「がん(癌)」は怖い病気だ。人間の死因で、脳・心臓疾患と共に、かなり高い位置を占めめている。それに治ったと思っても、また再発するという嫌なリスクを背負っている。そんな病だけには絶対に罹るまいと留意をして、町の定期検診だけはきちんと受けていたし、悪いタバコも15年前にはキッパリやめている。そんな私が、ある日突然 「えっ、どうして?嘘だろう?」という思いがけない宣告を受けたのである。つとめて平静をよそおってはみたが、たいへんなショックであった。「がん」という病は「おかしいな?」と自分で気がついた時は、もうかなり進行しているものが多い。つまり 「痛い!」とか「腫れている」とか症状の出たときは、すでに病期は3期か4期だ。私は宣告された時点で、表向きには「なにくそこんなものに負けてたまるか!」・・・居直ってはみたものの、やはり動揺は隠せなかった。すぐその晩、インターネットで「がん」のあらゆる情報を、夜中過ぎまで夢中になって集めた。どの程度まで現在の医療で治るものなのか、まったく判らず、とにかく闘うしかないと覚悟を決め、早々に近くの医大病院の「がん病棟」に入院した。これはその時に綴った、私の偽らざる闘病記である。同病(リンパ腫)で、或いは他の癌で治療中の方々、そして、その家族の方達に、その病に対する気持ちの持ち方と対処の方法や、病院や医師への接触などの点で、少しでも前向きな「力」と、「勇気」を与えることが出来れば幸いです。
|