[吉林]
吉林には3千〜4千年前に満州族の祖先である粛愼人が住んでおり、満州語で「川沿いの町」を意味する言葉から音訳したのが吉林だそうである。人工420万というが、日本的な意味で市内の人口は140万だという。南北に大きく屈曲して松花江が貫流している。昔の吉林省の省都であるが、今は長春に譲っている。しかし落ち着いた景観のよい町である。
(長春から吉林へ)
第5日目朝9時に長春の名門飯店を出発し、バスで長吉高速道路を一路吉林へ向かった。途中は一面の玉蜀黍や麦畑が多く単調であったが、中国音楽を聴きながら、南部から吉林市内に入り、市内中心部を縦断して松花江の龍潭大橋を渡り、11時ホテルに到着する。
(吉林霧松賓館)
このホテルは松花江の川縁にあり、この後出掛ける龍潭山公園の麓にある。庭に色とりどりの花が咲き、馬や帆船の像があったり、壁に京劇の面が並べてあったり、一風変わったリゾートホテルであった。ただ早すぎてチェックインできず、休憩後裏の龍潭山公園に向かう。
(龍潭山公園)
まず龍鳳寺を訪れる。変わっているのは境内に道教のお宮があり、中を覗いてみたら聖人の像がずらりと並んでいた。龍鳳寺の中にも大きな釈迦像が鎮座していた。ここから山道を登ると、龍潭と称する大きな水牢があり、更に上に旱牢という小さな貯蔵庫らしきものがあり、388mの頂上まで物凄いテントウ虫を払いながら登ると、昔の高句麗の山城跡があり、西に松花江とその先に吉林の市街が何故か霧に霞んで見えた。
(陽光宴園で昼食)
1時間近く観光した後バスで市内中心部の陽光広場にある陽光宴園という名のレストランで昼食をとる。何を食べたか忘れたが、旅のしおりには昼食美味と記されている。
(文廟博物館)
修復工事中の為あわや閉館かと危ぶまれたが無事見学できた。文廟はどこでも同じスタイルで、3mの高さの壁に囲まれた中に南から北に向かって、南門、状元橋、櫺星門、大成殿、至聖殿と並んでおり、中核は大成殿で中には孔子の塑像を中心に顔回や朱熹など12人の弟子が祀られている。又脇に博物館があり、孔子が生涯どこを歩いたが足跡を示す絵があったり、進士等の試験システム解説や試験場の模型などが展示されていた。
(松花湖遊覧)
吉林大橋を渡り、吉林大街を南端まで行き、ついで河に沿って東に行くと松花湖に出る。ここは豊満ダムにせき止められて出来た湖で、約1時間遊覧船に乗った。湖上の風はさわやかでいかにものんびりムードであったが、松花湖風景区の中で最も有名な五虎島までは行けなかった。
(ホテルで夕食)
少し早めであるが、16:40霧松賓館に戻り、18:30よりホテルで夕食を取った。いつもの事だがユーラシア旅行社がもってきたソーメンが出された。ソーメンも良かったが、このホテルのレストランの料理はなかなか美味しかった。
吉林の観光の見所としては北山公園もあるが、本当は厳寒期に来ると松花江の両岸で吉林霧松と呼ばれる樹氷が見られるらしい。今回はその名前のホテルに泊まって想像を巡らせただけであった。しかしこのホテルのベッドは硬く、やや湿気ていた。
翌朝は早朝出発して列車でハルピンへ向かう。
(つづく)
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