WORKS Special
 数年前に、とあるところでとある建物の建築に携わりました。体育館というなかなかめぐり合えない特別な物件でしたので、今までのWORKSに載せてあるように、完成後の写真だけでは、もったいないとふと思い立ち、ここに着工から竣工までを順序だてて、掲載してみました。
 少しくらいは、技術的なことも交えてみたつもりです。ご感想をお待ちしております。




武道場9月
 先ほどの写真の基礎躯体の打設が済み、土を埋戻した後に土間のコンクリートを打設したところです。アリーナの鉄骨もほぼ完了しているのがわかります。
 ちなみに武道場の柱の鉄筋が土間から出ているのが見えますが、これをどうつないでいくかおわかりでしょうか?一般的には「圧接」という、火であぶって鉄筋どうしを融着する工法がとられます。ここでは、溶接による特殊工法(といっても、そんなに珍しいわけではありませんが)を採用しています。他には金物による機械継手やジョイントと呼ばれる重ね継手があります。重ね継手は例外を除いて柱や梁に使用する太い鉄筋(公称19ミリ以上)には許可されません。
 ちなみに建築で(土木でもそうですが)使用する鉄筋は「異形棒鋼(いけいぼうこう)」といい、凹凸があります。D10、D13、D16、D19、D22、D25くらいが、一般的に使用されます。数字が大きいほど太くなります。D10からD16までを細物、D19以上を太物と呼びます。
 
武道場9月

ここは、地下部分の南側で、プール部分です。周囲の白く見えるところがプールサイドで、中央部の段差があるところがプールとなります。ここのプールは長さ25mで、深さが2種類あります。写真中央部の段差の低いところと高いところがそれです。深い方には、可動式の床を組み、水深が変えられるようになっています。
プール基礎工事
プール基礎工事

アリーナ北西より9月
 アリーナの鉄骨建方が完了しつつあり、北側から1階の躯体工事を進めています。下のほうに型枠が組んであるのがわかりますでしょうか?枠組みによる外部足場も1階部分の組み立てが完了しています。
 枠組み足場は、以下の部材で構成されています。まず、門型をしたビティと呼ばれる建て枠、アンチスリップ(通称アンチ)と呼ばれる床板、そしてそれらを補強するブレース(筋交い)です。写真右下の足場に見える基本の縦の柱がビティ、人の乗る床板部分がアンチ、そして斜めにクロスした部材がブレースです。他にも構成部材はありますが、この3つが主要な部材となります。
アリーナ北西より9月



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