1.ことの始まり
それは2005年2月27日。
食事をしながら家族で会話中、室内の全水槽を撤去または縮小すべきだという話になった。
なぜかというと地震が起きたときガラスの飛散によって家族の身に危険が及ぶのではということと水槽の水が溢れ出しパンタナル状態を想定した意見だ。
我が家は2世帯住宅で1階に父母が暮らしていてこの父母からの意見が色濃く反映されている。
確かに1階の父母は気が気でないはず。
奥方も子供が楽しんでいるし1階なら水槽設置は反対しないが父母のことを考えるとせめて縮小すればとのこと…もちろん自分は反論!絶対縮小は出来ない!ましてや撤去などもってのほか!話がまとまらない。
しかし我が家は父母の教えが一番で自分もそう簡単には逆らえないし反論も出来ない。
一時は縮小という形で自分が引くしかないのかと思ったのだが、ここで天の声…隣でミニカーで遊んでいた2歳(当時)の息子が一言<お魚死んじゃうの〜>この一言には我が家の大人達も困惑してしまった。縮小=生体の処分と2歳ながら息子が感じるとは息子も我が家のお魚たちに相当の愛着を持ってくれていたようだ。
当然娘も息子の一言に味方する。ではどうするか…ここでまた天の声…今度は娘が<お魚のお部屋を作れば〜>。本当は自分が一番言いたかった一言。
しかしそれは無理だろうと思ったら父が意外な反応。<それは良い!>。
ここから水槽撤去縮小案が急展開!嘘!息子の意見は聞き入れないのに孫たちの意見には耳を傾ける。
どうなってるんだ〜!ここから話はとんとん拍子、2階のリビングの下が空洞状態でそこに駐車スペースが2台分あるのだがそこに物置を設置し、そちらを熱帯魚飼育スペースにすることがほぼ決定したのである〜!アクアライフ史上最大のピンチどころかプチ温室建設案成立である。予算は2世帯一緒に負担しながらも父が基本的にバックアップしてくれるとのこと。
たぶん間違いなく息子のためではなく孫たちのためである。(笑)物置を設置する場所も夏場は家でも風通しも一番良く涼しい場所で室内よりも気温上昇が少ないし冬場は多少冷えるが温室にしたらいけそうな場所。
設置場所としては申し分なさそうだ。
ということで災い転じて福となすという形になってしまった。
ラッキーというか家族の理解に感謝したい。そして娘息子が良いきっかけを作ってくれた。日ごろのアクア教育が実を結んだようだ。(なんじゃそりゃ)
いずれにしても我が家にも立派とまでは行かないがプチ温室を作成することになった。
2.まずは色々考える。模索…
物置温室を設置するにあたって色々模索してみた。これが結構楽しいのである。 まず
@単純に必要なものはなんなのか
A費用
B物置の設置場所 である。
@はとりあえずWeb上または既に温室を持っている知り合いの方、また内装設備に関してもその筋に詳しい方から業者との接し方から内装全般の事まで事細かにアドバイスを頂いた。
設備に必要なものに関してはこの後に続く作成過程を参考にして頂きたい。
Aは出来るだけ節約するということ。
そのためには設置の際、色んな業者との交渉などが必要になってくる。
自分はこれからもお世話になることを前提にして時間が空いていれば邪魔にならない程度に物置設置業者、電気設備業者の方の仕事を手伝った。
その過程で業者の方と仲良くなり交渉する時も気分良く出来るよう努力した。
必要な機材、道具などは色んな店や通販を探索し価格の安い品物を手に入れるようにした。
しかも何でもかんでも手に入れるのではなく最小限必要なものは何か作業に入る前にメモし無駄を徹底的省くことが重要と思われる。
後は自作だ。
自作は費用削減にも効果はあるがこれも十分に検討する必要がある。
自作することによって逆に費用が重む場合があるからだ。
Bは気温の寒暖差があまり無く特に夏のことを考えて設置する必要があると思われる。
そもそも温室の効果とは電気代の節約に尽きると思う。
どこに設置するかによって今後の電気代が大きく変わってくると思う。
自分の場合は偶然自宅1階の駐車スペースがトンネルのように空洞(上部は2階のリビング)になっていた。
直射日光も当たらず夏は風通しが良く冬場は北風を完全に遮断できる場所があったのでこちらに設置した。
というかここしかなかった。
偶然とはいえども設置場所に適した場所があって良かった。
3.物置設置
<色々考える>にも記したが、まずは設置場所の選定が必要になってくる。
ある程度設置する場所が決まれば設置場所の状況、その場所に応じた物置のサイズなどを決める。
自分が設置した物置のサイズは高さ200、幅190、奥行き130の物置にした。
サイズの選定は設置場所の状況も重要だがその中に入れる水槽の数なども考慮しすべきだと思う。
あと地震対策として物置が倒れないように転倒防止金具とアンカープレートの工事は必須と思われる。
4.アングル棚
アングル棚は物置のサイズに合わせて高さ180、幅120、奥行き45の事務用のものと既に室内で使用していたアクア専用の60水槽専用ラックを設置した。
