SMOOTH & RELAXIN'
JAZZ LIFE SPOT〜MORTAT

CLUB "M"

ジャズライブの雰囲気〜Jazz Live Atmosphere〜をお届けします。
杉本篤彦バンドat赤坂B♭(2007/5/18)
Cheer!
杉本さんのライブの楽しさは、なにしろ「元気になる」ことです。
今回の新作、Cheer!の新作発表記念ライブです。なにしろアルバムのテーマが「元気」です。
元気がない人も聴けば元気になる!という感じですね。
多くを語るのを控えることにします。なにしろアルバム聴いてみたらいっぱつで解ります。ライブから一週間ちょっとたちますが、30回以上聴きました。
聴くほどに味わい深いものがあります。
詳細アルバム写真をクリックしてブログをご覧ください!!
更新日時:
2007/05/27
辛島文雄トリオ Live at NARU (2006/10/25)
辛島文雄
辛島文雄という名前を聞いたのは、大学一年生の時だったことをはっきりと覚えている。30年前、大学のかたわら通った後楽園の尚美音楽院で、ベースを習っていたのだが、その時別のクラスでジャズピアノを教えていたのが、若き益田幹夫と辛島文雄だった。その時ジャズ理論のK先生曰く、「ミッキーはハンコックのような天才型、辛島君は努力の秀才型・・」のようなことを言っていたことを思い出した。その後二人とも何度かライブは聴いたことがあったが、ミッキーは数年前難病にかかったと聞いた。辛島文雄は前回どこで聴いたか覚えていないが、数年ぶりに聴くのでとても楽しみであった。
 
◇  ◇  ◇  ◇
 
●イントロダクション
ワクワクする気持ちを少しさまそうかと、午後6時過ぎから、居酒屋で70分、ご一緒したYさんとイントロダクションを楽しんだ。これがなかなか、ライブ本番前の居酒屋はけっこう楽しいひと時である。楽しすぎてライブのことを忘れそうな感じすらあったがいったんエンディングし、ライブ開始10分前、現地NARUに向かう。
 
●NARU入店
ライブ本番開始5分前、7時25分にNARUに入店する。暗めの店内のカウンターの予約席に案内される。ドラム、ベース、ピアノがちょうど真正面によく見える席だったので、ラッキーと思いつつ着席する。
 
●本番スタート
いよいよライブが始まった。
辛島文雄(P)
増原巌(B)
小山太郎(DS)
というピアノトリオの編成だ。ベテランの辛島文雄をサポートするのは、中堅どころの実力派の二人だ。ベースは前回リーダーだった増原巌。実に堅実なベーシストだ。アップだろうがミディアムだろうが、ぴたっとリズムを刻み、自由奔放な辛島のインプロビゼーションをサポートする。
ドラムスの小山太郎は生は初めてだったが、ラジオで寺島靖国さんが「いい男だ」と言っていたことを思い出した。ドラムが上手いこともそうだが、顔の表情が実にいい。四肢が自在に動くところは、全盛期のトニーウィリアムスを彷彿とさせるようだ。
 
演奏が始まるやいなや、何とも言えない心地よさが襲ってきた。最後の3ステージ終了まで、その極上の気持ちが続く。
辛島文雄というピアニストを改めて聴いて、間違いなくある種の天才だと思った。何故か?
 
@現役バリバリ
何度か聴いたが、進化し続けており、今回が一番いいと思った。58歳といえば、サラリーマンならほぼ黄昏ているが、現役バリバリの演奏であった。
A続ける天賦の才能
30年以上も第一線でジャズをやり続けている、続ける天賦の才能の持ち主である。この才能を天才と言わずしてなんと言うのか。見習うべきだと思った。
B若き才能を取り込み、そして鼓舞する
二まわり、あるいはそれ以上若いベース、ドラムスの若い力をもらってさらに若々しいフレーズを出し、そしてリズムセクションを鼓舞している。まさにnon-verbal communicationが面白いように展開していく。いわゆるチームワークがうまくはたらいている。
C1曲の中に人生が見える。
辛島という人間の生き様の片鱗が、1曲の中に見え隠れする。なにしろ一言も曲の説明はない。どちらかというと愛想がない。が、曲の演奏そのもので語りかけてくる。3拍子から4拍子へ、スローからアップテンポへ、自由自在に形を変えていく。そしてきっちりと鞘に収まりエンディングカデンツァとなる。途中やんちゃな青春時代もあったが、最後は老人と海の風景が広がるようなセンチメントをかもし出したりもする。
D人生のテーゼ
客を飽きさせない術を知っている。アップテンポ、ミディアム、スロー、ビバップ、モーダル、ボサノバ、ラテン・・・。うまく組み合わせてくれるところは、人生行路の筋道を見せてくれるかのようだ。「人生、飽きずにやっているか?」「オレは楽しくやってるぜ!」と問いかけているかのように感じた。2回の休憩時に、マッカラムを飲みながら、Yさんとの話しが弾む。
話が弾むと、また次のセットが楽しくなる。実は休憩の時間のすごし方も、ライブ演奏が心地よくなる、最良のスパイスであることに改めて気づいたりもした。
E天才を知る
ラウンドミッドナイト、マイルストーン、セロニアスモンク、マイルスデイビスの曲を、あたかも自らのオリジナルのように弾きこなす。まさに天才を知る天才である。
 
