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もものびびりぃ〜な体験
ももが我が家へ来たばかりの頃からのおもしろおかしいびびりぃ〜な初体験。
 

ももは生後4ヶ月半のときにペットショップから我が家にやってきた子です。
元気いっぱいの人なつっこい子犬が、まさか、びびりぃ〜な子だったとは、そのときは全く思わなかったのですが・・・

  1   【びびりぃ〜度80%】  ももの避妊手術
 
少し過去を振り返って、ももが避妊手術を受けたときのお話をしたいと思います。
 
ももを飼う前から私は避妊手術を受けさせようと考えていました。
なぜなら、将来罹る恐れのある乳腺症や子宮蓄膿症のリスクを減らすことができる、望まない妊娠を避けられる、生理や発情のわずらわしさから解放され、発情期のストレスがなくなる・・・
など、ももが健康で長生きできればと。
手術のデメリットよりも、メリットが大きいと信じていました。
 
情報を集めると、最初のヒートが来る前に手術をしたほうが病気のリスクを避けらる可能性が最も大きいらしい・・・ 「じゃあ、わかった、そうしよう」と決めて病院に相談に行きました。
2001年5月17日のことでした。
 
病院でいろいろ健康チェックも受け、手術日は6月3日と決めました。その日は、もも、ちょうど満8ヶ月の日・・・
 
しかし、日取りを決めたのはいいんだけど、私自身が日に日に不安でいっぱいになってきました。「手術、大丈夫なのかなあ〜?」「何も知らないももがかわいそう」
そうだよね、手術を決めたのはももじゃなくて私・・・
健康な体の子にメスを入れ、痛い思いをさせるのはかわいそう・・・
気持ちがとても揺れました。
 
今思うと、びびりぃ〜なのはももじゃなくて、私だったんですよねぇ。
ホント、びびりぃ〜になってました。
 
手術当日は朝から一切飲み食い禁止を言い渡されていました。
食いしん坊なもも、朝ごはんがどうして食べられないのか、わかりません。
お腹がすいてウロウロするもも。
ちょっとでも拾い食いをしないように前の晩、徹底して掃除をし、目を皿のようにして小さな塵まで見逃さないようにチェックしました。
 
獣医さんに言われたんです。
「手術当日、何も食べないように。何か口に入れると手術中、犬が苦しい思いをしますからね」
『え゛っ・・・ 苦しい思い・・・?』そんな思いさせないぞ〜〜〜!
 
ってわけで、当日の朝もまた目を皿のようにして食べ物の屑などが落ちてないか厳しくチェック〜! 相当神経質になっていた私でした(笑)
 
それから約束の10時に病院へももを連れていきました。
ももは震えてるし、私も心細いし・・・それでも温かみがない院長が事務的に話す言葉を真剣に聞いていました。
それからまもなく、ももは助手の人に抱っこされて診察室の奥へ消えていきました。不安そうな顔を残して・・・
びびりっこのももに何も手助けできないのはこれが初めてでした。
それから後ろ髪を引かれるようにして家に帰りました。
 
その翌々日の朝、やっと退院許可が出て、さっそくももを迎えに行きました。2泊3日はとても長かった!
手術の終了後と翌日は病院から電話でももの様子を知らせてくれました。この病院は面会禁止。飼い主は会いにいってはならないのです。
 
びびりぃ〜なももは初めての入院が怖かったのか、ごはんも食べなかったそうです。さぞやつれたのだろうな〜と想像しました。
診察で対面したももは不安げでうれしそうな顔をして小刻みにしっぽを振りました。一刻も早く帰りたいももと私でしたが、逸る気持ちを抑えて獣医さんの説明を聞きました。お会計を済ませてやっと病院から出ました。
 
