神社質問箱

神社やお祭りに関する基本的なご質問に宮司がお答えします。
1
神棚のお祀りするのに必要な祭器具と、お供えの仕方について教えて下さい。
 神棚には通常、お米・お塩・お神酒をお供えします。この場合、お米・お塩は平瓮(ひらか)に、お水は水器、お神酒は瓶子(へいし)という白色陶製の祭器具が用いられます。また魚や乾物、野菜、果物などのお供えも、その大きさに合わせた平瓮に盛ります。そして、これらをお供えするには、更に三方(さんぽう)や折敷(おしき)に載せてお供えするのが一般的です。
 この他、宮形の前におく御神鏡や、榊をお飾りする榊立て、神前を明るく灯すための御神灯等が用いられており、いづれも神仏具店で求めることができます(詳細につき分からないことがありましたら、お気軽に八幡神社へお尋ね下さい)。
 次にお供えの仕方ですが、我が国では古来より、中央である正中(せいちゅう)を尊ぶため、神棚にお供えする際にも、お米を中央とし、向かって右にお神酒、左にお塩・お水をお供えします。但し、棚板のスペースに応じては、1つの三方にまとめてお供えする場合もあります。
 お米やお神酒など日常のお供えはもちろんですが、その他、季節の初物や、戴き物など珍しい食物も、先ず神棚にお供えをしてから、ご家族の皆様で召し上がって下さい。
 
更新日時:
2001.11.09 Fri.
2
神棚をお祀りするとき、南向きか、東向きにお祀りするのはなぜですか。
 神棚を祀るときには、一般的に南向きか、東向きにお祀りします。しかし、西や北向きがいけないという理由はありません。これには私たち日本人の方角に関する考え方の影響によるもので、まず東と西は太陽が昇って沈む方角であり、日々の繰り返しの中から重要な方角として尊んできました。また、北と南の方角は、中国の「天子は南面する」という語に表れているよう、北に在って南に向かうことが君主の地位を象徴することとして尊ばれてきました。この思想的影響を受けながら、我が国でも祭りを中心とした儀礼の場において、重要な方角と考えられてきました。
 現在、家庭に神棚を設けるとき、こうした考えに基づき、太陽の昇る東向きか、陽光が最も降りそそぐ南向きを原則に、家中でも清浄な場所を選んでお祀りします。これは神社も同様で、一般的に南向きか東向きに建てられていることが多いのですが、地勢的問題や特別な由緒などにより北向きに建てられているような場合もあります。
更新日時:
2001.09.07 Fri.
3
神道での参拝作法は「二拝二拍手一拝」ですが、その由来について教えて下さい。
 私たちが人に対してお辞儀をするときは、普通は一礼だけですが、神さまを拝む際には、一般的に「二拝二拍手一拝」の作法が用いられます。
 この作法は、神道の伝統的な拝礼作法である両段再拝に基づくもので、この拝礼では二拝(再拝)を2回(両段)行いますが、二拝を連続して2回行うこともあれば、最初の二拝の後に拍手、又は祝詞奏上を行う場合もあります。
 拍手については、古くから我が国独自の礼法として、神さまや貴人を敬い拝むときに用いられました(『魏志倭人伝』)。平安時代以降、大陸との交流による影響で、宮中ではこの作法がなくなり、ただ拝礼をするやうになりましたが、神さまを拝むときには変わらず拍手をしました。
 その後、両段再拝の作法も、各神社や各流派によって多少の違いを生じましたが、明治8年に式部寮によって編まれた「神社祭式」に「再拝拍手」という形が規定され、これを基本に現行の「二拝二拍手一拝」という参拝作法が慣例化しました。
更新日時:
2001.11.09 Fri.
4
鳥居は何のために立っているのですか。その意味などについて教えて下さい。
 日常、私たちが神社にお参りするとき、先ず鳥居を目にします。鳥居は神社を示し、また神社の神聖さを象徴する建造物とも言えます。鳥居は神社の境内と境外を分ける境に立てられ、鳥居の内側は神さまがお鎮まりになる御神域として尊ばれます。
 鳥居の起源については、天照大御神が天の岩屋にお隠れになった際、八百万(やおよろず)の神々が鶏を鳴かさしめましたが、このとき鶏がとまっていた木が鳥居の起源であるとする説や、外国から渡来したものであるとする説などもありますが、はっきりとしていません。
 鳥居は、その材質・構造も多種多様に及び、各神社によっても形態が異なります。代表的なものとしては、鳥居上部の横木が一直線になっている神明鳥居と、この横柱の両端が上向きに反っている明神鳥居があります。この他、明神鳥居の横木の上部に合掌形の破風のついた山王鳥居や、丹塗りの稲荷鳥居など特徴的なものがあります。
更新日時:
2001.11.09 Fri.
5
なぜ、毎年暮れになるとお神札を新しくするのですか。また、古いお神札はどのようにすればよいのですか。
 毎年、新しい年を迎えるにあたり、神棚をきれいに清掃して、新たに神社より受けたお神札をお祀りします。
 我が国には古来より、親から子、子から孫へと脈々と続く生命のつながりを尊び、これを発展的に未来へ引き継ぐという考え方があります。こうしたことは神社においても、伊勢の神宮では20年ごとに社殿を造り替え、大神さまに新しい社殿にお遷り戴く式年遷宮が古くから連綿と行われていることや、他の神社においても新たに社殿を造営することにより、更なる御神威の発揚が図られていることに見られます。毎年、神棚のお神札を新しくすることも、これと同様の意味によることです。
 八幡神社では、伊勢の神宮のお神札である神宮大麻、氏神さまである八幡神社のお神札、また、その年の五穀豊穣の守り神である年神さまのお神札、台所などにお祀りする竈神さまのお神札を年末年始にお配りしています。
 今までお祀りしていた古いお神札は、過去1年間が無事に過ごせたことを感謝し、神社にお礼参りをして納めます。この古いお神札は、大晦日の晩、八幡神社の境内でお清めをした後、お焚き上げを致しております(1月15日前まで)。毎年の暮れより神楽殿の前に古札納め所が設けられますので、そちらに納めて下さい(お守りやしめ縄も含む)。
 尚、学業成就や病気平癒など特別な祈願によるお神札は、特に年末年始の時期に限らず、祈願が成就した時にお礼・御奉告参りとともに、神社にお持ち下さい。
更新日時:
2001.11.09 Fri.
前のページ 目次 次のページ
HOME

hachimanjinja@msj.biglobe.ne.jp神社質問箱へのご質問、お問合せはこちらまでお願いします。