ということで、極上のピアノトリオを聴いた余韻が4日たっても体中に残っている。これぞジャズの魅力のテンションそのものであるような気がする。
更新日時:
2006/10/30
増原巌What's up? Live at NARU (2006/8/10)
What's up?
平日の仕事帰りにジャズライブを聴くというのは最高の贅沢の一つである。それも忙中閑に行けるのは最高である。昨日でもだめだし、翌日でもだめ、どんぴしゃのスケジューリングという幸運も手伝ってうれしさ倍増であった。
 
さらにうれしいことが2つ。Mさんというジャズ好きな素敵な方とご一緒できたということと、初めてライブを聴いた増原巌さんというベーシストのWhat's up?というクィンテットの演奏が最高にごきげんだったこと。これで御茶ノ水のNARUの夜が超最高!Very very Fantastic!な極上のひと時になった。
もう今月はどうでもいい、たくさん悪いことがあっても大丈夫だ。美輪某さんが言うところの正負の法則にしたがうと、たっぷりと正を一日で味わった。
 
さて、バンドメンバーだが、
<<What's up?パーソネル>>
増原巌(B)・・リーダー
河村英樹(TS)
田中洋一(TP)
堀秀彰(P)
安藤正則(DS)
 
1)会社脱出
 
18時の待ち合わせなので、遅くても17:40には出たい。午後から仕事のピッチが3倍テンポになる。だんだんとキーボードを打つ手のスピードがあがっていくのが分かった。中学1年の時に、今は亡きオヤジがタイプライター(ブラザーヤングエリート)を買ってくれたことに、本当に感謝する次第だ。
気分はオスカーピーターソンのように、いくつかのメールや文書を一心不乱にブラインドタッチでキーボードを打っていく。毎日こんな風に仕事をすればもっと早く帰れるなぁと思いつつ17:40に会社を無事脱出。
 
2)NARU到着〜BEFORE HOURS
 
18時過ぎにお茶の水のNARUに到着。店は夜の部開店したばかりというゆったりした感じであったが、一人目の客が来たので、店長風の女性は気合が入ってきたのが感じ取れた。早速メニューを見せられながら「8月はマッカラムが16,000円のところ8,000円になっております・・・」客単価あげるぞぉーという心意気が伝わってきた。勢いに負けたのかついついオーダーしてしまった。
しばらくすると、増原さんがコントラバスをもって地下の店に入ってきた。本番前1時間ちょっとある。モルツを飲みながら、増原さんがチューニングするのを拝見させていただいた。弓は使わず、ピッチカートでピアノにあわせて、あっという間に音を合わせるやいなや、いくつかのランニングで指ならしをしていく。
セーフコフィールドに入ったICHIROが試合開始までにやることがいつも決まっているということを聞いたことがある。増原さんもきっときちんとした人なのだろうか。一通りのプロトコルを終えたようだ。さぁ本番に備えるぞといったかのような笑顔がよかった。
そうこうするうちに、Mさんが到着した。やはり笑顔が素敵だ。私の勝手な持論であるが、ジャズ好きに悪人なしというのがある。増原さんも、Mさんも、善人オーラが溢れている。
 
