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昇天の母遙かなり天の川 浩 子
心天くびれなき身を沈めけり 信 子
山つつじ旋回中のショベルカー 春 樹
何処ぞより包丁入れよか大西瓜 と 志
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名 刺
末 子
ポケットに故人の名刺更衣
し げ
水音や蛍あまたに灯を点す
勳 子
新しき眼鏡に替えて緑濃し
秀 子
盆僧を迎える準備香を焚く
信 女
久闊のとどのつまりや氷菓喰ぶ
太・富美女
何願ふ児等の短冊星まつり
京 子
太陽と一緒にくぐる茅の輪かな
富 子
登山道鳶大きく輪を作り
北・ふみ香
つばくらめ聖母像に十字切る
志磨
青芒雨後さんさんとうねりけり
美鳳
小流れに笹舟流す夏木立
さくら
夏座敷灯の賑やかな里帰り
富 子
若者等に着尺短き宿浴衣
すみれ
宴席の玻璃戸を叩く夕立かな
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ツ ギ
韋駄天に蟹穴に入る極意かな
貞 吉
ちぎり画の川面波立つ夕立の図
きよ子
雲海に霊峰富士の見え隠れ
めだか
メモ添えて郵便受けにサクランボ
し ん
沢蟹やボーイスカウト川下見
斉・ヒ デ
リストラの案山子は棒に戻りけり
みんしょう
つまづきやすき体ががんぼ笑ふ
山 鳥
買ひ置きの正味切れたる心天
のぼる
羅の美人女将も老ひにけり
孝 女
帰省や自転車で行く水戸街道
喜重郎
岩清水両手骨まで痺れけり
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孝 子
梅雨晴や魚籠の空っぽそれもよし
豊 子
ヤッホーと親子で交わす登山路
末 子
坂がりの墓地へと急ぐ白日傘
喜 基
七夕の笹持つ子等と行き違ふ
と 志
朝涼や何はともあれ深呼吸
ト シ
卯波立つ犬吠丸き地球見す
秀 男
秋蝶やいつも淋しい耳の奥
義 久
競泳の笛の鋭く館こだま
慈 彩
ペダル漕ぐ脚の先まで夏来る
幸 造
今日もまた命ありけり夏至の朝
商 蔵
痛む足引きづるように蟇
し げ
打水や灯影はなやぐ縄のれん
とみ子
紅がらの格子の見ゆる茶屋簾
弘 義
青葉木菟下宿の窓の灯に鳴けり
良 三
虫干や父の袴の太かりき
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