吟行記
 
 


 20   伏見(3) <御香水>が溢れ出る御香宮
 
  御香宮も今度が初めてではないのだが、改めてここにも京都の歴史の厚みを見る。伏見の酒が使っているという<伏水>が竹の筒から流れ出るのを汲むのに、ペットボトルをいくつも持った人たちが列をなしていた。<御香水>と呼ばれる、美味しくて無料の水とあれば、さもあろうかと思う。社務所の裏にある、近年に作られた小堀遠州ゆかりの庭を眺めながら、しばし句作に耽った。
  梅が香や竹の樋伝ふ女酒
 伏見の街に多くの時間を割いてしまって、句会場の伏見大社は満足にお参りすらできなかったのが心残りである。
 



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