7月入選句           
           作  品 (2)
2008/8/2

 
       昇天の母遙かなり天の川         浩 子          
          
         心天くびれなき身を沈めけり       信 子
 
         山つつじ旋回中のショベルカー      春 樹
 
         何処ぞより包丁入れよか大西瓜     と 志
 
         
      



名 刺
 
 
 
末 子
ポケットに故人の名刺更衣
 
し げ
水音や蛍あまたに灯を点す
 
勳 子
新しき眼鏡に替えて緑濃し
 
秀 子
盆僧を迎える準備香を焚く
 
信 女
久闊のとどのつまりや氷菓喰ぶ
 
太・富美女
何願ふ児等の短冊星まつり
 
京 子
太陽と一緒にくぐる茅の輪かな
 
富 子
登山道鳶大きく輪を作り
 
北・ふみ香
つばくらめ聖母像に十字切る
 
志磨
青芒雨後さんさんとうねりけり
 
美鳳
小流れに笹舟流す夏木立
 
さくら
夏座敷灯の賑やかな里帰り
 
富 子
若者等に着尺短き宿浴衣
 
すみれ
宴席の玻璃戸を叩く夕立かな
 
  

ツ ギ
韋駄天に蟹穴に入る極意かな
 
貞 吉
ちぎり画の川面波立つ夕立の図
 
きよ子
雲海に霊峰富士の見え隠れ 
 
めだか
メモ添えて郵便受けにサクランボ
 
し ん
沢蟹やボーイスカウト川下見
 
・ヒ デ
リストラの案山子は棒に戻りけり
 
みんしょう
つまづきやすき体ががんぼ笑ふ 
 
山 鳥
買ひ置きの正味切れたる心天
 
のぼる
羅の美人女将も老ひにけり 
 
孝 女
帰省や自転車で行く水戸街道
 
喜重郎
岩清水両手骨まで痺れけり
 
孝 子
梅雨晴や魚籠の空っぽそれもよし
 
豊 子
ヤッホーと親子で交わす登山路
 
末 子
坂がりの墓地へと急ぐ白日傘
 
喜 基
七夕の笹持つ子等と行き違ふ
 
と 志
朝涼や何はともあれ深呼吸
 
ト シ
卯波立つ犬吠丸き地球見す
 
秀 男
秋蝶やいつも淋しい耳の奥
 
義 久
競泳の笛の鋭く館こだま
 
慈 彩
ペダル漕ぐ脚の先まで夏来る
 
幸 造
今日もまた命ありけり夏至の朝
 
商 蔵
痛む足引きづるように蟇
 
し げ
打水や灯影はなやぐ縄のれん
 
とみ子
紅がらの格子の見ゆる茶屋簾
 
弘 義
青葉木菟下宿の窓の灯に鳴けり
 
良 三
虫干や父の袴の太かりき
 
 

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