出身地
雪霏々と屯田兵の碑直立
鉄橋を渡れば雪の母郷かな
現在所
陽炎や玩具のやうな都電来る
甚平や余生力まず路地暮らし
年 齢
荒御輿還暦過ぎて担ぐとは
手の甲の齢ありあり水温む
誕生日
振り返る岬の鼻の陽炎へり
洋館の窓は絵硝子風光る
趣 味
園丁の日誌細やか手負ひ鴨
摩耶夫人月を待つなるおんすがた
枯葉舞ふ乃木坂やイブモンタン忌
サングラスかけて赤道直下なる
海鳴りは惜別の唄鳥帰る
猫の恋切られの与三となりにけり
大夕焼ダビデの塔を染めにけり
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Last updated: 2008/10/1