やっとももが無事に私の元に帰ってきた〜♪
 
家に着いたももはうれしそうに家の中を動き回りました。
でも、足の短いもも、ちょっとでもうつむくと、首に巻いたカラーが床に「コンッ!」と当って歩きにくそうでした。
 
ももを静かに撫で、仰向けにさせて手術の痕をじっくり見ました。
ワイヤーのような金具で、ホッチキスで止めるようにお腹を5箇所ほど縫い合わせてあります。
ワイヤーの切り口がももの柔らかな皮膚にこすれて少し血がにじんでいます。なるべくお腹を曲げないようにしないと、あちこちキズができてしまいます。まだまだ痛々しい手術痕・・・ でもきれいに処置してありました。
小さな体で、ひとりがんばったももがいじらしく、いいようもなくいとおしい思いでいっぱいでした。
 
術前、術後の心模様って全く違いますね。
手術前はホントに心配ばっかり。
手術が終わると安堵の気持ちと、ももへの感謝といたわりの気持ちでいっぱいになり、「やっぱり私の選択でよかったんだわ」って思えました。
 
ホントのびびりぃ〜はやっぱり私なんでしょうね。
 
 
 
 

  2   【びびりぃ〜度100%】  お散歩ができない!
 

【お散歩デビュー やれやれ・・・】
 
犬って、散歩なんか普通にできるものだと思い込んでいました。まさか、犬一匹、こんなに歩かせるのが大変なものだったとは・・・(;_;)
 
生後2ヶ月〜3ヶ月の大事な「社会化期」。この時期は、外の世界を見せ、いろいろなことを体験して、感じ、吸収するときです。しかし、ももはこの大事な時期ををペットショップの狭い箱の中だけで過ごしてきました。
ももがこの時期に何も学習しないできたことは、私の大きなあせりでもありました。
 
生後2、3ヶ月の頃、まだワクチン接種が終わっていないときでも、しょっちゅうバッグに子犬を入れ、外に連れだし、いろいろなものを見せ聞かせ、においを嗅がせている場合は、比較的ラクにお散歩デビューができるそうです。
でも、世の中を見ないまま4〜5ヶ月たってしまった子は、外の世界が怖くてお散歩では固まってしまいます。外の世界へデビューするのが遅れた子は、環境になれにくく、すべてにおいて「怖い」という気持ちが強くなるのだとか。
 
さっそく、ももの『恐怖心』克服の旅が始まりました。
 
お散歩できないももに、訓練士のセンセイから「すぐ外へ連れて歩かせて下さい」と言われていた私は、生後4ヶ月のももにリードをつけ、外に出ようとしましたが、彼女はがんとして動こうとしません。しかたなく、ショルダーバッグにももを入れ、公園まで歩いて行きました。
 
公園に着いて、ようやくももを外へ出し、地面に下ろしました。
初めて見る風景にももは震え、その場にうずくまってしまい、とても歩くどころではありませんでした。しばらくももを抱いて公園を歩きました。
結局その日、ももは怖がるばかりで一歩も歩こうとはしませんでした。
 
ももが好奇心いっぱいの目を輝かせて公園を歩く・・・ そんなイメージを持っていた私は、これから先、長いこと、散歩の苦労を味わうことになりました。
 
 
【歩くお稽古】
 
ももがなかなか外で歩かないことを報告すると、センセイは歩かせ方の指導をしてくれました。
 
練習の前に、「歩かなくても日々外に連れだし、いろいろなところへ行って、いろいろなものを見せて環境に慣れさせて下さい」と言われました。
 
外を怖がって歩かないのでは、どこにも行けない子になり、一緒に外で遊ぶこともできません。とにかく、ちょっとでもいいから歩ける子にしよう。当時の私は必死でした。
 
まず、リードをつけたももを私の左側につけ、リードを右手に持ち、左手にはおやつを用意します。おやつをももの鼻先に近づけながら歩くと、ももはそれほしさに何歩か歩きます。
おやつを多めに用意し、おやつを見せびらかすようにして気を引き歩きます。おやつを食べさせながら歩く練習です。歩けばおやつがもらえることを、まず覚えさせるのです。
 
