異文化探訪記


Monday, 21 October,2002    大連からハルピンへ8日間(その7)
 
[ハルピン]
 
 ハルピンは中国で最も北部に位置する黒竜江省の省都で、省の人口は3800万、ハルピンの総人口は940万、市内は340万ということである。
 19世紀末まで松花江沿いの小さな漁港に過ぎなかったが、清朝と帝政ロシアの条約で開始された東清鉄道の建設で劇的な変化が生じ、帝政ロシアの支配の下に人口は急増し、ハルピンは近代都市として大きな変貌を遂げ、20世紀初頭には現在も残る著名な欧風建築が数多く建てられ、東方のモスクワとか東方の小パリと呼ばれるようになった。
 1909年にはハルピン駅で伊藤博文が暗殺されたが、満州事変後日本の支配下に入った。尚ハルピンはビールで有名で、ミュンヘン、モスクワに次いで世界第3位だそうである。
 
(吉林からハルピンへ)
 第6日目早朝06:50吉林の霧松賓館を出発し、バスで吉林駅に07:10到着した。駅前は車で大混雑で、中国のドライバーには譲り合いという気持ちは全く無いようである。08:00吉林駅発の列車に乗り、一路ハルピンに向かった。列車の最後尾から眺めると、路線は単線で畑の中にそれこそ一直線に延びている。結局途中の駅ですれ違いの列車と待ち合わせをするため、距離の割には時間がかかり、5時間も掛かって13:00ハルピン駅に到着した。
 今回の車内販売の目玉は燃えない、破れない靴下で、ライターで火を貫通させたり、針を貫通させて動かせたり、まるで手品を見ている様だった。それで値段は10元(約140円)だから安いものである。
 ハルピン駅前の昆侖大酒店というホテルのレストランで昼食をとり、市内観光に出掛ける。
 
(黒竜江省博物館)
 ハルピン駅の少し南にあり、入り口は狭いが中には自然館と文物館があった。自然館の圧巻はこの地にいた恐竜の化石で、その他鰉魚や飛龍、尾長鳥などが見られた。文物館は歴史、民族関係の文物が展示され、少数民族の民族衣装などが見られた。
 
(黒竜江省民族博物館)
 ハルピン駅の東方にあり、博物館は孔子を祀った文廟の中にある。例によって笞池、櫺星門、大成門、大成殿、崇聖祠などがあったが、皇帝の歩道の龍の彫刻が見事に保存されていた。
 文廟の脇に民族博物館があり、黒竜江省に住む少数民族であるホジェン族、ダフール族、オロチョン族、エヴェンキ族などの民族文物陳列展覧が常設され、各民族の生活用具や衣服が展示されている。
 尚大成殿内では、孔子の塑像の他、孔子聖跡展覧を行っており、孔子に関する説明が写真や図で説明されている。
 
(万達假日酒店)
 17:00中央大街の入り口にあるホリデイインにチェックインし、17:45には歩いて中央大街に出発する。
 
(中央大街)
 欧風建築の立ち並ぶハルピンの名所であるが、歩行者天国になっており、一部は頭上に豆電球のすだれのような照明をつけ、自動車の展示会を行ったり、歌と踊りのショーや皮革製品のデモショーを行っていた。
 
(夕食・ホテル帰着)
 18:45花州大酒店で夕食をとり、20:20万達假日酒店に戻る。隣室の中国人の大声がうるさく、夜中の2時頃目が覚めたので、フロントに電話して注意して貰ったらやがて静かになった。
 翌朝第7日目は少しゆっくりして08:55ホテルを出発する。
 
(聖ソフィア教堂)
 中央大街の少し東にあり、帝政ロシアの兵士の従軍用教会として創建されたもので、外観はギリシャ正教の典型的スタイルで、久しぶりなので期待して内部に入った。内部はハルピン建築芸術館になっており、レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐の絵が掲げられていたが、あとはハルピン市内の建築物の写真や昔の市街の模型展示などであった。従って残念ながらロシアや東欧の正教教会の重厚な雰囲気を味わうことはできなかった。
 
(太陽島公園)
 最後の観光地として松花江の北側に拡がる太陽島公園に行く。ハルピン最大の総合公園で、週末ともなれば、家族連れで大いに賑わうということであり、又冬には雪祭りや氷芸術などが売り物のようであった。人口湖である荷花湖やハルピン新潟友誼園など、園内を一通り歩いてみた。勿論眺めのよい公園であった。
 
(ハルピン空港)
 11:40に昼食をとり、13:15にハルピン空港に到着した。予定では14:35に大連に向けて出発の予定であったが、昨日大連の天候が悪くて飛行機が着陸できず、青島に着陸したとかでハルピンへの到着が遅れ、情報不足と相まっていらいらしたが、結局2時間半遅れて17:00離陸し、大連に向かった。
 18:15大連周水子空港に到着してからの行程は既報第3報に記した通りである。
 尚ハルピンにはこの他抗日の英雄を祀った兆麟公園、東北烈士祈念館、侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館など日本人にとって胸くそ悪い感じの場所があるが、今回はそのような所は訪れず、瀋陽や長春のような嫌な感じを受けずに済んだ。
 
 

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