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 7   Apistogramma sp Juruaemeraldの繁殖、稚魚育成記録
 
1 導入
日頃からお世話になっているHP:Water colorsの管理人でっ。さん(またの名を監禁屋さん)よりF1Prの良個体を里子で頂き早速ペアリング。雄雌、とても仲が良くペアリングも思っていたよりすんなりと上手くいく。
 
2 テリトリーの確保
ペアリングして1週間後位から雌が産卵床となるテリトリーを確保。雌もこの頃から雄に対して尻鰭で威嚇しながら腹部(産卵管)を見せてしきりにアピールしだす。水槽内が殺風景だったので産卵も近いと判断し落ち着いた環境を作るため水槽内に流木、水草を追加する。
 
3 盛土
雌がテリトリー内のソイルをしきりに外に出し植木鉢の周りに盛土をするようになった。盛土と言うよりは産卵床の掃除、もしくは盛土後窪んだ部分に孵化した稚魚を移動させるようだ。この頃から雄もしきりに植木鉢の中に進入するようになった。その後産卵,放精した模様。
 
4 浮上
産卵したと思われた日より5日後、予定通り稚魚が浮上。大きさは2mm程度。ブラインもしっかり食べる。基本的に雌が仔育てをするものの雄も周りをうろつきながら仔育てに協力的。初期飼料はブラインで1日に3度(朝、昼、夜)底床が汚れないことを意識しながら与えるが底床にたまった餌は親魚が処理してくれるので多めに与えても良いかもしれない。
 
5 浮上直後の稚魚
結構やんちゃな稚魚が多い。親魚が目を離すと自分勝手に色んなところにいってしまう。そんな稚魚を雄雌一緒になって口内に入れては一ヶ所に集めている。浮上した稚魚は30匹程度。
 
6 浮上後5日
稚魚の体系もしっかりしてきた。体長も3mm程度。
 
7 浮上後10日
体長は5mmに達するか達しないくらい。ブラインと併用して冷凍餌(冷凍コペポータ)も与える。稚魚はどちらかと言うとブラインのほうが食いつきが良いようだ。冷凍餌のほうは食べても吐き出してしまう。
 
8 浮上後2週間
完全に遊泳力もつきブラインも追いながら良く食べる。体長も5mm程度になる。
 
9 浮上後20日
体長5mmを超える個体も見えてきた。給餌も朝夜の2度にして人口飼料(AP−2)を細かくすりつぶして徐々に与える。個体によっては成長のスピードにも差が出てきたので親から離し別水槽(60cm水槽)で飼育する準備にかかる。
 
10 浮上後約1ヶ月
体長はほとんどの個体が5mmを超えてきた。20日からこの間が一番急激に成長したように思える。各鰭に色が乗ってきて、体系も稚魚から幼魚になった言えるのでは。また親魚と隔離し稚魚のみ60cm水槽に移動。生存数は23匹。餌は朝は基本的に人口飼料か冷凍飼料を与え、夜はブラインを与えた。以後この給餌方法。
 
11 浮上後約2ヶ月
体長も1cmを超える個体が多数出てきた。しかしぽつぽつと落ちる個体が出始めた。理由は判らない。しかしはっきりしているのは落ちる個体は決まって成長の著しくない個体。この時点で生存している稚魚数は10匹程度。
 
12 浮上後約100日
大体ではあるが雄雌の判別が出来るようになってくる。体長も個体によっては2cm近くに成長。どうも雌の成長が早いようだ。個体も落ちることなくベリースライダーもみられない。餌もイトメ、冷凍赤虫なども併用して与える。給餌後は画像を見てわかるとおりお腹もふっくらしている。太りすぎに注意。
 
13 浮上後150日
鰭の伸長度は抜きにして体系は完全に成魚と変わりなく雄雌の判別もはっきりと出来るようになってきた。なので選別して一部の個体はS水槽にて単独飼育に切り替える。
 
14 浮上後200日の雌
もう十分繁殖できる大きさまでに成長したといえるだろう。繁殖時に見られる盛り土の行動も見られる。体長は2.5cm弱。
 
15 浮上後約200日の雄
親に似て鰓部分にブルメタリックが乗り尻鰭の上部も赤味を帯びてきた。あとは各鰭が綺麗に伸びてくれれば言う事なしだ。体長も雌個体と同じく2.5cm弱。
 
16 最後に:今後の課題など
−稚魚の維持
繁殖維持に持ち込むにあたって浮上当初より稚魚の数を減らしてしまった。その原因としてはM水槽より60cm水槽に移すときの水合わせが上手くいかなかった事と、ちょうど育成時期が真夏ということもあり高水温によるダメージなどが考えられる。これらの問題はこれからの稚魚育成時の課題、教訓としてクリア出来るようがんばりたいと思う。また個体の成長の差が出てきた時それにあった飼育環境も必要で、これからは出来るだけ多く稚魚を残せるようにしていきたい。
 
−給餌に関して
今回は浮上当初から飼育者がちょうど仕事が長期休暇期間とかち合ったため1日に3度給餌をすることが出来た。このようなことは専門的なブリーダーくらいしか出来ないことであって、仕事を持った愛好家などは基本的に朝、夜の2度が普通であると思う。このような状況で稚魚にどうバランス良く初期飼料を与えるかなども模索する必要がありそうだ。
 
−育成環境
今回稚魚育成にあたって今までは実施していなかった水槽の使い分けをしてみた。これは結構良い感じである。水槽の使い分けをしていなかった頃は稚魚を育成していく過程で必ずといってもいいほどベリースライダーが現れた。
しかし今回は広めの水槽といっても60cm水槽だがある程度広い遊泳空間を与えてやることでベリースライダーが1匹も出てこなかった。かといって広い空間がベリースライダーを減らしたという根拠はないが減らす一因になったのではないかと思われる。
 
 


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