ながら送信不能であった。次回海外に行くときは、受信のみならず、送信も日本からチェックしておくとよかろう。
 
[メトロポリタン美術館]
 翌日は朝からメトロポリタン美術館へ行くことにした。地下鉄がレキシントン街51丁目からなので、途中ロックフェラー・センターの屋外アイス・スケート場に立ち寄る。数人がスケートしているだけであった。地下鉄6号線で86丁目まで往き、セントラルパークの中程東側にあるメトロポリタン美術館に入る。ここは前回も訪れたが、世界の美術品を集めており、中がかなり広く、又通路が込み入っているので全部廻るのは骨が折れる。しかし娘に借りた展示案内を片手に、1階、2階くまなく巡回し、特にヨーロッパ絵画は丹念に見て廻る事が出来た。ルーブルやエルミタージュ程豪華ではないが、世界三大美術館の一つとして規模は巨大であり、アフリカ、太平洋、南北アメリカ美術など他に例を見ないものも見られる。又日本ギャラリーなどはよくも日本の美術品を集めたものだと思わされる。食堂で昼食をとってから一行と別れる。
[自然史博物館]
 午後からは独りでセントラルパークを歩いて横断する。園内は広大で人出が殆どなく、又行き先表示がなく、歩道も曲がりくねっているので、果たして無事公園の西側に出られるのかいささか心配であった。
 しかしやがて無事公園を抜けて「自然と人間の対話」をテーマとするアメリカ自然史博物館に入る。ここは南北戦争直後に創設されたニューヨークで一番古い博物館で、生命の誕生から生物や人類の進化を具体的に模型で示しており、猿人や原人の姿をこの目で見られたのは印象的であった。人科の動物の発生は400万年位前だが、人間らしくなったのは100万年位前との事であった。
[ニューヨークの物価]
 近くの81丁目から地下鉄C号線で59丁目で降り、カーネギー・ホールを覗くが、前売り以外しまっているし、雨が降ってきたのでホテルまで歩いて帰る。途中商店のウィンドウを覗いてみると、カメラなど日本製のものが内地より安く売っているが、食料品をはじめニューヨークの物価は一般的に高い。サンドウィッチなどは店によってかなりの差があり、ホテル内の売店が最も高い。2倍以上の差があるように見えた。
[メトロポリタン・オペラ]
 夜は一度は入ってみたいと思っていたメトロポリタン・オペラで、ロミオとジュリエットを観る。話はお馴染みの悲恋物語であり、英語で字幕が出るので分かり易かった。雨のためタクシーがつかまらず、結局地下鉄1号線で、51丁目と66丁目を往復したことになる。夜の地下鉄にも危険なく乗れるようになって便利になった。
[ロサンゼルスへ移動]
 5日目はニューヨークからロサンゼルスへの移動日となる。朝早く6時にホテルを出て、HISの大型ワゴン車で送ってもらい、国内線のラガーディア空港から8時10分初のNW-565便に乗り、ミネアポリスに向かう。ここで1時間以上待ってNW-305に乗り換え、13時23分ロサンゼルスに到着する。時差が3時間あるので実質8時間以上かかったことになる。
 
                (つづく)

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