事務用のアングル棚にしたのは単純に丈夫ということだ。
以前室内で使用していたスチールラックは水槽の底に板を引いても微妙にたわむため安全面から考えても事務用のアングル棚にした方が良いと思った。
棚板4段で棚ごと重量150kgまで耐えれるものにした。
しかし物置の外で組立てていたところ途中で入り口の大きさなどから組立て後に中に入れるのは無理だと気づく。
なので物置内で組立作業を行うがこれが大変だった。
普通なら寝かせて組立てるものなのだがそうもいかず支柱を立てて棚を持ち上げながら組立てた。
本来は簡単な作業なのだが結構重労働になってしまった。
アングル棚は物置の形状をしっかり把握して物置設置後、中に入れるのが不可能ならばまず組立てておいて物置設置(組立て)と同時に設置することをお薦めする。
あと木製で自作してみるのも木材の選定によっては味があり費用削減に良いかも知れない。
5.電気関係
電気関係は専門業者に依頼した。
アングル棚の位置から一番便利な位置に2箇所設置し、計4個のソケットを準備した。
一箇所は主にライトの一括制御、外部濾過機、ブロワー専用。
もう一箇所はクリプト水上栽培専用に設置した。
ソケットも用途に合わせて設置すると電気関係の管理も楽になる。
あと設置する際、業者にその使用目的をしっかり教えておくのも良いかもしれない。
中にはアクア関係の電気配線関係を請け負った業者もいるかもしれないし説明することによってその関係にある程度精通した人を送ってくれるようだ。
我が家はクリプトは詳しくなかったが以前熱帯魚を自宅で飼育していた方が作業担当で来られた。
なので会話もはずみそれなりによくしてもらうことが出来たと思う。
6.ライトの設置
物置内は37W120トラフ型ベースライトを設置した。
最上段の水槽も照らすことが出来るので一石二鳥になった。
2段目、3段目は32W90トラフ型ベースライト(よ。さんより提供していただく)を棚に金属用の接着剤でくっつけた。
くっつくまで丸一日固定すれば大丈夫のようだ。
我が家は上手く付けることが出来た。
1段目はアクア用のライトをそのまま使用することにした。
ライトは<電気関係>にも記したがタイマーで一括制御にしてコンセントに差し込んだ。
トラフ型ベースライトだが結構光量もあり十分である。
しかし一般的に32Wの蛍光灯は販売している店が少なく切れたらこれからは業者に直接注文してストックしておく必要があるように思える。
使用ライトはトラフ型ベースライト:東芝ライテック
7.断熱施工
この作業は当初より自分でやろうと思っていた。 断熱材も色々あり迷いに迷って製品名:スタイロフォームIB 厚さは70mmでどこのホームセンターでも安価で購入することが出来ると思う。コンセント、電気配線などの凸部に合わせ切り抜くことも普通のカッターで容易に出来た。
断熱材を固定するのに合わせて物置内の木枠を設置した。この木枠をしっかり固定、設置しないと断熱板が上手く固定できない。慎重に採寸して設置した。断熱板を張った後その上にプラスチックのボード張るのでそれを固定できるように施工する必要がある。
断熱材を固定した後、その上にプラスチック製の板を貼ってみた。断熱材とプラスチック製の板の間には多少隙間を作った。隙間を作ったのは隙間にたまった空気が温まり温室効果を期待してのことだ。その後貼ったプラスチックの板が半透明だったのでペンキで黒く塗りつぶした。結構良い感じ仕上がったと思う。自己満足… プラスチック製の板の製品名:サンプライ
8.水槽の塗装
これからのことを考えて水槽の後面を塗装することにした。今まではシートを貼ったりしていたが、これからずっとこの状態であるならばいっそのこと塗ってしまったほうがいいと思い塗ることにした。ペンキはつや消しのアクリル水性塗料で塗った。ひどくはないがはじいたりするので一度では塗りきれず乾燥した後重ね塗りする必要がある。 ちなみにこの塗料は壁を塗る時も使用した。
9.エアーの配管
各水槽のエアーは毎分60リットルのブロワーを設置することにした。そのため配管作成に取り組んだ。コックを2箇所作り格段ごと6分岐、計24箇所からエアーが供給される。格段6分岐にして全部使うのは最上段だけだが余分にあったことに越したことはない。ブラインを沸かすなど色々用途はありそうだ。
10.まだ続く
実はまだ温室としてはまだ機能していないのが事実だ。各水槽にまだヒーターが設置してある。今後エアコン、換気扇などの空調設備も要求される。空調設備に関しても作業完了後公開したいと思う。
追記:2005年10月にとりあえず暖房設備を設置。2006年1月現在温室内の最低気温は20度、最高気温は24度である。
多少気温が低いように感じられるが生体、水草もすこぶる調子が良い。
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