かつて高校時代、50mは6秒50、100mは11秒30の俊足FWでした。
サイトの更新は遅いけど、一旦走り出したら止まらないWEB上のスプリンター、みずたにです、こんにちは。
たまに全快ドリブルすると、ボールを置いてきてしまうことがあります。
何が目的で走るのでしょう。
昨日の日記にも書きましたとおり、今日は日本人会主催の運動会でありました。
毎年10月に開かれるんですけど、これがなかなか盛り上がるわけです。
いきなり遅刻しました。
あのね、昨日6時に寝たわけじゃないですか。
8時に起きれるわけないわけでして、起きたら11時半だったわけでございます。
もうね、行くの止めようかと思いました。
それでも、やっぱりイチローのように期待は裏切れないわけです。
運動会の最大の目玉でもあるリレーのアンカーですから。
いくつになってもリレーのアンカーは1位ならもう断然ヒーロー扱いなわけです。
思い起こせば去年の運動会。
例のごとくリレーのアンカーだったわけです。
バトンを受け取った僕は5,6歩目にはすでにトップスピードですよ。
観客席の反対側からグイグイグイーーーっとスピードを上げ、最終コーナーを回り、観客席の目の前を通過するときには余裕こいて観客に投げキッスですよ。
そのまま突っ切るように100mの距離を走りきり、ゴール。
もうね、実にかっこよかったわけです。
大歓声の客席からは拍手の嵐だったわけです。
まぁ、投げキッスに関してはチームメイトからブーイングだったんですが。
しかしそのリレーチームの活躍により、最後は同点に追いつき、去年は同点で決着つかずだったわけです。
そんなリレーのアンカーを任されてるわけですから、
「今日行きません。」とか言えないんでございますよ。
まあ、体調はすこぶる不調だったわけなんですけども、行きましたよ。
会場。
なんかね、「お前今頃何しに来たんだよ。」という冷たい視線は感じないふりをしてもうすぐはじまるリレーにはなんとか間に合ったわけです。
UPもろくにせず、リレー出場者が集められました。
いよいよ最終種目、本日のメインとも言うべきリレーが始まったわけなんです。
「じゃ、、うちのチームは1番○○さん・・・、2番○○さん・・・、」
そんな感じでスタメンが発表されたわけですよ。
当然僕は5番のアンカーです。
すると、係りの人、
「え〜、今年からアンカーだけ200mになりました。」
は?
なんですと?
それはもう短距離走ではないのでは?
僕の脳裏に不安がよぎります。
ここ最近旅行に行っていた為、身体を動かすことは非常にごぶさた。
しかもこの絶不調の時に全力で200m走れと?
しかもさっき食べた弁当がまだ胃の中で消化しきれてない感じ。
おまけに聞くところによると、ライバルチームの2チームのアンカーは中学3年生の陸上部の男子と高校3年生の陸上部の男子です。
いや、あのね、100mならなんとかいけますよ。
200mなんてどんな力加減で走ったらいいか想像もつきませんよ。
しかもライバルが現役学生の陸上部て。
皆さん忘れてらっしゃるかもしれませんが、わたくし、今年三十路を迎えました。
そんな僕に現役陸上部と張り合えと?
自分も高校生の時は体力スピード共に全盛期だったので、その疲れ知らずさはよく分かっております。
まいったな。
どうすりゃ勝てるだろう?
ん〜〜〜。
ん〜〜〜。
作戦を練ります。
うまくバトンを落とさせる方法はないものか?
うまく靴を脱がす方法はないものか?
うまく転ばせる方法はないものか?
大雨で中止にならないか?
せこい!考えがせこすぎる、三十路!
