 全国にある神社について、皇室の御祖神(みおやがみ)をお祀りする伊勢の神宮を別格の御存在として、氏神さまの神社と、その他の神社との2つに分けることができます。
氏神さまとは、自らが居住する地域の守り神としてお祀りされている神社であり、この神社の鎮座する周辺の一定地域に居住する方々を氏子と称します。
元来は、文字通り氏姓を同じくする氏族の間で、自らの氏族の祖先(祖神)や、氏族に縁深き神を氏神さまと称して祀ったことに由来し、この血縁的集団を氏子と呼んでいました。現在のような地縁的な関係を指しての呼称には、産土神(うぶすながみ)と産子(うぶこ)と言う呼び方がありますが、次第に混同して用いられるようになりました。
これに対して、地縁や血縁的な関係以外で、個人の特別な信仰などにより崇敬(すうけい)される神社を崇敬神社と言います。神社によっては氏子を一切持たない神社もあるため、神社の維持のため、崇敬会といった組織が設けられています。
よく、年末のお神札配りの際に、「……神社(崇敬神社)のお神札を受けているので、氏神さまのお神札を受けることができない。」という方がいますが、まず伊勢神宮のお神札である神宮大麻と、氏神さまのお神札を第一とし、次に他の神社に初詣や参拝した際に受けたお神札を祀るのが本義です。伊勢神宮は日本全国の守り神ですし、氏神さまは自らが居住する地域をお守り頂いている唯一の神さまだからです。
家庭用の神棚に三社造り(正面の扉が3つある神棚)のものがあるのもこのためであり、真ん中に伊勢神宮のお神札である神宮大麻、次に向かって右に氏神さまのお神札、最後に崇敬神社のお神札を向かって左にお祀りします(一社造りの場合は、一番手前に神宮大麻、次に氏神さまのお神札、最後に崇敬神社の順です)。神道の神々の場合、それぞれの神さまが対立するようなことはありませんので、ご安心下さい。
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