最終更新日:H19年4月15日




 2月2日   偉大なあなたの七変化(For You)
濃い紫と、真っ白。
その中に、あなたはいた。
二人に比べると、身なりもとても小さい。
色も二人と比べると、薄い薄いピンク。
それでも、私はあなたに惹かれた。
色じゃない。
大きさじゃない。
凛とした気品溢れたあなたが、私の目を奪った。
 
一人で、私の元に来たあなた。
さっきとは、まるで別人のあなた。
弱々しくて、今にも朽ち果てそうなあなたをみていると、心に冷たい風が流れる。
まるで、今、あなたの周りに流れている風が、私の元へと訪れたように・・・。
 
あなたを連れて外に出る。
月夜が私を照らしてくれる。
今日の月は不思議な月。
半月の周りに、ぼかしが入っているような・・・惑わす月。
まるで、泣いているかのような月。
この月明かりを、あなたにも注いであげましょう。
その月の対角線上にあなたをかがげて見る。
 
あなたは、また変わる。
深く妖しげな光に照らされたあなたは、生き生きとして見えた。
あなたの薄い薄いピンク色が、眩しい暖かな輝きに変わる。
そんなあなたを見ていると、自然と私も笑顔になる。
 
家に帰ったあなたを、新しい仲間が迎えてくれる。
その中に入ったあなたは、また変わる。
さっきまで、一人でも強く高らかに見えたあなたが、今は大勢の中で輝いている。
絶対に、一人目立ってしまうだろうと思っていたのに、そんな事はない。
なら、あなたが、周りに合わしているのか?
そうでもない。
ゴク自然に、あなたは、そこに溶け込んでいる。
我慢しているのではない。
抑えているのではない。
自分らしさを忘れずに、あなたは確かにそこで生きている。
 
あなたは、命ある限り、もっともっと変化(ヘンゲ)するだろう。
そんなあなたの一生を、私は見届けたくなった。
世間よりも一足早くあなたと出逢えたこの時を、無駄にはしたくない。
そして、あなたの命が尽きた頃、街にあふれているあなたの仲間たちに、私は語るだろう。
 
私の心を和ました、『一枝の桜の木』の話を。
 
 


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