暮らしの中で

14      馬ってやつは・・・
先日の日曜日の「情熱大陸」で、競走馬を引退した馬を障害馬術の馬に育て上げ、W杯出場を果たした人馬を取り上げていました。
 
見ているうち、20年前に乗っていた「ティモテ」を思い出したせいか涙が出てきました。
ティモテは、オーナーさんのご好意で約1年半の間、自馬のように乗ったり、手入れをしていた馬です。
 
競走馬の時の扱われ方が悪かったみたいで、乗馬クラブに来たばかりの時は、鞍傷がひどく、傷が治っても人が乗ると跳ね、人が近づくと威嚇をするようになっていました。
 
私は、一週間に一回しか乗りに行けなかったのに、ティモテは、だんだん私を受け入れてくれるようになりました。
ぽつんと一頭で放牧されていた時など近づくと嬉しそうに寄って来たり・・・。
 
普段、馬房掃除を手伝っていた馬術部の学生さんたちにも気を許していなかったそうで、競技会の当日の朝、時間を気にしながら馬房の中でティモテのたてがみを慣れない手つきでへんちくりんに編んだのを今でもよく憶えています。
 
馬房の中で世話をさせてくれたのは、オーナーさんと先生と私だけだったからなのですが、それがなんだか嬉しかった。
 
オーナーさんや先生に比べたら私なんてティモテと付き合った時間なんてほんとにわずかだったけど、全身で私に対する信頼を表してくれた馬でした。
 
それなのに当時の私は、今よりもずっと技量が無かったからティモテの良さをわかってあげる事もできませんでした。
ましてやティモテの良さを引き出してあげることなんて・・・。
 
テレビで見た馬は、今まで経験した事が無い高い障害を飛び、見事ゴールを切ることができました。
馬が人を信頼し、人も馬を信じて諦めなかった、正に人馬一体となった姿に胸が熱くなりました。
 
今は、以前よりずっと馬と接する事が少なくなっていますが、いつの日かまた馬とじっくりつき合える時が来たら馬の能力を引き出せるくらい、いやせめて馬の邪魔をしないくらい上手になって、今度こそ馬との信頼関係を築き上げたい。
 
 

2008/05/21
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Last updated: 2009/1/8