そこである考えがひらめきました。
まずね、200mというと100mくらいのスピードで走ったら走りきれないわけなんです。
ペース配分を考えなきゃいけない距離だと思うんですよ。
そこでひらめいたのが、「現役高校生より、三十路男の方が勝っていると思われるもの、メンタル。」
そう、少なくとも10年以上は彼らより歳をとっている分、社会のプレッシャーや経験は積んでおるわけです。負けん気だってここぞという時は発揮できるはずです。
当然体力やスピードで対等に戦ってしまっては勝ち目はまずないでしょう。
つまり彼らのまだまだひよっこの根性をガツンと叩き、戦意を喪失させれば勝機はあるのではないかと、そこに目を付けたわけなんです。
我ながらいつも冷静沈着、天才なんだから、ぼくちんたら・・・。ふふ・・。
さて、そのメンタル面をどうやっつけるか。
それが問題です。
うん、つまり
バトンを受け取ったら全速力で後先考えず走ります
→それを見た高校生は、200mなのにいきなりこのペース?!こんなに足が速かったらもう追いつけないやと思います
→1位は難しいと諦めます
→諦めて「抜こうモード」から「現状順位維持モード」に変わります
→少し失速します。
という作戦です。
なんというすばらしいアイデア。
純粋無垢な現役高校生のメンタルの弱さにつけ込んだ大人社会の知恵です。
ただし!これには絶対条件があります。
そう、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、僕にバトンが回ってきた地点で僕らがトップでなければならないということです。
じゃないと、僕が置いてけぼり、僕がメンタル的にやられてしまうのです。
ああ〜おじさんを置いてかないでっ!ということになるのです。
純粋無垢な三十路は身も心も現役高校生によってズタズタにされて、明日からの社会に復帰できないのであります。
そして何より、サッカーコーチとしての今後の活動に支障をきたす恐れがあるわけであります。
そんな不安もありましたが、もうこれくらいしか作戦はないわけです。
一か八かそこに賭けてみたわけです。
第4走者が1位で帰ってきました。
ぬおぉぉぉ〜〜!!
天は三十路の見方でした。
あとは自分の力を信じて作戦を実行するのみ!
1位と2位の差は約6m。
バトン受けの時に少しでもスムーズにと、走り出す距離間に意識を集中します。
第4走者が約10mに迫ったところで、走り出しました。
うん、早かった。
10mはいくらなんでも遠いやろ。
落ち着け!自分!
そのおかげで距離が3mくらいに縮まってしまいました。
なんたる不覚。
しかしここで凹んでいる場合ではありません。
彼よりも前にいる限り作戦は実行に移さなければなりません。
いきなり全力疾走!!!!
サッカー選手をなめんなっ!!!
追いついてこれるか!
ひよっこ高校生!!!
さすがにまだまだ衰えてませんよ、7,80mの地点ですでに差は10mくらいまで突き放しました。
客席からの歓声が聞こえるほど非常に冷静だったわけです。
しかもです、し・か・も。
僕を追いかける高校生、ペースを落としました。
かかったわ!!!!
なんて見事に作戦に引っかかってくれるんですか!
ようし、後はこのまま距離を縮められさえしなければ去年同様、投げキッスタイム突入だ!
今年も客席を盛り上げますよぉ〜〜。
と、100mを過ぎたあたりで、あることに気がつきました。
僕、息してない。
つまり、100mの距離を全力疾走なら、通常息はしません。
息をせず、一気に全身に力を込めて走りきるからなんです。
そしてこの時の僕も100mを全力疾走するつもりで走ったので、息をしてなかったわけなんです。
そう、あと100mあります。
一気にペースが落ちました。
それだけならよかったんです。
残り60m地点で足があがらなくなりました。
後ろを振り返ると高校生がバテながらも6m付近まで追い上げてきています。
やべえ、差される・・。
そして、残り30m地点では身体の筋肉に酸素が足りなくなる状態になり、痙攣が起こりました。
陸上選手では400m走でよくその現象が起きるそうなんですが、ぶっちゃけこの症状はやばいです。
これがひどいと筋肉を殺してしまい、スポーツ生命は一発でアウトということにもなりかねます。
僕にそんな知識が頭をよぎったため、冷静ではありませんでした。
その地点で差は5mくらい。
突っ張った足、曲がらなくなった膝、痙攣して反対側に曲がっている手首。
急に僕の中に「身体障害者」という文字が浮かび上がりました。
もう順位などどうでもいい・・・・。
これは正直やばい・・。
そして、突っ張ったままゴールに倒れこみました。
かろうじて1位。
倒れている僕に集まった仲間が一言。
「さすがエンターテイナー。去年は投げキッスだったから今年は倒れこみで(笑)。」
い、いや違います・・・。
ほんとに死ぬかも・・。
その後全身痙攣と嘔吐との戦い。
これはただ事ではないと察知したコーディネーター。
僕、救急車で運ばれました。
睡眠不足、運動不足、UP不足。
そんな状況で200m全力疾走したら、死にますよ。
結局、約30分間呼吸を整え、痙攣と嘔吐も収まり、ホステルに帰ってきました。
せっかくの華々しい1位が醜態をさらした1位になってしまいました。
なんか嫌な予感したんだよなぁ〜、昨日マージャンしてる時に。
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