初めて佐野坂に出かけた時は女3人あずさの旅だった。3回目の今年は10人が参加し、雪の中央道を出かける。出だしからの悪天候で内心及び腰だったが“何でも楽しんじゃおう“精神の仲間の雰囲気につられて、、、。
今回印象に残った事は、白馬のスキースクール企画のクロスカントリーに参加した事。「星とかがり火のスノーウォーク」とは、なんてロマンティックなんだろうと飛びついたものの今考えるといやはや“吹雪の生還者”という感じの勇気ある行動だったと思う。
皆クロカンははじめて。「雪だったら中止だよね」「そうだよね、星もないしネ〜」なんて話していたら、「やるよ〜、6時半頃出発した方がいいねー!」と草子さん(かやこさん=野の花の奥様)に言われてしまう。
するとすぐ皆その気になって、着れるだけの服を着込み、もうこれ以上着れません状態(という人もいた)、その上ホカロンして(後々これが仇になる)、準備万端早いこと。
一歩外に出ると吹雪。でも誰もリタイアしない所が物好き雪ん子スキーヤー達のすごい所。(いえ、単にやめる勇気が無かったのかも?)
初めて履くクロスの靴は足になじんで履き易く板は細くて軽い。重いスキー靴と板の感覚とは大違いでちょっと頼りない感じもするが思いのほか歩き易い。歩き方や滑り方をマスターしたらいろんな所に散歩にいけそうだ。
松明を持ったインストラクター先頭に出発〜!雪は猛吹雪となって真正面から吹きつける。白馬の厳しい自然を突きつけられる。吹雪の時は吹雪を楽しもう。
顔を伏せて歩く。林間のコースに入ると風も無く、コースの脇の雪壁をくりぬいた穴の中に立てられた大きなロウソクの火があかく揺れてとてもきれい。ここは4年前の長野オリンピックでクロスカントリーの競技場となったスノーハープ。オリンピックで鮮やかなスーツ(?)を着てこのコースを走って行った選手たちの姿が浮かんでくる。
汗ばみながら中間地点まで行くと大きなかがり火が焚かれ火の粉を散らしながらあたりを照らしている。聞けば3時ごろから我々10人のためにこれらの準備が始まっていたという。温かいお茶を飲み一息ついて写真を撮ってもらう。思い出の一枚になるに違いない。
最後の下り、滑りだすと軌道修正が難しいようで転ぶのを覚悟した。確かインストラクターも「ダメと思ったら早く転んだ方がいい」と言っていた。どうにか出発点に戻りこの後インストラクターの実演を見せてもらう。そして、「なーるほど」と理解した我々は踏み跡の無い広い雪の原っぱを思い思いの方向に歩き回った。
ふんわりとつもった雪の上を思いっきり走りながら、そういえば選手達は本当にスリムでしなやかで、走る姿も格好良かったなと思い出し、犬のように喜んで駆け回っている自分に笑いがこみ上げてきた。
「戻ってください」の声が無かったらきりが無かったと思う。着すぎとホカロンで湯気が出そうだ。
野の花に戻りお風呂に入ると、どっと疲れが出てじゃなくて疲れが取れた。第一部のスキー、第二部の夜のクロスカントリー、をこなした所で第三部の宴会が「乾杯〜」の音頭で始まった。心尽くしの温かいおうどんが美味しい。皆の顔がとっても幸せそうで宴が盛り上がって、、、。
しかし、朝の6時から夜中までなんと言う行動力、体力。さすが八王子グリーンのメンバー。
この後も佐野坂は毎日雪が降り続き、本当に3日間どっぷりと雪に浸った。一生懸命スキーに打ち込む若者達の隣で、ちょっと昔の若者達も頑張った。そして思った事は、スキーも色々な楽しみ方があるということ。メインのゲレンデも楽しいいけれど、年とともに枝葉が楽しみになってきた。枝葉を楽しめる仲間とそんな場所があって嬉しい。皆さん本当にありがとうございました。
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