スピリチュアル・ブック・ガイド
SPIRITUAL BOOKS
 
四国はスローなアイランド。
遍路道、山の道、
海の道、獣道、ひとりたび
 
 分け入っても
  分け入っても
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             山頭火
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夢見る力』から生まれたページ
スピリチュアル・ブック・ガイド・コーナーです。
出会ったことにより、わたしを少しずつメタモルフォーゼ(変化)してくれた「わたしのガイド・ブック」ですから、趣向が偏っているかもしれません。
ひとりになって、落ち着いて読む本は魂を
暖めてくれますね。
それは、もしかしたら絵本かもしれないし、文学かもしれないし、哲学書かもしれないし、
科学書かもしれないし、画集や写真集かも
しれません。ひょっとして日記かもしれないし、石に書かれた文字かもしれません。
ここにとりあげる本は、私にとっては音楽のようなものです。  mind harp
  ここの砂は
  みんな水晶でできている
  中で小さな火が
  燃えている   
            宮沢賢治


スピリチュアル・ブック・ガイド
 心の旅の道すがら、出会ったスピリチュアルな本についてご紹介します。スピリチュアルというジャンルは最近注目されていますが、わたしにとってのスピリチュアルですから、一般と少し違うかもしれませんが、ご容赦ください。シンプル、ナチュラル、スローな観点から選んでみました。ゆっくり、深く、のびやかに
読むと楽しい本です。

 11    「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」
更新日時:
2007.11.04 Sun.
ルドルフ・シュタイナー著
高橋巌訳         (イザラ書房)
ここ30年親しんでいる愛読書です。
魂の試金石、現実生活ガイド・ブックとわたしは思っています。超感覚的・・というとあの世のことかな、と思うでしょうが、実はこの世のことなのです。霊的問題について深く立ち入って、現実の中に霊性を見いた出すスピリチュアル・ガイドとしてお勧め。
また魂の音楽の書とも言えるかもしれません。楽器を調律するように魂を調律してくれるからです。魂のチューニングが合わないとわたしたちは、「悩み」という不協和を感じます。
もっぱら、神秘学の行法指南書として、紹介されることが多い本書ですが、ゆっくり読んで、生活や人間関係とつながる部分注意してみるのも一考です。わたしたちが、住んでいる世界の美しさが見えてくるかもしれません。
シュタイナーの多くの著作が、難解としり込みする人もいますが、「読み方」の工夫として、ゆっくりと読むことをお勧めします。
いわば、曼荼羅形式で書かれていますので、魂にしみ込むように理解が進むと思います。
               mind harp

 12    神秘学序説
更新日時:
2007.11.04 Sun.
本書は1975年初版の記念碑的な作品と言えます。わたしは、80年になって始めて読んだので、すでに5年が経過していたことになりますが、以来27年間の愛読書です。
神秘学と現代のわたしたちの意識とのつながりの必然性のようなものが切実に伝わってくる内容です。「愛のラディカリスト」「認識の光」「ヨアキム主義の系譜」「フロイトとユング」『シュタイナーの認識の行法』など現代の魂にとって神秘学がなにを語りかけるかが詳述されています。高橋氏が、強調するのはユングやシュタイナーなどの思想の根底に流れる「個体主義こそが、現代人の魂の危機を救済しうる原理となりうる」ということではないかと思います。
あらかじめ与えられた社会規範や共同体原理に帰属することでは、もはやわたしたちは精神の安らぎを得ることは困難なほどに「意識が明るく」なっています。それはシュタイナーが言う「悟性魂から意識魂へ」時代意識がシフトしているためと思われます。わかり易く言えば、家族や地域共同体などのなかにもはや、故郷を見出せない孤独を誰もが抱える時代なのです。
そんな孤独な魂が、調和を得る指針として現代神秘学の可能性を問う啓明の書となった本書はその後のシュタイナー思想や教育の普及の根底を支える思想的方向付けを網羅しています。
高橋氏は学生運動の終焉とともに大学の教職を辞して、1979年にルドルフ・シュタイナー研究所(現在の人智学協会)を設立し、子安氏・上松氏などを招いてシュタイナーの学習会を始めます。その後両氏は袂を分かつことになりますが、それぞれの立場で日本での人智学運動の基盤が整ってゆきます。現在も分裂と多様化を抱える日本のシュタイナーに関わる流れを見ていると改めて本書の重要性が痛感されます。
学生運動の破綻と敗北感の中から、蘇ってきた「意識魂の火」のようなものが本書には感じられるのです。それは、大学人にありがちな講壇の思想ではなく、生き生きと血の通った思想としての神秘学の魅力を
余すことなく語りつくしていると思われます。今後も尽きない知恵を与えてくれそうな「水晶のように結晶化した」テキストと言えるでしょう。わたしも学生時代に高橋先生の講義、子安先生の講義に熱心に通った思い出が今も「意識魂の火」のようなものとして、小さな火として燃え続けています。


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