【作品の紹介】
俺の名前は、梅澤 天(うめざわ たかし)。
小学校卒業後、アメリカへ渡った。
何しに行ったか?って・・・そんなの決まってるだろ?
勉強だよ、勉強!!
俺は、幼い頃からの自分の夢と、今は亡き『陸(リク)パパ』の夢を叶えるために、
アメリカのニューヨークにある、医者育成学校ともいうべき場所へ留学した。
そこは、俺の家系の、梅澤一族が代々お世話になっている場所。
実は、俺の家は、長い歴史を持つ、由緒正しき医者の家。
梅澤総合病院といえば、知らないヤツはいないくらい有名なんだけど・・・。
みんなも知ってるかな?
で、現在そこの院長を勤めているのが、なんと俺のオヤジ!
それを聞いて、「えっ?」って思っただろ?
そう、さっきも言ったように俺の『本当』のオヤジは、もう亡くなってこの世にいない。
俺の本当のオヤジの名前は、葛城 陸(かつらぎ りく)。
だから俺は、彼の事を『陸(リク)パパ』と呼んでる。
その陸(リク)パパは、医者を目指していたけど、18歳の2月。
入試を受けた帰りに、トラックとぶつかり、バイクに乗っていた陸(リク)パパは、亡くなった。
その陸(リク)パパの無二の親友だったのが、今のオヤジの梅澤 冬真(うめざわ とうま)。
陸(リク)パパが亡くなった時、母さんのお腹には俺がいた。
それから、母さんを支えてきたオヤジと、母さんとの間に奇跡が起きて、今に至る・・・って感じかな?
まっ、詳しくは、ここだけの話・・・『愛の奇跡』を見てください。
話がずれたけど・・・。
それで、俺は13歳から17歳まで、医師の勉強をひたすらこなし、なんとか医師免許は習得できた。
だけど、俺の目的である『心臓外科医』へは、まだまだ。
ここからが・・・かなりキツイんだよね。
実績と知識がいるから。
だから、仕方なく俺は、『一旦』諦めて、日本に戻って来た。
日本に戻ってきた理由は、たった一つ。
陸(リク)パパができなかった事を、俺が成し遂げる事。
なんだか、わかる?
それは、『18歳で卒業する』って事。
陸(リク)パパは、卒業式をまたずに、この世を去ってしまった。
そして、母さんは、俺を生むために1年休学したから、19歳で卒業してる。
俺のオヤジは、18歳の頃は、アメリカにいて、もちろん日本では卒業してない。
つまり、陸(リク)パパが出来なかった唯一の事。
そして、それができる唯一の人が・・・俺なの!
だから、俺は、ずっと決めていたんだ。
絶対に18歳になったら、日本に戻ってきて、陸(リク)パパと同じ高校に通い、絶対に卒業してやるって。
それをするためだけに、俺は日本に戻って来たのに。
高校生活なんて楽しむ気なんてなかった。
日本にいる間は、オヤジにつきっきりになって、盗める技術は盗んでやる!って意気込んでたのに・・・。
なのに、俺の前に、『アイツ』が現れてしまったから・・・。
『西波(ニシナミ) さとり』・・・。
禁じられた恋なのかもしれない。
愛してはいけない人なのかもしれない。
だけど・・・愛ってそんな簡単なものじゃないと知る事になる。
アイツを愛した事によって・・・。
そして、俺はアイツを愛して、何度も願ったよ。
『愛の奇跡よ・・・起きてくれ・・・・』ってな。