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スロー・アイランド倶楽部をご訪問ありがとうございます。
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疲れたら、ホッと一息『癒し庵』
暮らし安心、癒しあん・・・。
 
 


もうすぐ、春が来ますね。
 
待ち遠しい季節です。



 
 
疲れたとき、落ち込んだとき、うまくいかない時、荷物をおろしてスロー・ダウン。
立ち止まってスロー・ダウン。
ひとりになって一息。
スローな気分でまわりを見回せば、そこがスロー・アイランド・・・・。
いかがでしたか?感想、ご意見などくだされば幸いです。 
スローな暮らしのヒント、スピリチュアルな癒し、エコな自分サイズの生き方を楽しむこと。 
スロー・アイランドは、身近なところから・・・。
  
 
 
 
 
 
    泉の不思議
 
昔、ひとりの少年がいました。
貧しいきこりのひとり子で、
森の孤独の中で育ちました。
両親のほかには
わずかな人しかしりませんでした。
体が弱く、
肌は透けるようでした。
そして、その目は
深い精神の不思議を秘めていました。
少年のまわりには
わずかの人しかいませんでしたが、
友だちにはことかきませんでした。
近くの山々に
太陽が黄金の光をなげかけるとき、
少年のもの思いにふけった目は
霊の黄金を魂のなかに吸い込みました。
少年の心は
朝の太陽のようでした。
けれども、黒い雲が
太陽の輝きをさえぎり、
山々が暗い気分におおわれるとき、
少年の目はくもり
心は悲しみに満ちました。
このように、少年は自分の狭い世界の
精神の動きに夢中でした。
自分の体とおなじく
周囲の世界は親しいものでした。
森の木々や花々も
少年の友だちでした。
花冠やガクや梢から
霊たちが話しかけました。
そのささやきが少年にはわかったのです。
人々に生命がないとおもわれているものと
少年の魂が語りあうとき、
秘密の世界の不思議が
少年に打ち明けられるのでした。
夕暮れ時に愛する息子がいないのに気づいて、
両親が心配することがよくありました。
そんなとき、少年は
岩から泉が湧いていて
水のしずくが石のうえで
こまかく飛び散るところにいました。
月の光が銀色の輝きで
キラキラと輝く色のたわむれが
水のしずくの流れのなかに映るとき、
少年は何時間も
岩の泉のところにすわり込んでいました。
少年が見ていると、水の動きと月の光の
動きのなかに
さまざまな形が霊のようにあらわれてくるのでした。
その形は三人の女の人になりました。
この三人の女の人は、
少年の魂が聞きたいと思っていることを
語ってくれました。
あるなごやかな夏の夜、
少年がこの泉のまえにすわっていると
三人の女の人のひとりが
色とりどりの何千ものしずくの粉を
二番目の女の人に渡しました。
この女はしずくの粉から
銀色に輝く杯を作り、
それを三番目の女の人に渡しました。
これらのことを少年は見たのです。
夜、夢のなかで
少年はそのつづきを見ました。
恐ろしい龍が
この杯を少年から奪ってしまうのです。
この夜ののち、
少年はもう三度だけ泉の不思議を見ました。
そのあとは、月の銀色の光に照らされた
岩の泉に
もの思いにふけってすわっても
三人の女の人たちはやってきませんでした。
三度三百六十週が過ぎ去ったとき、
少年はもう大人になっていて、
両親の家と森を出て
見知らぬ町に引っ越しました。
そこである夜、
彼はつらい仕事に疲れて、
これから先、何があるのだろうかと考えました。
突然、彼は
岩の泉のことを思い出しました。
彼はふたたび水の女たちを見、
今度は、
女たちが話すのを聞くことができました。
一番目の女の人がいいました。
さびしいときは
いつも私のことを考えなさい。
私は人間の魂のまなざしを
エーテルのかなたと星のかなたに誘います。
わたしを感じようとする者に
私は魔法の杯から
いのちの希望ののみものを差し出します。
二番目の女の人がいいました。
人生の勇気がなくなりかけたときは、
私のことを忘れないでいなさい。
私は人間の心の欲求を
魂の奥底と精神の高みに導きます。
私のもとに力を求める者に
私は魔法の木槌で
人生を信じる力を作りあげます。
三番目の女の人の声はこのように聞こえました。
人生の謎の前に立ったとき
お前は精神の目を私に向けなさい。
私は思考の糸を
人生の迷路と魂の深みの中で紡ぎます。
私を信頼する者に、
織物台の椅子の上で
人生の愛の輝きを織るのです。
その夜、夢の中に
そのつづきがあらわれました。
恐ろしい龍が彼をぐるりと取り囲みました。
けれども、
龍はそれ以上近づくことができませんでした。
昔、岩の泉で見、
彼とともに
故郷から見知らぬ土地に引っ越した女の人たちが
龍から守っていてくれるのでした。
     『泉の不思議』
              ルドルフ・シュタイナー
(西川隆範 訳   イザラ書房 より)



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