REPORTAGE


 5    Daniel MILLE Le01 fev.2003 (Sun Set)
 
まーぼー(以下Mと記す):そう言えばダニエル・ミルのライブは初めてだっけ?
青猫(以下、青)      :そう、前はベーシストのC.Wallemmeカルテットでゲスト
                だったから本人のバンドで聴いたのは初めて。
赤猫(以下、赤)      :私は3度目。
 
M: で、どうでしたか?感想は。
青: 何というか、もはや人間じゃないみたいですね。
   スキンヘッドでアコーディオンと一緒にウラ声で唄っちゃうなんて、
   ほとんど宇宙人的発想です。でもそれがカッコ良くて、グッときちゃいました。
赤: 私はギターのジャン・クリストフがカッコ良くてグッと来た!
M: 確かにこのバンドでジャン・クリストフの果たしている役割は大きいよね。
   たまにどっちが主役なんだか解からないくらい。
青: ギターソロになるとすっかりそっちに引き込まれてしまって、曲がテーマに
   戻ってアコーディオンが入ってきてやっと「あ、そういえばダニエル・ミルの
   ライブだったっけ」と思い出すこともしばしば(一同笑)。
赤: クリストフはピアノも上手いしねぇ。
M: ステージの合間の休憩中もクリストフは美女達に囲まれてたのに、
   ミルの廻りには不思議と誰もおらんかったなぁ。なんでやろか?
青: それはきっと「ダニエル・ミル」というカリスマ性がそうさせるのでしょう。
   深い精神性を持った音楽スタイルが、ある種の近寄り難さ、みたいな雰囲気をかもし出しているからかもしれません。
赤: ただのルックスの違いじゃない?クリストフはスラッと足が長くて背が高くて、お洒落で、
   いかにもポール・スミスが似合いそうなのに対して、片やもっさいハゲオヤジ…。
M、青: それを言っちゃあ、おしまいよ。
 
―――――――――今回は青猫・赤猫・まーぼーの3人による座談会形式のレポートでした―――――――――

 6    Michel Macias Le14 dec.2002 (La Maroguinerie)
 
久々にスゴイものを目撃してしまいました。
南部を中心に活動している人なのでなかなか生で聴ける機会がなく遂に念願が叶ったのですが、それはもう期待以上、
想像以上のライブでした。イメージしていたより華奢で大きな人ではないのですが、ある意味異様なオーラを発していて
驚くほどのハイテンション。首をブンブン振り、足を踏みならし、かけ声(奇声!?)を上げ、アコーディオンを叩いたり、
全身を駆使しての演奏は、まるでこの人自体が一つ楽器のよう。
ギターとコーラス担当の弟をはじめとするバンドもリズムが抜群に良く、ライブでこそ真価を発揮するのでしょう。
アルバム「Cai Cai Cai」からの曲が中心、それもダンサブルなものが多くミュゼットは2曲だけだったのですが、
これがまた実に上手い!!割りとオーソドックスなアレンジでも「LA RABOINE」のフレージングときたら絶妙ですし、
うなり声付きインプロヴィゼーションへと展開する「GERMAINE」の中間部は天下無敵のカッコ良さ。
これほど個性的で強烈なインパクトのある人がフランス本国でもほとんど無名だとは…。
ジャンルという狭い枠組みの中ではなく、一人のアーティストとしてもっと評価されてしかるべきだと思います。
ただファーストアルバムにも収められているディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」はちょっとやり過ぎ!?
確かにライブでやると盛り上がるんですけど。
 

 7    BIRELI LAGRENE Le13 dec.2002 (TRIANON)
 
毎年シリーズで催され、主役アーティストの他に多数ゲストが登場する豪華なコンサート
「Les Nuits des Musiciens」。今年は若くしてフランス・ジャズ界をリードするギタリスト、
ビレリ・ラグレーンです。第一部はピアノ・ドラム・ベースとのカルテットで、ラグレーンもエレキギター。
そこに入れ代わり立ち代わりゲストが登場するという構成でしたが特別な演出もなく、
実に渋いムードのステージ。こういうのは出来れば大きなコンサートホールではなく、アルコールと
タバコの煙の立ち込めるジャズクラブで聴いてみたいものです。
もちろん演奏の方は文句のつけようがないのですけれども。
 
第二部はピアノもアンプもドラムセットも取り払われステージはイスとマイクがあるだけ、
最近の2枚アルバム「ジプシー・プロジェクト」と、その続編の中からの演奏です。
アコースティック構成なので音のダイナミズムでは第一部にはかないませんが、
気合ではこちらの方が勝っています。お客のノリも全く良く、ゲストのドラド・シュミットと
アンジェロ・ドゥバルを迎えての「MINOR SUING」は会場のテンションも頂点に。
                ほとんど手アカがつくほど様々なギタリストに演奏されて来たスタンダードでも
                ジャズを知り、ロックやブルースの感覚をも持ち合わせたラグレーンが弾けば、
                また新しい解釈が生まれて来ます。こういう人がいるからこそ、ジャンゴ・ラインハルトの
               音楽が単なる過去の遺物とはならずに、今も生き続けるものとなっているのでしょうね。

 8    DANIEL COLIN   Le18 sep.2002  (PARIS ACCORDEON )
 
COLIN
楽器店で催されたCD発売記念ライブ。
この方こそ誰であろう、青猫にミュゼットの「精神」を教えてくれた人であります。
まずパトリック・ソソワ(g)、ジャン・クロード・ベネト−(b)とのトリオでミュゼットを演奏。
「ジェルメ―ヌ」、「ルプロシュ」、「ブラスク」、「サンジャンの恋人」・・・
いずれもニューアルバムからの選曲です。
2・3セットはレコーディングメンバー全員揃ってのカルテットで「黒い瞳」「ヌアージュ」等スウィングを中心に、最後の締めは「アンディフェランス」。CDも良いのですが、そこはやはりライブな人達。終始リラックスムードでサラリとカッコ良くキメてしまう所はさすが。
それにしても豪華な観客の面々でした。ジャン・コルティ、フランソワ・パリジ、ジャン・クロード・ロダ、ダニエル・ポーリー、ドミニク・クラヴィック・・・・。



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