お陰様で、寛解してよりまる5年を迎えることが出来ました。
いまだに再発の不安はありますが、少しでも前向きに考えて、
毎日を楽しく過ごすよう心がけています。   

 いのちの詩
     (悪性リンパ腫:闘病記)
   おまけの人生
 平成13年10月6日
100%寛解(実際にはありえない。治癒した患者のうち、20%位は再発がある。)宣言を受けてから、今日で丁度1ヶ月になる。入院してからの通算だと1年になる。幸いなことに、体調になんら変わったところはない。1日3回の食事も、きちんと摂っている。それも徹底した菜食主義の健康メニュー(雑穀米、納豆、豆腐、茸類、野菜サラダ、昆布などの海草類を中心に)・・・で。肉食は癌細胞の大好物で、そのような体質を持った人の身体の中で、ぬくぬくと育ち、分裂を繰り返し、執拗に増殖していくので、そのような悪玉の細胞が、動き回れないように「免疫細胞群」を活性化させる食物を中心に摂ることが肝要だと思う。若いうちは、エネルギーの消費量が多いので、得てして高カロリーの肉食に偏りがちだ。(比例して他の栄養素もバランスよく摂れれば良いのだろうが・・・)おそらく成人の10人中8人は肉大好き人間であろう。
 
・・・が、ここで考えていただきたいのは、「癌細胞」は1週間や10日で大きな塊(腫瘍)にはならないということだ。何年も何年も体内でその力を蓄えて、徐々に大きく、しかも強力に増大していくのである。その潜伏期間は、1p位の腫瘍になるのに10年〜20年と云われている。そして、本人の気づかないうちに、 「頑健」に育った「癌細胞」が、突然体内異変を起こして、各臓器やリンパ球に攻撃をかけてくる。そのために、自覚症状が出たときには、3期から4期とかなりの「進行癌」が多く、すでに周囲のリンパ節はもとより、多臓器へ転移していることも稀ではない。こうなってからでは、善玉の細胞の抵抗も容易ではなくなるのだ。(若い人程進行速度が早いと云われている)
 
そこで私は、このホームページを読まれた方たち(健康な人達も含めて)に、声を大にして叫びたい。「定期検診」を億劫がらずに年1回は必ず受けて欲しいと。 もっと云えば 「なあーに、いまは何でもないし健康だからいいよ」 とか、「あんなもの気休めでしかないよ」 と、高をくくっている者の将来を考える時、私はとてつもなく怖いし、その人が可哀想な気がするのだ。なぜならば、皆にこんな苦しみを味わって貰いたくないし、検診で初期に見つかれば、それだけ治療効果もあがるし、いまの医療技術や、良い薬をもってすれば、必ず治るものなのだから。
 
私がこうして、老婆心で云う話に、是非耳を傾けて欲しいのだ。出来れば「人間ドック」を受けるか、身体の各部署の精密検査を他人事として片づけずに、年1回は定期的に受けて欲しいと思う。年1回でいいのだから・・・
 
★ 入院した日の午後、病院の屋上で夕陽を見ながら、私はこう一人呟いたことを思い出す。 「あ〜あ、今度いつ我が家へ帰れるんだろう?」・・・と。
しかし、1年経った今、こうして無事で元気な身体で我が家に居られるというのは有り難いことだ。「まだ寿命があったのかなあ〜??」・・・と、感無量なのである。  改めて神仏はもとより、心配してくれた多くの友人や知人、そして懸命に治療をしてくれた医師のかたがた、そして何より俺の身体を心配し、献身的に看護してくれた妻をはじめ家族のみんなに感謝しなければならない。だから残されたこれからの1日1日を 「おまけの人生」として、心して有意義に且つ大切に生きて行かねばと、改めて「合掌」しつつ誓いをたてるのだった。
 
★★ この後、日記形式で「追跡ケアノート」を綴ってまいります。また闘病に関する参考資料や情報などにも留意してみたいと思っています。この「悪性リンパ腫:闘病記」を最後までお読みいただき本当にありがとうございました。何かご質問などありましたら、「メール」にてお問い合わせ下さい。私の判る範囲でお話したいと思います。また、闘病中の多くの方々の一日も早いご快癒を心よりお祈りいたします。
更新日時
2006/03/30

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Last updated: 2006/10/11

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