最終回の今回は、わが国のピアノレッスンの中で「エリーゼ」が果たしてきた役割について考えてみたいと思います。
みんなの憧れ「エリーゼのために」ですが、ピアノも上級になるにつれ、「エりーぜ」なんて、という気持ちになってくるのも事実です。
通俗曲、と言われることもありますし、「エりーぜ」に憧れるなんて、青かったな、なんて自嘲的になってみたり。
確かにその通りでしょう。
けれど、幼い日あるいは習いたてのころ、「エりーぜ」に憧れた気持ちは純粋だったはず。
その憧れゆえに、生涯 音楽と共に歩むことになった人も 数多くいることでしょう。
今や日本のピアノは、演奏技術・普及率など、どれをとっても その水準は世界に誇れるものとなっています。
ここまでピアノが盛んになるためには色々な要因があったのでしょうが、この「エりーぜのために」という小品も、ささやかに その要因のひとつを担っているとは言えないでしょうか。
事実、これほど多くの人に愛され、親しまれた曲は 他に類がありません。
そうです。
「夢・憧れへの誘(いざな)い」。
これこそ「エりーぜのために」が果たしてきた役割であり、使命なのです。
みなさんも、これから難しい曲、芸術的な曲を どんどん弾きこなしていくことでしょう。
だけど忘れないで。
「エりーぜ」に憧れた日の気持ちを。
「憧れ」って、とてもとても大切なのよ・・・
さよなら、エリーゼ!
「エリーゼのために大分析」はこれで完結です。
ご愛読ありがとうございました♪
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