目次
1.はじめに
2.ミャンマーの基本情報
3.特殊用語の説明
4.ミャンマーのアイデンティティ
5.ミャンマー大周遊11日間の概要
6.ミャンマーの日常生活
7.上座部仏教の伝統
8.日本との歴史的関係
9.軍政と産業の実態
10. おわりに
1.はじめに
ここ10年位常用しているユーラシア旅行社のツアー「ミャンマー大周遊11日間」に参加し、2004年2月12日から22日まで出掛けてきた。添乗員と地元ガイドつきで、同行者は男女各9名(内夫婦は2組)で、合計20名でミャンマー内の仏教遺跡の宝庫をぐるりと一回りしてきた。同行者は流石に旅慣れた人が多く、又大正生まれの男性が、大正8年、12年、15年と3名もいた。
いつもの旅であれば、旅行記には旅日記のようなものを載せているが、今回は日本では比較的馴染みがなく、又欧米のジャーナリズムをはじめ、実態と異なるややネガティブな報道が行われており、反面文化的に非常に興味のある場所なので、趣向を替えて異文化探訪記として報告したい。
まず第一にミャンマーを理解するためにはその歴史を知る必要があり、このHPの歴史道楽#71「ミャンマーとその歴史の概要」を一読して頂きたい。又旅行で見た目の概要はやはりこのHPのフォト(フォトギャラリー)の「ミャンマー大周遊11日間」111枚の解説付き写真から視覚的に掴んでおいていただきたい。
その上で、ミャンマーとはどんな所か、僅かの期間の観測ではあるが、異文化探訪という面に焦点をあてて報告を纏めることとしたい。尚ミャンマーを訪れてみたいと思われる方には、下記図書及びHPが参考となると思われ、ご一読をお勧めする。
参考書
(1).ミャンマー(ビルマ)、地球の歩き方 D24、2003〜2004年版、(株)ダイヤモンド社
(2).ミャンマー 仏教遺跡の宝庫を歩く 旅名人ブックス63、日経BP
(3).ミャンマーホームページ、http://www.myanmar-shafu.com/
2.ミャンマーの基本情報
*国名:ミャンマー連邦
*面積:67万6522平方km(日本の約1.8倍)
*人口:約5000万人(どんどん増加中)
*首都:ヤンゴン(1989年ラングーンを改称)、人口約400万人
*政体:国家平和・発展評議会による軍政(1997年国家法秩序回復評議会より変更)
*元首:評議会議長兼首相 タン・シュエ上級大将
*民族:民族数135、ビルマ族70%、シャン族8.5%、カレン族6.2%、ラカイン族4%、華人3.6%、モン族2%、
インド人2%、その他
*言語:公用語はビルマ語、少数民族はそれぞれ独自の言語。ホテルでは英語も通じる。
特定のホテルやマーケットでは日本語も通じる。
*宗教:仏教徒87%(南方上座部仏教、但し華人は大乗仏教)、キリスト教徒5%、イスラム教徒4%、
アニミスト3%
*通貨:チャット(Kyat)、公式レートは1米ドル=6.42K、我々のガイドは1ドル=750Kで両替、町では
1000〜700と幅があったらしい。尚ドルは通用する場合があるが、
クレジットカードは殆ど通用しない。
*強制両替:個人が観光ビザで入国すると、200ドルをミャンマー政府の外貨兌換券(再両替不可)と
両替しなければならないが、団体では問題ない。
*電圧:220〜240V、50Hz、但し電圧不安定で停電も多い。
*水:生水は避け、ミネラルウォーターを買って飲む。虫に刺される事も多い。
*日本からのフライト時間:直行便はなくバンコク乗り継ぎで最短約10時間
*時差:日本より2時間30分遅い。サマータイムはない。
*郵便:日本まで航空便で葉書は30Kとべらぼうに安いが、郵便事情は悪い。
*電話:国番号は95、但し電話の普及率は極めて低く、全国の電話帳は広告入りで1冊。
*気候:雨期6〜9月、乾期12〜3月、暑気3〜5月、冷期10〜2月
旅行シーズンは乾期で冷期の12〜2月が最適。
3.特殊用語の説明
*「ビルマ」と「ミャンマー」
1989年6月18日、時の軍事政権は国の英語による呼称を「Burma」から「Myanmar」へ変更した。どちらも語源的には同じで、文語的表現と口語的表現の違いという。ビルマ族とかビルマ語という表現はまだ使っている。
*「ラングーン」と「ヤンゴン」
その昔はモン族の村で「タゴォン」と称したが、1755年にビルマ族が再びビルマを統一した際、「ヤンゴン」と改称した。「戦争の終結」という意味が込められていた。ところが1852年第二次英緬戦争でヤンゴンは全壊し、英国領土となって英国人に再建され、町の名も「ラングーン」に変更された。1886年から首都となり、独立後も首都であったが、1989年に昔の「ヤンゴン」に名前が戻された。
*その他の地名の変化
ペグー−−−−−−−−→バゴー メークテーラ−−−−−→メイッティーラ
アラカン州−−−→ヤカイン州 カレン州−−−−−−−−−→カイン州
イラワジ川−−−→エーヤワディー川
*パゴダ
パゴダとは仏陀の髪や骨、歯などを納めた仏舎利塔のことで、塔の中には入れず、外から見るだけのものである。ミャンマーには何万ものパゴダがある。但し大型のパゴダでは周囲に建家があり、その中に仏様が飾られている場合もある。
*寺院
寺院とは、本尊の仏様が飾られ、お参りする施設。お祈りする人が入り、男は本尊に金箔を貼る。
*僧院
僧院とは、僧侶が修行する場所。僧侶の学校とも言える。男性用と女性用とあり、出家した僧侶がここで修行する。得度した少年や成人が、一時的に僧侶の修行をするのも、この僧院である。
*ロンジー
ミャンマーの男女を問わず下半身に身につけている腰巻きのような袴。インドを含め東南アジア全体に普及していたが、ミャンマーだけ今も正式衣装として残っている。1着2ドル程度で購入でき、ロンジーを身につけ、草履を履いて町を歩けば、顔の似ている日本人は、誰でもミャンマー人になる。
(つづく)
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