1.飼育環境
2006年の屋外飼育は今までの経験を自分なりにまとめてみる意味で2種類の異なった飼育環境を作ってみました。
今まではすべての飼育環境が同一のもで飼育環境がアピストにどういった変化ももたらすか比較できるものがありませんでした。
よって2006年は
―飼育環境1:流木と底床(アマゾニア+ビオソイル)。
―飼育環境2:各種水生植物に底床(アマゾニア+ビオソイル)。
あとは両方とも半割植木鉢を数個投入、といった感じです。
2.注目した点とその状況
上記の飼育環境でアピストの変化に関わる注目した点が3点あります。
@太陽光
A水温
B酸素量
それを飼育環境ごとにまとめます。(*繁殖は補足)
太陽光:飼育環境1→直射に近い状態。日光を避ける場所は流木の物陰か半割植木鉢。
飼育環境2→水生植物の間から入る木漏れ日か、葉から透けてはいる光程度。
水温:飼育環境1→直射なのでケース内の水温は基本的に同一。
真夏は結構高水温になり昼夜の水温差もあまり生じない。
飼育環境2→水生植物類が日光を遮るのでケース内の上下、昼夜で水温差がある。
*単純に手を突っ込んで感じれるくらい水温差がある。
酸素量:飼育環境1→不足。
飼育環境2→水生植物の光合成により豊富。
*繁殖:飼育環境1→繁殖×
飼育環境2→繁殖○
3.飼育環境ごとのアピストグラマの変化について
―飼育環境1
直射日光で昼間も水温が上昇するのでアピストは基本的に物陰に隠れてじっとしてます。
また酸素量も乏しいのであまり動かず体力を維持していると思われます。
あと水面から直接水上を目視できるためか身の危険を感じて警戒心が物凄く強くいつも物陰に隠れている事が多いいです。
なので遊泳力も乏しく室内の水槽に移動させて観察してみても給餌時以外は水槽の底でじっとしているか障害物に身を隠している事が多いいです。
体色も派手にはならずどちらかというと黒ずんでいます。
これは飼育環境が流木と黒っぽい底床なので保護色の観点からあまり体色に変化が起こらないからだと思われます。
またケース自体は太陽光を燦燦と浴びていても肝心なアピストは水温上昇と共に物陰に隠れるのでメラニン色素に刺激を与える太陽光を殆ど浴びていないということになります。
結果的に大きくはなるものの各鰭の伸び、体色はいまいちです。
―飼育環境2
水生植物などのおかげで直射日光が遮られ程よい日光をアピストが受けることが出来たと思います。
真夏は浮き草などが完全に水面を覆う事もありました。
なので太陽光も本当に木漏れ日や葉から透けてはいる光程度になっていました。
警戒心も水面を覆っている水生植物が身を守ってくれるためか低いです。
けど逃げ足は速いです。
たまにケースを覗くと水面まで顔を出す事があり水生植物から落ちた小さい虫などを狙っている姿も見られました。
水温もケース下部に行けば低く適水温域でホバリングをするなどアピストも旺盛に活動していると思われます。
あと水生植物の光合成によって酸素量も多く体力的にも活発に動けるようです。
体色も保護色の観点から水生植物や太陽光の関係で色んな体色に変化している事がわかります。
底に近ければ黒っぽく変化、中層域では白っぽく変化、水面では水生植物などの色に合わせ変化します。
このように活発に動き回る分各鰭の伸びも良く遊泳力もありますし、色んな状況で体色も変えるので綺麗になったのではと思います。
4.まとめ
どちらのアピストが綺麗になったかというとお分かりの通り飼育環境2のアピストです。
結果的に何が言いたいかというと
@太陽光をただ単純に浴びせれば綺麗になるのではなく浴びせ方が重要だということ。
A太陽光が直接アピストを綺麗にするというよりも太陽光によって生じる間接的な要因がアピストを綺麗にするということ。
ただ単純に直射日光を浴びせるという事はアピストにとっては地獄です。
これらは人間も含めて生物全般に言えることです。
直射日光ではなく木漏れ日、葉から透けて入る太陽光、または水生植物が太陽光を浴びて生長をする過程で水質を浄化する、ケース内の水温の変化をもたらすなど、これらはアピストにとっては太陽光によって形成される間接的な要因でまずはこのような間接的な要因を生きた物にするということが大切かと思います。
要するに上記の事をふまえてアピストの引きこもりを助長する環境(飼育環境1)を作るか、活発に動きまわれる環境(飼育環境2)を作るか、これが重要だと思います。
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