
私は実はお寺の子ではありません。私の家は、自転車店を営んでおりました。ひょんな事から仏教系の短大に入り、修業道場へ足を踏み入れ、そしてお寺の住職となり、今に至っております。出家をしたと言うと人は、口々に大変そうにおっしゃられますが、本人にとっては差ほどでもなかったりするのです。
皆さんの家には、仏壇・神棚がありますか?私の生まれ育った実家には両方あります。まだ幼いころには、毎朝起きると母が仏様神様のご飯を用意していて、父と一緒にお供えしたものです。
お寺にはご本尊様の他に、いろいろな仏様神様がおられます。この韋駄尊天もその御ひとりです。防火の神様で、いざ火事になった時一番に駆けつけて火を鎮めるといわれているのです。お寺では毎朝、韋駄尊天にお勤めいたします。けれどそれは神頼みではありません。防火の心構えを自分自身に再確認、再認識させるのです。火災の恐ろしさは、テレビ報道等で皆さんもご存知でしょう。では皆さん毎朝防火について、心構えをしておられてますか?
剣豪・宮本武蔵は「神仏を敬えども、頼まず」と言ったそうです。神仏に手を合わせ、自分を自分の行動を見つめなおすのです。仏さまは何も語りません。しかし静かに見守ってくださっておられるのです。
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