3)オンステージ〜AFTER HOURS
 
19:30に開演、なかなか素敵なサウンドである。期待値よりも実際のほうがずっと良い、いわゆるカスタマーサティスファクション(顧客満足度)が高い。1ステージの約50分、ステージに吸い込まれるようにあっという間に過ぎた。終わるやいなやのマッカラムがまたうまい。Mさんの顔を見ると、ここに来て今日は良かった!こりゃ最後まで聴きたいな、という感じであったので、目で同じですと意を返した。休憩の合間、Mさんと色々とお話しながら、頭の中で、このバンドの演奏の良さはどこから来るのだろうか、と考えてみた。
まずドラムの安藤さんだが、引くところは引く、出るところは出る、とても分をわきまえた方だ。ここというところのパンチもある。バースで見せる存在感もなかなかのものだ。全体のサウンドも新鮮だ。恍惚とした表情から、演奏にしっかりと入り込んでいるのがわかる。ジャズが好きなんだなぁというのが伝わってきた。
ピアノの堀さんは、27歳ぐらいで一番若そうだ。なにしろ楽しそうにピアノを弾いている。色白の甘いマスクに赤いメガネがよく似合う。アドリブの時、フレーズを口ずさむのが特徴的だ。多彩なフレージングをしっかりと口ずさんでいるあたり、スポンテイニアスな才能の持ち主であることは間違いない。
トランペットの田中さんも30過ぎくらいの若さだ。オープントランペットでばりばり吹きまくるテクニックはブラウニーばりだが、ソリチュードのようなバラードで見せる繊細な歌心は相当の音楽センスを感じさせる。ガレスピーばりの頬の膨らみも、かなり練習をしている証左だろう。目を閉じて聴いていると、ブルーミッチェルに通じるような、透明感、明るさも感じた。関西をベースに活躍しているようだ。どうやら、ピアノ以外は皆関西出身のようだ。増原さんがメンバー紹介する時、トランペット「タナカ ヨーイチ」と、ナにアクセントつけるところが関西人の特徴である。
テナーの河村さんは一見表情が怖い。笑顔が少なめで、スティーブンキングの怖い小説にでも出てきそうな危うさ(失礼)または、総合格闘技のリングが似合いそうな怖さ(失礼)を感じさせていたが、音を聴くと、ただただ凄いの一言。予見できないフレージングの連発である。恐らくロリンズが進化したらこのようになるのではと思わせる。湯水のようにアイデアがあふれ、引き出しにないものが次から次へとあふれ出ているかのようだ。かつての日本人サックス奏者にはない、ワールドスケールのリズム感を持っている。このバンドの凄さの震源地はどうやらここにありそうだ。トランペットの田中さんがごきげんなアドリブを展開しているときにうっすらと笑みが出る。きっと心は優しくて相当明るい方なんだろう。
ベースの増原さんは、実に堅実なランニングで安心して聴いていられた。知性と人柄が演奏や表情に表れている。また、作曲の才能がすごい。聴いていたらスタンダードと間違うほどの完成度の高さを感じた。きっと4人からの信頼も厚いのだろう。相当のリーダーシップというものを感じた。オリジナルの「終わらない」という曲名のように、ずっと聴き続けていたい気になった。あっという間に23時過ぎ、3ステージが終わった。余韻がまだ覚めやらぬ、最高の一夜でした。
更新日時:
2006/08/19
ジェーン・モンハイトLive at Bluenote Tokyo (2006/6/29)
ジェーン・モンハイト
ジェーン・モンハイトという女性ボーカルは、モンハイトというかわった名前にまずひきつけられた。それからアルバムの写真の色っぽさにぐっとひきつけられて、TAKING A CHANCE ON LOVEというアルバムを1年前に購入した。そして、聴いたら、シルキーなボイスがかわいくてよく聴いた。さらに、クリスチャンマクブライドのベースのスイング感がたまらなく心地よくて、何度も何度も聴いた。
ライブを聴いてみたいという欲求が十分高まっていたので、ブルーノートのライブ企画には感謝するしだいだ。満を持して、初日の1STステージを聴きにいった。
お客さんは8−9割方うまっている。そこそこ人気があるようだ。ある程度は本人知らずに来た方もいるだろうが。
 
(パーソネル)
ジェーン・モンハイト(VO)
アリ・アンブロース(TS)
マイケル・カナン(P)
マイルス・オカザキ(G)
オーランド・ル・フレミング(B)
リック・モンタルバーノ(DS)
 
(曲目)
SEPTEMBER IN THE RAIN
SO TINHA DE SER COME VOCE
WHY CAN'T YOU BEHAVE?
OVERJOYED OVERLOVED
ROBBINS' NEST
ALFIE
PORTUGUESE MEDLEY CHEGA DE SAUDADE
(NO MORE BLUES)〜BRIGAS NUNCA MAIS
I WON'T DANCE
BY MYSELF
IT MIGHT AS WELL BE SPRING
OVER THE RAINBOW
LOVER COME BACK TO ME
WATERS OF MARCH
SOMEBODY LOVES ME(encore)
 