その日はこわごわですが、ももはようやく数メートル歩くことができました。
「まずはあせらないこと。よくばらないこと。少しずつ歩く距離が多くなればそれでいいんですよ。いきなり公園に行っては怖くて歩かないかもしれません。まずは家の前で繰り返し練習して下さい。
それと、大事なことは、飼い主さんが心から楽しむこと。散歩は楽しいものだということをももに伝えるような気持ちで歩いて下さい」
センセイはそうアドバイスしてくれました。
 
私が楽しいと思えば、ももも楽しい・・・
その気持ちを忘れずにいれば、きっと大丈夫。
おやつと一緒にももと歩く練習の始まりでした。
 
 
【少しずつ、少しずつ】
 
私とももの歩くお稽古は毎日毎日続いていました。
おやつをももの前にちらつかせながら歩き、食べさせながらももを前に歩かせるというのは、なかなか骨が折れることでした。第一、ダックスはとても小さい。腰をかがめながら歩く私は腰痛になりそうでした。
 
それでも、どうにか家の前の道を往復できるまでになり、ももも少し外に慣れてきました。
少し欲張って、公園に連れていこうと思いました。でも公園まではまだ歩いていけず、バッグに入れました。
公園でももをバッグから出すと、家の前とは違うのでやはり怖いようでした。おやつを見せながらでもなかなか歩こうとはしません。
 
おずおずと歩きはじめたところ、前からコーギーを連れた飼い主さんがやってきて、私に声をかけてきました。コーギーちゃんはももより2〜3ヶ月早く産まれた子でした。
飼い主さんは「私も覚えがあるんですよ。この子も最初は怖がって全然歩けなくて。毎日毎日、家の周りで歩く距離を少しずつ伸ばしてがんばったんです。大丈夫ですよ。ちゃんと散歩できるようになりますよ」と私を励ましてくれました。
 
大変なのは私だけじゃない。きっと、どの飼い主さんも一生懸命わんこと向き合って努力しているんだ・・・
がんばってお稽古続けなきゃ。彼女の言葉に希望が持て、気持ちが明るくなりました。
 
 
【お散歩開始1ヶ月・・】
 
一時はどうなることかと思ったももとのお散歩でした。
おやつを手に持って小さなももの鼻先にちらつかせて歩くのは、なかなか容易なことではなく、腰が痛くなります。それでも、自宅のまわりをくるりと廻れるようになりました。こんなことだけでも飼い主はものすごくうれしいのです。
 
なかなか歩いてくれなくて暗くなることも多々ありました。
 
毎日続けて1ヶ月もすると、自宅から徒歩2分の公園へ行き、なんとか公園をひとまわりして帰宅できるまでになりました。ここまでくればひとまず大成功!
 
ももは私の少し後ろから遅れてのろのろ歩くのです。
センセイには、歩く速度は速過ぎても遅過ぎてもよくなく、飼い主に歩調を合わせて歩かせるように、といわれています。
だけど、そのときの私には、それはなかなか難しいことで、ももが私と一緒に歩けるようになった・・それだけで精一杯でした。
 
【現在のもも】
 
お散歩・・・
結局、普通の子に近い状態で歩けるようになるまで、1年、2年かかりました。その間の散歩はずっとおやつを持ちながらの歩く練習でした。
4歳半になった今でも、ももは散歩が嫌いです。私が散歩へ行く格好をしたり、リードを持ったりするとささ〜〜っとベッドへ行って寝たふりをしています。
 
それでもかまわず毎日ももと出歩きます。ももは玄関から一歩出るとようやくあきらめて歩き始めるのです。
 
今でも途中で止まったりしてストを起こすことがありますし、行きはのろのろ、でも帰りはスタコラサッサと速足になります。
苦手な犬に会うこともあれば、何かにびびることもときどきあります。
それでもいいんです。大事なことは飼い主と一緒にお散歩できるという事実だけ。
そうした積み重ねで少しずつ外に対しての自信をつけさせることができたと思います。
 
お散歩は犬にとって大事なこと。
運動、社交、情報収集、さまざまな経験を身に着ける社会科授業ですね。
あきらめずにがんばってきてホントによかったです♪
 
 


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