Fur Elise
(エリーゼのために)
みんなの憧れ「エリーゼのために」のすべてを ここに分析!
 
 
 

一つ一つ剥がされる 神秘のベール!

 6   エリーゼのために〜リメイク
更新日時:
2005/03/16 
今回は、いろんなスタイルにリメイクされて活躍してしている「エリーゼ」を見てみましょう。
古くは「情熱の花」というポップスとして、ザ・ピーナッツという双子の歌手(お若いみなさんは知らないでしょうが)が歌い、ヒットしました。
また、'80年代には「キッスは目にして」という題名でリメイク、某化粧品会社のCMとしても使われていました。
けっこうヒットしたので、ご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その他にも、いろんな場面で、いろんなバージョンで、「エリーゼのために」は登場してみせてくれます。
 
(熊本県・某氏の報告によると、トイレットペーパーの装着器具に潜んでいたという事実もあるらしい) ※「珍プレー好プレー参照」
 
もうこうなると「エリーゼ」は、クラシックでありながらも、ポピュラーのスタンダードナンバーとして充分やっていけるだけのスタンスを、しっかり確立しているといっていいのではないでしょうか?

 7   エリーゼのために・謎の冒頭
更新日時:
2005/04/01 
「エリーゼのために」の冒頭部分。
あの、「♪ミ♯レミ♯レミシレドラ〜」 この1フレーズに、「エリーゼ」の謎が、魅力が、すべて凝縮されている。
そう言っても過言ではないでしょう。
 
何もない ぽっかりと空いた空間に、いきなり
♪ミ♯レミ♯レミ・・・
と響く無機質な半音の行き来。
頼りになる和音もなく、リズムをとるベースもなく、ただただ無窮動に弾かれるクロマティックな響きは、聴く者を不安に陥れます。
「何なんだ、この曲は?」
「何拍子なんだ?」
「何調なんだ?」
冒頭のフレーズ部分に、これらを解明する手がかりは全くありません。
そして、このフレーズの最後の音「ラ〜」にきて初めて、左手に「♪ラミラ〜」というAmらしきコードの分散が弾かれるので、聴き手はワラにもすがる思いで、その不完全な和音とリズムの断片に飛びつきます。
そして曲が続き、伴奏に「ラミラ〜」「ミミ♯ソ〜」という分散音の規則的な連なりを確認するに至って初めて、「ああ、これはAmの曲で、三拍子なんだ」という 心からの安息に至るのです。 
ところが!
ひとくさりの安定した調べが終わると、
 
♪♯レミ♯レミ♯レミ♯レミ〜
 
つかの間の安息は破られ、またしても聴き手は「無気質の空間」に取り残されます。
しかも今度は、さっきより長いようだ・・・
 
この「無窮動な1フレーズ」が 安心しかけたころにしばしば襲ってくるので、聴き手はそのたびに緊張させられ、しかしその麻薬のようなフレーズに快感を覚え始め、終盤頃には、すっかり中毒となった その悪魔のフレーズを心待ちにするようになっていくのでした・・・
 
これが、ヒバピーによる「エリーゼのために中毒フレーズ」の分析です。

 8   エリーゼのために〜その難易度
更新日時:
2005/04/19 
今回は、「エリーゼのために」の難易度をみてみましょう。
「全音ピアノピース」のレベル表によりますと、楽曲は易しい順に A.B.C.D.E.F の6段階に分類されています。
さて、我らが「エリーゼ」はどこに位置するのでしょう?
答えは B。
なんと「初級上」というランクなのです。
そうです。
みんなのあこがれ「エリーゼのために」は、実は富士山でも日本アルプスでもなかったのです。
庶民の味方「高尾山」(東京近郊の小学生が よく遠足で登る山です(^^;))であったのでした。
キミだって登れるよ!
さあ登ろう!!

 9   最終回
更新日時:
2005/05/02 
最終回の今回は、わが国のピアノレッスンの中で「エリーゼ」が果たしてきた役割について考えてみたいと思います。
みんなの憧れ「エリーゼのために」ですが、ピアノも上級になるにつれ、「エりーぜ」なんて、という気持ちになってくるのも事実です。
通俗曲、と言われることもありますし、「エりーぜ」に憧れるなんて、青かったな、なんて自嘲的になってみたり。
確かにその通りでしょう。
けれど、幼い日あるいは習いたてのころ、「エりーぜ」に憧れた気持ちは純粋だったはず。
その憧れゆえに、生涯 音楽と共に歩むことになった人も 数多くいることでしょう。
今や日本のピアノは、演奏技術・普及率など、どれをとっても その水準は世界に誇れるものとなっています。
ここまでピアノが盛んになるためには色々な要因があったのでしょうが、この「エりーぜのために」という小品も、ささやかに その要因のひとつを担っているとは言えないでしょうか。
事実、これほど多くの人に愛され、親しまれた曲は 他に類がありません。  
そうです。
「夢・憧れへの誘(いざな)い」
これこそ「エりーぜのために」が果たしてきた役割であり、使命なのです。
みなさんも、これから難しい曲、芸術的な曲を どんどん弾きこなしていくことでしょう。
だけど忘れないで。
「エりーぜ」に憧れた日の気持ちを。
「憧れ」って、とてもとても大切なのよ・・・
さよなら、エリーゼ!
 
「エリーゼのために大分析」はこれで完結です。
ご愛読ありがとうございました♪


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