ラ ス ト ラ ン!! く り で ん
宮城県北部の田園地帯を走っていた「くりはら田園鉄道」は宮城県登米市のJR東北本線・石越駅から栗原市・細倉マインパーク前駅までの25.7キロを結ぶ小さなローカル線です。沿線住民や鉄道ファンからは“くりでん”の愛称で親しまれていました。沿線は雄大な栗駒山をバックに、田園地帯を走り抜ける大変風光明媚な路線で、鉄道施設としての歴史的価値も高く、今では国内では殆ど見ることのできない腕木式信号とタブレット方式と呼ばれる閉塞方法が現役で活躍し、また有人駅で発券される乗車券も、昔ながらの「硬券」と呼ばれる、少々厚手の紙質の切符が使われているなど、まさに生きた鉄道博物館といった風情を残している路線でした。しかしながら、“くりでん”のような小さなローカル線ではモータリゼーションの波には勝てず、利用者は減少の一途を辿り、サポータークラブなどの活動も力及ばず、残念ながら、この魅力あふれる田舎の小さなローカル線も2007年3月31日をもって廃止されました。
私が“くりでん”を撮りはじめたのは、とあるサイトの訪問記を拝見したのがきっかけでした。「こんなに魅力的なローカル線が、あと少しで無くなるなんて・・・」。その時から、日本の原風景の様なこのローカル線に衝撃を覚え、足繁く通うこととなりました。美しい季節の中を走り抜けた“くりでんの最後の姿”を、少しでも多くの方々にご紹介できたら、と思います。
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Last updated: 2007/10/17