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 17   外来生物法〜どっちが正しい
 
かつて芦ノ湖をはじめ、ごく限られた湖にしかいなかった北米原産のブラックバスは、この数十年ほどの間にすさまじい勢いで増え、今では全国の河川や湖沼に分布している。
 
日本在来の小生物たちは、突然外国から侵入してきたバスやブルーギルから、わが身を守るシステムを遺伝的に持っていない。
漁業の営まれている地域では、ワカサギや、小ブナ、ホンモロコ、ニゴロブナといった主要水産魚種が激減、死活問題になっている。
また、各地の川や池では、バス、ブルーギルの増加とともに稀少な小型魚類が姿を消し、外来魚を駆除しない限り保護が絶望的になっているところもある。
 
バス問題については長く論争が続いてきたが、同じ質問と回答が繰り返されている。
主な議論は、日釣振とか生物多様性研究会のサイトを見れば分かる。
しかし、公平に見ても業界側の分が悪い、という感じが否めないような気がする。
書き出すときりがないんであんまり多くを書かないが、やはりバス駆除派の意見の方が説得力があると思う。
 
国内外含めて外来魚はバスだけではないけれど、外来魚の上に業界が乗っかってゲームフィッシュとしてアピールし、1000億円規模の市場と放流(結果的に)を助長してきた、という意味でバス問題はかなり複雑になっている。
自分もブラックバスフィッシングを趣味としている人間として複雑な気分だ。
ブラックバスの問題は、昔からの日本の自然を守るか、趣味やレジャーを優先するかという深い問題を含んでいる。
しかし、そもそも人間が持ち込んだ生き物を、都合が悪くなったからといってじゃま者扱いするのは人間の身勝手だ。
ペットを捨てたり、野や川、湖に放すことが自然界にどんな影響を与えるか、十分に考えて行動することが大切だと思う。
 
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ここで毎日新聞(2005年1月19日)に掲載された記事全文を載せておく。
 
飼育規制の「特定外来生物」指定を先送り 
 
ブラックバス類の一種で北米原産のオオクチバスについて、環境省は19日、5月に施行予定の特定外来生物被害防止法に基づき輸入や移動、飼育を規制する「特定外来生物」への指定を半年間先送りすることを決めた。
釣り関係者から「すぐに指定されると釣り人の間に混乱が生じる」などの懸念が出されたため。
半年間で優先的な対策が必要な地域や駆除方法に関する指針を策定した上で、今年秋にも改めて指定に持ち込みたい考えだ。
ブラックバスは繁殖力が強く、在来魚の稚魚や卵を好んで食べるため、生態系への影響が広がっている。
だが、ルアー釣りの対象として人気が高く、市場規模は1000億円ともいわれる。
環境省は昨年(2004年)11月に専門家会合を設け、ブラックバスの中でも主要なオオクチバスの特定外来生物の指定について議論してきた。
会合では、生態系への影響を指摘する研究者らと、経済的影響などを心配する釣り業界の関係者が対立していた。
だが、19日の会合で、オオクチバスが「地域的な在来生物の絶滅をもたらしうること」や「これ以上の分布の拡大を抑制する必要がある」ことについては両者の認識が一致した。
一方、指定前に駆除の在り方を検討しておくことが制度の円滑な運用につながることも確認された。
これを受け環境省は、研究者や漁業、釣り関係者らによる合同調査委員会を新たに設置し、ブラックバスの駆除のための指針づくりを進めることを決めた。
モデル地域で駆除テストを実施しながら、具体的な方法や対策が必要な地域を選ぶ。


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