WORKS Special
 数年前に、とあるところでとある建物の建築に携わりました。体育館というなかなかめぐり合えない特別な物件でしたので、今までのWORKSに載せてあるように、完成後の写真だけでは、もったいないとふと思い立ち、ここに着工から竣工までを順序だてて、掲載してみました。
 少しくらいは、技術的なことも交えてみたつもりです。ご感想をお待ちしております。




土工事
 土工事と書いて、どこうじ、と読みます。杭工事が完了した後に掘削をしていきます。写真の深く掘っている部分は地下室にあたり、基礎は杭基礎ではなく、地盤全面で建物の荷重を受けるベタ基礎(耐圧盤)となっています。
 掘削はバックホー(パワーショベル)にて行います。我々の業界では、バックホーのことをユンボと呼ぶのが通例です。また、その大きさは、0.1(コンマ1)から1.0(建築では0.7(コンマ7)くらいまでの使用が多い)で、これは土を掘るバケットの体積を示します。(単位:立方メートル)
 掘削部分の右上に打設した現場打ち杭が見えているのがわかりますでしょうか?
土工事

 地下部分の工事が先ほど述べた耐圧盤のコンクリートを打設した後に、地下部分の躯体工事に移行しています。実際には地下1階の床下に湧水槽などとなるピットがあり、写真はピット部分(地下1階の下)の梁、壁、および地下1階のスラブ(床板のこと)の躯体工事が完了しています。また作業用の枠組み足場が架けられています。
 ちなみに、躯体(くたい)とは建物の構造体のことです。ここでは鉄筋コンクリート造(RC造)となっていますので、所定の鉄筋を組んだうえで、型枠と呼ばれるコンクリートを流し込む枠を組みます。説明は以下で。
地下部分5月末全景
地下部分5月末全景

アリーナ5月末全景
 実はこの建物は総合体育館で、写真はそのアリーナ(体育館)部分となります。こちらは地下は無く、基礎の躯体が出来上がった後に、土で埋戻した状態です。1階部分となる柱の鉄筋が基礎梁から出ているのがわかりますでしょうか?
 話を戻します。躯体は、基礎(一般的に地中部分を指す。ただし、地階の無い場合)、柱、梁、壁、スラブで構成されます。RC造では、鉄筋を組み立て、先ほどの型枠を建て込んで行きます。型枠は、ベニヤ、桟木(さんぎ)、鋼管、金物で構成します。金物にはベニヤの間隔を保持するセパレーター(通称セパ)、セパに鋼管を固定するフォームタイなどがあります。(写真がないのでわかりにくくてすいません)
アリーナ5月末全景



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