工場建設にからみ、コンサルタント会社の経営者の在り様が問題になっている。これを、調達世界の一般論に展開してみると・・・。
取引先の社長が営業に来る。
しきりに、わが社の経営層の名前を出し、いかにも親しくしているかのように担当者に吹き込む。若手の担当者は、わが社の経営層は雲の上の存在でもあり、この取引先の社長は力があるのだと考えるように仕向けられる。結果として、この取引先社長に好意的態度をとるようになる。
もちろん、わが社の経営層はこの取引先社長とさほど親しいわけではない。1〜2度面談したにすぎない場合すらある。こういう営業手法は「虎の威を借る狐」作戦である。この営業手法は効果ある場合が案外多い。あやしげな団体が、有名芸能人などを広告塔に仕立てて、組織の信頼度を得ようとするなどとも共通する手法でもある。
上記は、取引先社長とわが社経営層の関係が一番緩やかな場合を述べた。それでも効果を発揮するとしたが、この関係にはいくつもの段階がある。
レベル0:1〜2度面談程度
レベル1:毎月1回は面談に来る
レベル2:飲食、ゴルフなど年に1回程度
レベル3:飲食、ゴルフなど四半期に1回程度
レベル4:飲食、ゴルフなど毎月1回
レベル1、2になると、多くの人が両者の関係を考えるようになるが、わが社経営層はさほどの意識がない場合が多い。しかし、海外出張から帰国した折、空港から取引先の迎えの車に乗るのは誤解を与える行為。かなり強力な関係性を示す効果につながる。
レベル3になると、関係を認めざるを得ないか、経営層にその意識がないとすれば、よほどわきの甘い経営層ということになる。
レベル4は、親しい関係である。
もっとも、親しい関係だからと言って問題がある訳ではない。虎の威を借りたキツネに担当者がおびえてしまうのは、担当者の問題。問題になるのは、わが社経営層が発注先選定に圧力を掛けてきた場合である。
ほとんどの場合、経営層が発注先選定に口出しすることはないと思うが・・・。経営層は利用されないように、担当者は幻惑されないように・・・。
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