Last updated: 2008/10/5

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演目の解説
  近々ある舞台へちょっとお誘い♪


6    菊慈童(きくじどう)
up date:
April 04,2007 
2007年1月27日(土) 若手能(大槻能楽堂)におきまして能のシテをさせて頂きました。
 
魏国の文帝が『列県山(れっけんざん)の麓から薬の水が湧き出るので水上を見てくるように』と臣下に告げます。
その言葉を受けて山中に分入った臣下(ワキ)はそこで不思議な慈童(シテ)と出逢います。
 
名を尋ねると『周(しゅう)の穆王(ぼくおう)に仕えた侍童の慣れの果て』といいます。しかし周の時代からは700年も後の魏の世の中…勅使が慈童の言葉にその姿を怪しむと、慈童は穆王から賜った枕に記された偈の妙文を写した菊の葉から、露の滴りが不老不死の薬となった事に気付きます。
 
そして菊の咲き乱れる中に戯れ、喜びの舞を舞い700年の寿命を帝に捧げて仙家にと帰ってゆきます。
 
  秋の爽やかな風景に祝言性を重ねた素敵な曲です!

7    猩々(しょうじょう)…乱【みだれ】
up date:
February 28,2007 
2006年12月の梅猶会大阪定期能にて能を舞わせて頂きました。
 
中国の揚子江の里に住む高風(ワキ)は夢の告げにより市場に出て酒を売ると裕福になりました。
そんな折りいつも酒を飲みに来る者が、お酒を飲んでも顔色が変わらないので不思議に思い名を尋ねると、海中に住む猩々(しょうじょう・シテ)であると言います。
高風はその姿を待つと、海中より猩々が現れ酒を酌み交わし、波に戯れて舞を舞います。そして親を大切にする高風には尽きる事のない酒壷を授けて帰ってゆきます。
 
『乱』はお囃子のリズムも波のうねりを著すかのように、緩急入乱れて面白く綾なしてゆきます。
お酒にふらつく足元を思わせるような仕草もあり、観ていても爽快な感じのする演出です。

8    歌占(うたうら)
up date:
December 07,2006 
2006年 9月の梅猶会大阪定期能にて仕舞を舞わせて頂きました。
 
伊勢の二見の浦で頓死して、3日後に息を吹き返したという不思議な経験を持つ男(シテ)が、歌占(引いた和歌で占いをする)をしています。
 
そこへこの男の占いがよくあたるとの評判を聞きつけ、加賀白山の麓の旅人が、親と生き別れになった幸菊丸を連れていきます。
 
子が短冊にある歌を引くと
  『鶯のかいこの中の子規ほととぎす しゃが父に似てしゃが父に似ず』
 
その歌はもう父親に会っているというものであったので、不思議に思って名を訪ねるとまさしく生き別れた我が子であったのです。
思いがけない出会いに喜び、里人の曲舞の所望に応じて人間の無常と地獄の受苦の相を説く、曲舞を奏するのです。
舞進める内に神懸かりの様となりますが、やがてその狂いから醒めて親子共に二見の浦へと帰ってゆくのです。

9    巻絹(まきぎぬ)
up date:
July 12,2006 
2006年5月31日に東京観世能楽堂での『杜の会』(…東京芸術大学本科の卒業生有志の研鑽を目的としています会)にて 能『巻絹』をさせて頂きました。
 
三熊野詣での歴史は宇多上皇から始まるとされる古いものです。熊野は神々が往来する霊場として昔から天皇がその霊力に肖る為に御幸なさる場所でした。
 
ワキが今上天皇の命によって熊野に巻絹を納める為に日程を定め諸国の者に調達を命じます。
一人の使者(ツレ)は大切な巻絹を持って音無天神に寄り、梅の美しさに惹かれて和歌を詠んでいて、その時刻に遅刻してしまいます。
 
ようやく都に到着するものの勅使(ワキ)がその遅刻を鹿って戒めますと『その者は昨日音無天神で一首の歌を詠み、私に手向けてくれたお陰で三熱の苦しみから解き放たれたので、その者の縄を解くように…』
 
そう言って天神の憑依した巫女(シテ)が現れて彼を助けます。巫女は和歌の徳を語りつぎますうち、神懸かりの状態で神楽を舞っているうちに、熊野の多くの神々が次々と憑依して乗り移り、最後に巫女はふっと我に返るのです。
 
 このような神々の出現は昔の人にとっては恐ろしくも、またお目出度くもあるのでしょう!

10    三輪(みわ)
up date:
December 03,2005 
2005年12月4日に大槻能楽堂にて梅猶会大阪定期能でお仕舞『三輪』をさせて頂きます。
 
 


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