青猫文明講座
〜バンドネオン編〜

むせび泣くような音で多くの人の心を魅了するバンドネオン。
タンゴの代名詞と言っても過言ではないほど存在感のあるこの楽器も、
アコーディオンと同様いくつかの種類が存在するのはあまり知られて
いない事です。
当コーナーでは、それらの中でもとりわけフランスで多く使用されている
タイプを紹介して行きたいと思います。

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1  種類
外見からの判別は難しいのですが、バンドネオンには五種類のタイプがあり、その代表格がディアトニック方式です。
蛇腹の押し引きでは異音、キーの配列が暗号のように複雑怪奇で、習得するには相当な根気が必要です。しかしこの方式こそタンゴのフィーリングを生み出す重要なカギを握るポイントで、アストル・ピアソラをはじめアルゼンチンのタンゴ奏者はこの方式を用いて演奏しています。
 
ディアトニックに対するものとして挙げられるのがクロマティック方式です。ほぼ半音階に配置されたキーは蛇腹の押し引きも同音なので習得も比較的し易く、リシャール・ガリアーノなどフランスのアコーディオン奏者が好んで使用するのもこのタイプです。
音の切れ、という面ではディアトニック式と比べてやや劣るという指摘もあります。
 
その他ドイツで多く用いられるクセロ方式、クロマティックの変形とも言えるメイセル方式、キーをピアノ鍵盤に置き換えたピアノ方式があります。
 
(つづく)


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