残念ながら、子供のつめものはとれやすいです。
それは、大体次の理由によります。
(1)同じ歯に見えても、永久歯と比べても歯の質が軟らかい
良くある例えばなしに、生えて間がない歯は〃たけのこ〃で3年以上経った歯は〃竹〃といわれます。同じように見えても、歯の質が生え立ての歯は軟らかいため詰めもののひっつきが悪くとれやすいのです。同じことが永久歯と乳歯にも言えます。永久歯と乳歯では全く固さが違います。ましてや、生えて3年も経たない乳歯ではなおさらです。
(2)乳歯は削ると神経にすぐ届く
乳歯はその構造上神経の部屋が大きく削るとすぐに神経に届くためあまり削れません。だから、とれないように引っかかりを作ることが難しいのです。歯の神経を守ろうとする歯医者さんほど特に気をつけているところです。
(3)湿りけは大敵
詰めものにとって湿りけは大敵です。しかし、子供達は口が小さいため詰めるときに唾液が入ったり、また呼気中の水分によってひっつきが悪くなったりします。
そのため、ラバーダム といって、口の前をゴムのシートで塞いで治療する先生もいます。
大体、一般的な理由は以上の理由によると思います。
(4)歯医者さん側に問題がある?
別にいい加減につめものをしているわけではないと思いますが、一部にはあるのかも知れません。
けれど、これを確認することはできます。その歯医者さんの近所での評判はどうか?他の歯医者さんではどうか?(本当は1軒のかかりつけ歯科医のもとで治療していくことがいいのですが)など比べてみるのも良いのでは?
でも、今回の場合、こうやって質問されているということは、おそらく何軒かの歯医者さんに行っても同じだったから質問されているのだと思います。
とすると、理由は上の(1)〜(3)の場合だけでなく、下の<1>か<2>による可能性が高いです。
次のような子どものつめものはとれやすいです。
<1>歯磨きがうまくできていない。
まだ、乳歯のこどもでしたら、親の「仕上げ磨き」がきちんとできていないのでは?
そのため、いつも歯の表面がぬるぬるしている状態だと思います。
<2>おやつや食事を不定期にとる。
口にたべものが入ると歯の表面は「脱灰」といって、柔らかくなって融け始めます。それから時間が経つと次第に「再石灰化」といって歯を丈夫にする機能が働き始めます。
つまり、皮膚の角質層が常に変化しているように、歯も常にその状態は変化しています。
不定期にだらだらお菓子を食べているような子供や、自分は食事がすんでいるのに、遅く食事をとるお父さんの食事を横からまたつまんだりしている子供は、なかなか「再石灰化」の機能が働かず、いつも歯の表面が柔らかく、つめものをはずれやすくしてしまいます。
おそらく、今回のように、質問されるほどに早く詰めものがとれる子供の場合は、この<1>か<2>によることが多いと思います。
また、つめた場所にもよります。
1。前歯の歯の間
2。歯の前側(内側)
3。奥歯の間
これらは、とれやすい場所ベスト3です。
(逆に言えば、歯磨きできれいにできにくい場所ベスト3です)
本当は、これらの場所に虫歯を作らないことが大事なのですが、できてしまったら上の<1><2>に気をつけたり、フッ素で歯を丈夫にすることである程度は長持ちします。
また、歯医者さんで定期的に歯磨きの練習をしたり、とれそうな詰めものはないかチェックをしたりすることも効果があると思います。
最悪の場合は、虫歯の進行止めのフッ素(黒くなるやつ)を塗ることもあります。
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