異文化探訪記


Saturday, 29 November,2003    伊豆大島旅日記(その3)
 
 本日は15:10の超高速ジェット船で東京に帰る乗船券を持っていたが、天候が悪く既に欠航と決まり、14:50の客船でゆっくりと帰るか、11:30の熱海行きの高速船が出るかどうかという状態で、いずれも岡田港の出発なので、清水君の好意で車に乗せて貰って途中郷土芸能館に寄って岡田港に向かった。
郷土芸能館
 9:30に椿園を出て郷土芸能館に立ち寄る。ここえは初日に二度バスで来たが、中へ入るのは初めてである。八丈島の人が経営しているそうであるが、草木染め、陶芸、椿油搾り、大島御神火太鼓などの体験コースがあり、あしたば茶は無料サービスしていた。10:30より華やかなあんこ踊り、大迫力の御神火太鼓のショーがあり、大噴火の音と映像もスクリーンに映し出された。売店の染め物は、雲南省麗江近くのナシ族の東巴芸術と、とてもよく似ている感じがした。そういえば照葉樹林文化の共通点があるのかも知れない。
帰路
 11:00にショーが終わり、岡田港に行き、熱海行きの乗船券に換えて貰い、差額を払い戻してもらった。大変世話になった清水君と別れて高速船シーガルに乗り込み、11:30岡田港を出港し、約1時間荒波に揉まれて12:30熱海港に着いた。前の席は波を被って全然外が見えず、降り際に気が付いたが、後ろの席に換えれば良かった。
 熱海港から直通バスでJR熱海駅に行き、駅弁を仕入れて、殆ど待たずに13:10熱海始発の東海道線に乗車し、14:55横浜に着く。横浜から東横線急行で多摩川まで行き、多摩川線で沼部に行き、15:33には自宅に到着し、当初の予定よりは大分早く帰宅できた。
 
(おわりに)
 衆議院の小選挙区も同じだというのに今まで大島へ行ったことがなかったが、今回初めて行って、椿園の清水君の好意による所大であったが、いろいろと見聞することができた。気が付いた点を観光、照葉樹林文化、離島という観点で纏めてみる。
観光
 二泊三日の旅で、三原山をはじめ、元町のパレ・ラメール、火山博物館、為朝館跡、郷土芸能館、波浮港の踊子の里として旧港屋旅館、旧甚の丸邸などを廻ることができた。天気が良ければ二日目に大島一周も考えてみたが、結局果たせず、北の岡田港から西側を南の波浮港まで廻ったことになり、東側の砂漠地帯や大島公園には行けなかった。ただシーズン・オフのせいか、どこも空いていて、バスでも或いは三原山や博物館などでも客は我々夫婦だけという機会が多かった。後の離島とも関係するが、、大島の主要産業である観光が、いくらシーズン・オフとはいえいささか淋しい感じがした。ただ貝の博物館や火山博物館は今まで見たこともない世界的な規模のハイレベルのものであった。
 尚大島は海岸まで山が迫っていたり、島内の道路にも坂道が多いので、自転車は余程元気でないと苦しいと思うし、車はあまり混んでいないが、ある程度地理を知らないと自動車も難しいと思われる。結局島めぐり・パノラマシャトルバスを利用するのが一番楽であるが、便数がやや少ないように感じた。
照葉樹林文化
 今から5000年前に南方から照葉樹林文化が日本にまで伝来したと伝えられるが、大島では椿をはじめ照葉樹林に恵まれ、郷土芸能館の売店を飾っていた染め物など、中国雲南省の少数民族ナシ族の東巴芸術を彷彿とさせるものがあった。
離島
 少し風が吹くとその方向により、連絡船が岡田港に着いたり、元町港に着いたり、或いはもすこし荒れると欠航したり、離島は余程万全な港湾を持っていないと不安定である。しかも人口1万人程度で観光が主産業となると、コンスタントにお客が来てくれないとなかなか商売が難しいと思われる。現在は東京都が幾分補助しているようであるが、いずれ自立が必要になる時がくると思われ、島内の魅力を増すと共に、適切なPRとお客が来やすいようにする努力が必要であろう。

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