例年のごとく、千葉までマテバシイのドングリを拾いにでかけた。その成果を授業で使う。
スコーレ、高等部一年の授業でマテバシイクッキング。
「ドングリって何の木の実?」
そう聞くと、案の定「ドングリの木の実」という返事がかえってきた。
「おいしい!」
マテバシイのドングリを炒って食べさせるとこんな声が上がる。
「沖縄には食べられるドングリはあるの?」という質問も。
沖縄島の中南部にはほとんどドングリをつける木は生えていない。先日夜間中学でマテバシイのドングリを見せたら「これがドングリですか。歌では知っていましたが、はじめて見ました」という声があがったほど。沖縄にもマテバシイをはじめ五種類のドングリをつける木はあるにはあるが、なかなか人目につかないのである。
「うわーっ、うわーっ」
ラムが一口かじって大騒ぎをしている。
マテバシイのドングリの特異性を認識するべく、これまた本土で拾ってきたコナラのドングリをかじらせたのだ。
コナラをはじめ、多くのドングリの仲間は実に渋みを付け加えることで、多少食われにくくしている。あまりにもおいしいと次代の後継者が残らないためだろう。かといってまったく手をだされないようなしろものだと、今度は散布してもらえないことになる。この悩ましさの中にドングリたちは身をおいている・・・。マテバシイの場合は渋み出はなく、殻を厚くして食べにくさをつくりだしている。
「実を小さくするのはどう?」
ラムがこういう。このアイデアもある。実を小さくしているのはブナの仲間だ。
堅い殻をカナヅチで割り、なかの身を細かくして、ドングリクッキングに挑戦。ラムとユウイチロウはハンバーグ状の物体を焼き上げた。(ただし甘い)ソラがつくったのはクッキーだ。僕はビロウの葉に生地を巻き、それを蒸してパンをつくった。
いずれもうまい。ただハラにたまりすぎる・・・。のどが乾くのでお茶がのみたくなった。そこでドングリ粉を炒ってお茶にしたら、これがおいしい。
「今日食べた中でこれが一番」
そういったら、ソラが「失礼な」といって笑った。
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