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半歌仙『郭公』の巻 三吟 捌 ひぐま |
発句 郭公の鳴き止むしじまありにけり ひぐま
脇句 昨日の雨を残す蕗の葉 薙
第三 届きしは個展を知らす葉書きにて 豆蔵
四 愛想笑いもやっと身に付き ひぐま
五 月高く夕餉の家はあと少し 薙
六 どちらを指すか山田の案山子 豆蔵
ウ
七 温め酒交し馴染みの縄のれん ひぐま
八 落ちた定期を差し出す笑顔 薙
九 キスシーンはセピア色したフォトグラフ 豆蔵
十 ご先祖様もついにうっとり ひぐま
十一 オリンピックとどのつまりは企業戦 豆蔵
十二 舞台の袖で飲む「人」の文字 薙
十三 寒月の海へ出航喜寿の旅 ひぐま
十四 長距離電話炬燵で受ける 豆蔵
十五 気苦労をかけし妻看る手は老いし 薙
十六 雪解模様を印すアルプス ひぐま
十七 絵巻きにて御堂を覆ふ花の雲 豆蔵
十八 競ひ合ふよに石鹸玉飛ぶ 薙
平成20年6月28日起首 文音
平成20年7月28日満尾
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