艶っぽい声が魅力的である。英語の発音がきれいであり、またアーティキュレーションがよく、キレがいい。現在28歳のようなので、まだまだこれからの成長が楽しみな感じだ。
 
ライブのほうは、ステージにあがるやいなや、すぐにセプテンバーインザレインを軽快に歌いだした。これこれ、この声です。正直なところ、アルバムジャケット写真は胸から上だけだったので、胸から下については初めて拝見させていただいたが、けっこう迫力のあるアメリカ女性でした。そのたっぷり感からくるものだろうか、声がからだじゅうで響いている感じがした。いい感じだ。
ミディアムフォービート、ボサノバ、アップテンポ、スローバラードをうまく組み合わせて、たっぷりと堪能させていただいた。
 
ギターのマイルス・オカザキは、かなりの二枚目で、日系ハーフといった容貌。そしてギターがうまいときている。ボサノバのバッキングがなかなかいい感じだった。
 
ベースのフレミングさんは、アートガーファンクル風の容貌で、堅実なベースを聴かせてくれた。全員、歌手をもりたてようと、目立たぬような演奏ではあったが、相当の腕の持ち主ばかりであることは十分伝わってきた。
 
個人的には、スローバラードのアルフィーの熱唱が、心にジーんとくるものがあった。
 
一緒に行った、Kさん、Tさんもそこそこ満足したようだった。
Tさんは、帰り際CDを購入し、本人にサインをしてもらっていた。なかなか商売熱心な一面も見せてもらった。笑顔がなかなかチャーミングだ。
 
正統派ジャズヴォーカリストの地位をこれから着々と築いていくとは思うが、しいていうならば、ワンアンドオンリーな歌手としてメジャーになりたいのであれば、何かが足りないような気もしないではない。まだまだ若いので、今後の成長に期待したい。
 
P.S:木曜日という日は通常は疲れているのだが、こういうところに来ると、なぜか疲れが吹き飛ぶ。面白いものだ。生きる力がわいてくる。蒸し暑い日の最後、ビールも美味しかったです!超日常的な空間と日常空間のトラベリングのようなえもいわれぬ心地よさがある。
更新日時:
2006/07/01
ゲイリーバートンLive at Bluenote Tokyo(2006/6/2)
ゲイリー・バートンLive at Bluenote Tokyo
ゲイリー・バートンのライブを聴くのは、20年ぶりぐらいだろうか?とても懐かしい印象がある。一緒に行った、Nさんもどうやら20年ぶりぐらいらいしい。1943年生まれというから、63歳になるようだが、サラリーマンなら定年退職後庭いじりでもしている歳である。とてもそのようには見えない。しゃきっとして元気である。一見ウォールストリート街の大物インテリのような雰囲気をただよわせてもいる。
 
(メンバー)
ゲイリー・バートン(VIB)
パット・メセニー(G)
スティーブ・スワロー(B)
アントニオ・サンチェス(DS)
 
あのおなじみの4本マレットで、ステージにあがるやいなや演奏が始まる。寸分のタイミングのずれもなく、ぴたっと4人の息があっている。4本のマレットがまるで、指のように自在に動く。ビブラフォンという楽器は、どこか高尚な響きがある。パットメセニーのマイルドなギターサウンドと絶妙のからみがあり、会場全体が、とても贅沢な空間になる。その非日常的空間に浸りながら、ギネスを飲む。1週間の仕事の疲れがすぅっと癒えるように消えていく。
 
パット・メセニーは、これほどのメジャーなプレイヤーにもかかわらずというか、アンサンブルに心がけているような、控えめさを感じる。ゲイリー・バートンに対する敬意の表れであろうか。とても美しいフレージングが体に響いてきた。50歳を過ぎて、若い頃のテクニックに走りたがる頃とは違う、齢重ねた「味」を感じる。
スティーブ・スワローは、ビルエバンスなんかとも共演したことのある歴史的なベーシストであるが、エレクトリックに転向して、なかなかいい味を出していた。見た感じ、おじいちゃん風であったが、ステディな演奏はさすがという感じ。
アントニオ・サンチェスは、メキシコ人のようであるが、シャープで控えめなドラミングは、演奏全体の調和と協調を重んじている印象を受けた。
 
最後に一つ文句が言いたい。13,650円というミュージックチャージの高さだ。ブルーノート東京はちょっとぼったくり過ぎてはいないか。それでいて演奏は1時間ぽっきり。アンコールの1曲はあったが、トータル1時間半は聴きたいところだ。
更新日時:
2006/06/03

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Last updated: 2007/8/5
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