6月11日
今日から放射線治療にはいる。土日を除いて毎日4週間(20日)の間おこなうのだ。まず正確な位置決めのためのCTを撮る。私の場合は脇下と腹部に癌腫瘍があるのでこの位置決めは重要である。治療医師の力量が問われるものだ。決まったところで治療開始となるが、続けて毎日治療に通うので、マジックで身体にラインを引き、照射ポイントを正確に書き込んでおく。これは終わるまで消すことは出来ない。だから自宅へ帰り風呂に入っても、ここだけは注意して消さないように」しなければならない。消してしまうと次から正確な照射ができなくなるからだ。時間は約2,3分で終わる。あまり長く当てると身体に害を及ぼすからだ。これでどの程度の癌細胞を固められるのだろう?知りたいところであるが、あまりこのへんのデータが発表されていない。痛くも熱くもないし、時間もすぐ終わるので大変身体は楽である。ただ、毎日通うので遠くの人はたいへんだろうが、ともあれ副作用が出ないのは有り難いことである。
7月6日
土、日を除く1ヶ月で一応「放射線治療」は終了した。腹部は何ともなかったが、脇下が日焼けのようにかなり赤く焼けてひりひりし、少し痛がゆいので塗り薬をもらい1日に3、4回こすり込む。マーキングポイントが狭いので、それだけ照射量が集中したためだろう。他には何も変わったところはなかった。これで私の治療は全て終わったことになる。身体の具合はまずまずのようだ。いままで心配してきた副作用は殆ど出なかった。治療は予定通りいったのだろうか?
* 治療結果 *
治療結果を診るために7月31日に 「CT検査」8月2日に「ガリュームシンチ検査」を受けることになった。この結果如何ではまた別の治療法を考えねばならない。
検査の結果は、何だかんだで9月に入ってしまい、5日の午後3時に外来の担当医から聞いた。
「・・・この通りでほとんど陰は無いようですね。現時点では何も問題はないでしょう。以前のがこれですから・・・」 と、前2回の写真も見せてくれた。今回の写真は非常に綺麗で、陰のかの字も無い。治療は大成功だったのだ。
「あとは時々検査をして様子をみるということでいいでしょう。それも直ぐにではなく、来年になってからでいいんじゃないですか。年が明けたら診てみましょう。検査の予約はその時にいれますから・・・」
「う〜ん、100%寛解なのかな??ありがとうございました。」
診察室をでてから、ついつい私は、胸の中で口笛を吹いていた。正直そんな嬉しさで一杯だったのである。「よく効いてくれたなあ〜。苦しんだ甲斐があったよ。」・・・弾む気持ちを押さえ急ぎ帰宅して、まずは妻にそのことを報告する。
「えっ?本当??・・・・・・・よかったわねえ・・・」 と云ったきり、涙ぐんで黙ってしまった。「ずいぶん長いこと苦労と心配をかけたけど、どうやら生き延びたよ。いろいろ面倒をみてくれてありがとう・・・」
退院して外来治療に移ってからは、毎日の食事と身の回りのことに充分気をつけ、体調の管理にも努めてきたので、それなりの自身はあったが、これほど良い結果が得られようとは、自分ながらいささか驚きであった。
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